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イタリア編①【2026年欧州周遊】初めての長期旅。ドイツ・スイス・イタリア・ポルトガルを巡る17日間

2026年4月17日から5月3日までの約2週間半、ヨーロッパを巡る旅に夫婦2人で出ていました。
本日はイタリア(ローマ)編の始まりです。


◆ Day 10|4月26日
多言語国家スイスを横断し、夜のローマへ


10日目はスイスのツェルマットを離れ、飛行機で一気にイタリア・ローマへと向かう丸一日の移動日です。

朝は滞在中にすっかり我が家のルーティンとなっていた、
テラスからのマッターホルンビューを拝みながら、スイスでの最後の朝食を。

抜群の自炊環境に感謝しつつ、拠点としたアパートメントを後にしました。

まずは鉄道に乗り、フライトが出るジュネーヴ空港を目指します。
この移動中、スイスという国の非常に興味深いグラデーションに立ち会うことになりました。

スイスは周辺国の影響を受け、
地域ごとにドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語が話される多言語国家です。 

一つの言語に強制統一するのではなく、
それぞれの地域で歴史的に使われてきた言語を尊重し続けた結果、
4つの公用語を持つ国になったのだそう。

私たちが数日間滞在していたツェルマットは「ドイツ語圏」でしたが、
列車でジュネーヴに近づくにつれ、
ある瞬間から駅員さんの挨拶が自然に「ボンジュール」に変わりました。

「あ、いつの間にかフランス語圏に入ったんだ!」

と、地続きのヨーロッパならではの言葉のグラデーションを生で体感できて、なんだか面白かったです(笑)

鉄道の車窓から
ヨーロッパならではのテラス式葡萄畑
この急斜面と石垣が極上のワインを育む

その後、無事にジュネーヴ空港に到着し、約3時間のフライトで一気に南下してローマへ。

空港からテルミニ駅へと移動し、駅から歩いて数分の場所にあるホテルへチェックインした頃には、時刻はすでに23時を回っていました。

イタリアの滞在期間は2泊3日と今回の旅の中で最も短く、
そのぶんやりたいことを限界まで詰め込んでいるため、
明日からのスケジュールはかなりタイトです。

移動の疲れを残さないためにも、この日は荷物を解いてすぐに眠りにつきました。


◆ Day 11|4月27日
世界最小の国バチカンと「ピザ界のミケランジェロ」に出会う

明けて11日目。
いよいよローマ観光が本格始動します。
まずは、世界最小の独立国家であるバチカン市国へ。

ローマの街並み
テラコッタカラーの壁と青空のコントラスト

入場予定の時間まで少し余裕があったため、まずは周辺をぶらぶらしながら、
イタリア最初の食事として軽く生パスタの食べ歩きを楽しみました。
本場の生パスタは、シンプルながらもちっとしていて格別です。  

軽くお腹を満たしたところで、いざバチカン市国へ。
ここは本当に恐ろしいほど大行列ができるので、これから行く方は絶対に事前にオンラインで入場券を購入していくことを強くおすすめします。

ローマ市内にあるバチカンは、なんとあの東京ディズニーリゾートよりも小さな世界最小の国。

カトリックの総本山であり、人口の大半が聖職者というきわめて特殊な国家ですが、
その建築や美術品のスケールは圧倒的一言でした。

どこまでも続く黄金に輝く「地図のギャラリー」
圧倒的な天井画
ラファエロの間「コンスタンティヌスの間」
大迫力のフレスコ画
美しく渦巻く二重螺旋階段
バチカン美術館の名所

バチカンを出ると、ちょうどお昼時。
「どこで何を食べようか」と夫とスマホでリサーチしていたところ、とんでもない幸運に気づきました。

Netflixのドキュメンタリー『Chef's Table(シェフのテーブル)』に登場していた、
あのガブリエレ・ボンチさんのお店
「ボンチ(Bonci)」が、なんとすぐ近くにあることが判明したのです。
ボンチさんは「ピザ界のミケランジェロ」と称される、ローマ出身の天才シェフ。

これは絶対に行きたい……!

イートイン、テイクアウト両方可

私たちがよく知っているピザといえば、丸い形の「ナポリピザ」ですが、
ここローマのピザはそれとは根本的に異なります。

四角く焼かれ、店頭で好きな大きさにハサミでカットしてもらい、量り売りで買うのがローマスタイルです。

自宅に専用のピザ窯を構え、普段から趣味でよくナポリピザを焼いている身としては、
この「ローマ風」の製法の違いには非常に知的好奇心を刺激されました。
比較すると、その差は一目瞭然です。

ナポリピザは生地に油分を一切入れず、約450〜500度という高温の薪窯で一気に(1分〜1分半ほどで)焼き上げます。
そのため水分が中心に残り、パンのようにふっくら、モチモチとした仕上がりになります。

対してローマピザは、生地に油分(オリーブオイル)を加えるのが最大の特徴。
油分が入ることで小麦粉のグルテン結合が程よく抑えられ、
さらに低温でじっくり焼いて水分をしっかり飛ばすため、
スナックのようにクラッカー感覚でパリパリ・サクサクとした軽い食感に仕上がります。

生地が薄くて硬いため、どれだけ具材を贅沢に乗せても生地が折れ曲がらず、
手で持ってスマートに食べられるという合理的なメリットもあります。

ショーケースに並ぶ
見たこともないトッピングの四角いピザたち
一番右の白身魚のピザが美味しかった

この時初めて食べた本場のローマピザのサクサクとした食感、
そして日本では見たこともないような自由で美しいトッピングの数々に、
私の創作意欲は完全に掻き立てられました。

「これは、帰国したら自宅でも絶対に再現できるようになりたい……!」
と新しい目標ができた瞬間でした。

天才の味に感動し、ここまで大きなトラブルもなく極めて順調に進んできた私たちの欧州周遊旅。

しかし、大満足で店を出た後、私たちはとうとう恐れていた「あるトラブル」に見舞われることになります。
その一部始終は、また次回の記事で。

(イタリア編②へ続く)

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