ポケット ビスケット
コーヒーのおともに
無印良品で買ったビスケットを
数枚つまむ。
魚のかたちをした方は
以前から時々食べるのだけれど、
たぶん初めて食べた
クマのかたちをしたものも美味しかった。
ビスケットを食べていたら
不意に懐かしい歌を思いだした。
ポケットのなかにはビスケットがひとつ
ポケットをたたくとビスケットはふたつ
もひとつたたくとビスケットはみっつ
たたいてみるたびビスケットはふえる
そんなふしぎなポケットがほしい
そんなふしぎなポケットがほしい
あらためて口ずさんでみると、
こどもの頃はただ
“素敵なポケットだなぁ”
としか思っていなかったこの歌詞が、
今さらなんだか深いものに思えてくる。
ポケットの中にあるひとつのビスケット。
たたくという行動を
エイっと起こしたら
ビスケットはふたつに増えるし、
たたいてみるたびもっと増える。
けれどなにもしなければ
いつまでもビスケットはひとつのまま。
(そのままにしていたら、いつかポケットの中で湿気ってしまうかもしれない)
大人になって
ポケットの中のひとつのビスケットから
大切なことを教えてもらったような
気になった、
勘繰りすぎの土曜日の朝。
”そんなふしぎなポケット”は
自分の中にあるのかも。
