VBAを少し触っただけの39歳が、社内公募でIT部門へ異動した話#4
「口だけ」から「エース」と呼ばれるまで
#4です 。前回は、なぜすぐに動かなかったのか、その1年間の葛藤について書きました。今回は、その1年間で実際に何をしていたのか、具体的に書いていこうと思います。
①成長の仕方が、わからなかった
「成長したい」と思っても、具体的に何をすればいいのかわからなかった。そんな時、YouTubeで自己成長系のチャンネル(マコなり社長、Rの住人ピエロなど)に出会った。そこで語られていることを、できそうなことから実際に試してみることにした。
②読書で気づいた、成長のスパイラル
マコナリ社長が熱く語っていたので、まず読書から始めてみた。マコなりおすすめの『夢をかなえるゾウ』『嫌われる勇気』『7つの習慣』は特に影響を受けた。読んでいくうちに気づいたのは、行動しないと何も変わらないということだった。できることから、少しずつ実践していった。
同時に痛感したのが、マインドセットを鍛え直さないと、見せかけの薄っぺらい人間になってしまうということ。悪口を言わない。言い訳をしない。「できない理由」ではなく「どうすればできるか」を考える。他責ではなく、自責で考える。そんなの当たり前のことだが、できていなかったことをするように行動をちょっとずつ見直した。
そのなかで自分が実際に体感した、成長のスパイラルだった(下図)。これまでは明らかに成長できないスパイラルにいた。しかし、読書などを通じて自分の未熟さに気づき、成長できるスパイラルにちょっとずつシフトしていくのを強く実感した。

③仕事の進め方を変えた
もう一つ、意識して変えたことがある。仕事を「具体化する」ことにこだわるようになった。
依頼された仕事に取りかかる前に、「なぜそれをするのか」「それをすると誰が、何が嬉しいのか」を、その都度書き出すようにした。やらない理由を探すのではなく、その仕事の意味をちゃんと考える。こうすればもっと付加価値が上がるのでは、と一歩踏み込んで考える癖をつけた。
同じ種類の仕事がまた発生しそうだと感じたときは、その考え方や手順を残すようにした。効率化できる部分は、エクセルの関数や簡単な自動化に落とし込んでいった。
これは実は、当時の部署ではあまり一般的なことではなかった。新規製品開発の仕事は、8〜9割が前例のない「初めて」の仕事だ。だから、わざわざ手順を残すという発想自体が、あまり根付いていなかった。
でも、これを続けていくと、面白いことが起きた。「やる必要のある仕事」が、自然と自分のところに集まってくるようになったのだ。もちろん、集まってくる仕事は少しずつ難易度が上がっていく。それでも、同じように向き合い、こなしていくと、ちゃんと解決できるようになっていった。
以前の自分なら、できない理由を探して、なあなあのまま終わらせてしまっていたかもしれない仕事。それに、きちんと結論を出せるようになってきた。
④結果、「エース」と呼ばれるまでに
こうした積み重ねの結果、いつしか部長から「エース」と言われるようになっていた。
異動したいと思っていたはずの部署で、多少なりとも評価される存在になっていた。今思えば、少し皮肉な話だ。でも、この経験が、後の公募でも大きな支えになっていく。
⑤次回予告
次回は、実際に社内公募に応募したときの話——書類選考や面接で何を伝えたのか、具体的に書いていこうと思う。
