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【羊毛使いとして】国産羊毛と外国産羊毛〜作品を作る上で、私が選ぶ理由〜

身近なウールハンドメイドといえば、編み物。

手紡ぎに出会う前は、毛糸を選ぶときに、羊毛の産地や品種を気にしたことはありませんでした。

そもそも既成の毛糸では、どこで育った羊の毛なのか、品種は何なのか、分からないことのほうが多かったからです。

編むものに合わせて、
「肌に直接触れるマフラーなら柔らかいもの」
「アラン模様をきれいに出したいなら、ある程度弾力のあるもの」
太さや手触りを確かめながら、「これなら作りたいものに合いそう」と選んでいました。

既成糸でよく耳にするメリノやシェットランドなどは、海外で多く飼育されている品種です。
最近では、国産羊毛を活用しようという素晴らしい取り組みも増えていますが、以前は国産の既成糸に触れる機会があまりありませんでした。

それが、手紡ぎを始めて視点が変わりました。
毛糸になる前の「羊毛そのもの」を見るようになったからです。

羊が飼育されてきた歴史や目的、気候や飼育環境。
そうした違いによって、育てられている品種もさまざまです。
世界には、さまざまな品種の羊がいて、飼育される目的もさまざまです。

毛を利用するための羊
肉を目的とする羊
ミルクを利用する羊

同じ「羊」でも、その土地や人との関わり方はそれぞれ違います。

その中で、私たちが手にすることのできる羊毛も、ほんの一部です。

出会えた羊毛を、できるだけ生かしてものづくりをしたいと思っています。

外国産の羊毛には、クリクリとした一房だけでも存在感のあるものや、メタリックな輝きを持つもの、さまざまな色のものがあります。
白だけではなく、茶やグレーなどのカラード羊毛もある。

見ているだけで、「これで何を作ろう?」と創作したくなる羊毛がたくさんあります。

でも、それは外国産だから魅力的ということではありません。
国産羊毛にも、魅力的な羊毛はたくさんあります。

食肉生産を目的として飼育されている羊でも、弾力のある羊毛や、紡ぎやすい繊維長を持つものがある。
実際に触れてみると、「この羊毛、面白いな」と思うことがあります。

産地ではなく、その羊毛そのものに魅力があるのだと思います。

だから私は、

「外国産だから良い」
「国産だから使う」

というふうには考えていません。

産地を先に決めるのではなく、
自分が作りたいものを思い浮かべて、
実際に羊毛を見て、触って、試してみる。
その羊毛に合う形を考える。

また逆に、

手に取った羊毛を見て、
「これで何を作ろう?」と考える。
そんな出会いも、羊毛を使ってものを作る楽しさのひとつだと思っています。

国産か外国産か

そんな枠だけで決めてしまうのではなく、固定観念にとらわれず、その羊毛を知って、試して、味わってみる。

そこで生まれる、
「これで作ってみたい」という気持ちを大切にしたい。

一頭の羊、またその毛を受け取るまでに関わった人たちの思い、そして私の手の中で生まれる形。
そのすべてが重なって、ひとつの作品になっていくのだと思います。

これからも、出会った羊毛に触れながら、その表情や個性を感じ取っていきたい。
「この羊毛だからこそ作れるもの」を探し、手を動かし、形にしていく。

そんな出会いの積み重ねが、harikoa.hipiを育ててくれるのだと思っています。

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