「浮き輪があれば大丈夫」と思っていた|水遊びの落とし穴
「浮き輪があれば、子どもも楽しく安全に遊べる」
そう思っていませんか?
私も、そう思っていました。
下の子が幼稚園の頃、足入れ式の浮き輪に乗せ、私は紐を握ってすぐそばを歩いていました。
楽しませてあげたいと思っていた
最初、下の子は浮き輪に乗り、「キャッキャ」と楽しそうに笑っていました。
その笑顔がうれしくて、私は「もう少し長く引っ張ってあげよう」と思っていました。
浮き輪の紐を握り、前を歩きながら何度も後ろを振り返っていました。
しばらくすると、ふと笑い声が聞こえなくなりました。
何かがおかしい。
そう思って振り返った先に、思いもしなかった息子の姿がありました。
浮き輪があっても、大人がすぐそばにいても、思いがけないことは起こります。
水遊びを怖がってほしくて、この記事を書くのではありません。
幼い子どもとの水遊びを、楽しい思い出のまま持ち帰ってほしい。
そのために、あの日の体験から気づいた
「浮き輪を使うときに見落としやすいこと」を
3つお伝えします。
プールや海へ出かける前に、ご家族で一度だけ確認していただけたらと思います。

① 浮き輪を「安全を任せられる道具」だと思わない
浮き輪は、子どもが水遊びを楽しむための道具です。
乗っているから安全、紐を握っているから安心とは限りません。楽しそうに遊んでいても、ときどき立ち止まり、浮き輪の傾きや子どもの姿勢を確認することが大切だと感じました。
② 浮き輪があっても、顔と体勢が見える位置で見守る
浮き輪に乗っているから大丈夫。
紐を握っているから大丈夫。
すぐ近くにいるから大丈夫。
私は、どこかでそう思っていたのかもしれません。
けれど、私が前を向いて歩いている間は、息子の顔や体勢を確認できませんでした。
浮き具を使っていても安心しきらず、子どもの顔が見え、何かあればすぐに手を伸ばせる位置で見守ることが大切です。
参考:日本ライフセービング協会「プールで事故を起こさないために」
https://jla-lifesaving.or.jp/watersafety/pool/
③ 楽しそうな声が消えたら、すぐに様子を見る
あの日、私を振り向かせたのは、助けを求める声ではありませんでした。
さっきまで聞こえていた笑い声が、聞こえなくなったことでした。
消費者庁も、子どもは声や音を出さず、静かに溺れることがあると注意を呼びかけています。
参考:消費者庁「子どもの水の事故を防ごう!」
「急に静かになった」
「声が聞こえなくなった」
「さっきまで見えていた動きが止まった」
そんな小さな違和感があったら、すぐに子どもの様子を確認してほしいと思います。
あの日は、その違和感が息子の異変に気づくきっかけになりました。
誰も、事故を起こそうと思って水辺へ出かけるわけではありません。
子どもを喜ばせたい。
家族で楽しい思い出を作りたい。
きっと、みんな同じ気持ちだと思います。
だから私は、あの日の自分や、同じように浮き輪を使っている誰かを責めるために、この記事を書いたのではありません。
ただ、いつも聞こえていた声が聞こえない。
さっきまでと、何かが違う。
そんな小さな違和感を、どうか大切にしてほしいのです。

「何かおかしい」と感じたら、その都度立ち止まって、子どもの顔を見てください。
その小さな確認が、大切な家族との楽しい時間を守ることにつながるかもしれません。
夏休みも、残すところあと20日ほど。
これから水遊びへ出かけるときは、浮き輪があっても安心しきらず、すぐに手を伸ばせる距離で、子どもの顔や体勢を見ていてほしいと思います。
そして、いつも聞こえていた声がふと聞こえなくなったら、その都度立ち止まって、子どもの顔を見てください。
水遊びを怖がるためではなく、
今日の笑顔を、そのまま家まで連れて帰るために。
この夏、ご家族でたくさんの楽しい思い出を作っていただけたらと思います。

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