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Vol.21 また、歩いてみようと思えた──好きな声に背中を預けて

整えるおうちめし研究所・所長のはらともです。

お茶とお料理、そして心の養生。
今日も、暮らしの中にある小さな“整う瞬間”を綴ります。


はじめに


明けましておめでとうございます。

年が変わると、
どこかで
「さぁ、次は?」
「今年はどうする?」
そんな声が聞こえてきます。

でも、今年の私は、
その問いに、急いで答えなくていい気がしています。

立ち止まったままでもなく、
勢いをつけるでもなく、
ただ、静かに年をまたいだ感じ。

そんな年明けです。


「さぁ次は?」と急がなくなった私


ここまでの連載で、私は、

・信じて立ったこと(Vol.17)
・響いたあとの静けさを味わったこと(Vol.18)
・日常に戻るという選択をしたこと(Vol.19)
・正解のない場所でほどけたこと(Vol.20)

そのひとつひとつを、
ちゃんと通ってきました。

だからなのか、
年末になっても、
「次の目標を決めなきゃ」という焦りが、
不思議と湧いてこなかった。

止まっているわけじゃない。
でも、急いでもいない。

そんな自分を、
「いいな」と思えています。


年末、大好きな声に会いに行った夜


年末、
私は大好きな
福山雅治さんのコンサートに行きました。

理由は、ただひとつ。
好きだから。

来年のためでもなく、
気合を入れるためでもなく、
自分を奮い立たせるためでもない。

ただ、
好きな声を、
好きな音を、
好きな友人と
からだいっぱいに浴びに行った。

その時間は、
前に進ませるためのものではなく、
立ち止まって、満たされる時間でした。


それでも、残った言葉


コンサートが終わったあと、
胸に残っていたのは、

「よし、頑張るぞ!」

という高揚ではなく、
もっと静かな、

「あぁ……よかったな」

という感覚。

そして、その余韻の中で、
ふと浮かんだ言葉がありました。

来年も、頑張ろう。

不思議と、
その言葉には力みがなかった。


「頑張ろう」の質が変わった


以前の私の「頑張ろう」は、
足りない自分を埋めるためだったり、
置いていかれないためだったり、
期待に応えるためのものでした。

でも、今回の
「来年も頑張ろう」は、少し違う。

もう十分、受け取ったあとに、
自然と湧いてきたもの。

無理に背中を押したわけでもなく、
自分を叱咤したわけでもなく、

ちゃんと、満たされたから
「また歩いてみよう」と思えた。

そんな感じです。

頑張る、は
追い立てることじゃなくて、
信じて、続けること。

今年は、
そんな頑張り方を選びたいと思っています。



おわりに


新しい年は、
何かを始めなくても、
もう始まっています。

焦らなくてもいい。
比べなくてもいい。

年明けに、
大きな目標を掲げなくてもいい。

「次は?」と
答えを急がなくてもいい。

それでも、
好きなものに触れて、
静かに満たされて、
また歩いてみようと思えたなら、
それはもう、十分なんじゃないかなと思います。

今年も私は、
信じて立ち、
ほどけて、
整えながら、
歩いていきます。

その途中で、
また、こうして言葉を書きます。


🌸 今回のまとめ


・「さぁ次は?」と急がなくなった年明け
・満たされたあとに生まれる「頑張ろう」は、やさしい
・満たされた時間は、人を急かさずに前へ連れていく
・頑張る理由は、不足じゃなく充足から生まれる
・静かなスタートも、立派な始まり
・歩き続ける理由は、いつも静かなところにある
・今年も、自分の歩幅で進めばいい


🍵 お茶のひととき


漢方養生指導士・漢茶マスターでもある私が
セレクトする今日のお茶は、
カモミールティー。

新しい年を、
整えようとしなくていい一杯。

「さぁ始めなきゃ」
と、背中を押すのではなく、
「もう大丈夫だよ」
と、そっと声をかけてくれる味。

香りを吸い込んで、
深く息を吐く。

今年は、
そんな呼吸から始めてもいい。

今日も、お茶を淹れます。

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