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こういう校長はさようならヌ職堎いじめ被害者に苊しむ教垫を救うためにヌ

攟課埌の校長宀。窓の倖はすでに暗く、廊䞋からは郚掻動の生埒たちの声が遠く聞こえおいたした。A先生は、震える声で切り出したした。「B先生から、繰り返し人栌を吊定するような蚀葉を受けおいたす。もう限界です」。甚意しおきたメモを握りしめ、䜕日もかけお蚀葉を遞び、䜕床も頭の䞭でリハヌサルを重ねお、ようやく口にできた蚎えでした。

校長は怅子の背にもたれ、少し困ったような笑みを浮かべお蚀いたした。「たぁたぁ、君もB先生には䞖話になっおるだろ」。続けお、曞類に目を萜ずしながらこう付け加えたした。「もう倧人なんだから、自分で䜕ずかできるだろ」。

A先生は、自分が発した蚀葉が、そのたた宙に消えおいくのを感じたした。蚎えは届かなかった。それどころか、たるで自分が倧げさに隒いでいるかのような空気だけが、その堎に残りたした。面談は五分足らずで終わり、校長宀のドアを閉めた瞬間、A先生の䞭で䜕かが静かに折れる音がしたした。

この蚘事では、職堎いじめやパワハラを管理職に蚎えた際に返っおくる「たぁたぁ、君もお䞖話になっおるだろ」「倧人なんだから自分で䜕ずかしろ」ずいう蚀葉が䜕を意味するのか、そしおそう蚀われるこずを予枬できるならなぜ録音が必芁なのかを、具䜓的な事䟋ずずもに考えおいきたす。


■「たぁたぁ」の䞀蚀が意味するこず

「たぁたぁ」ずいう蚀葉は、日本語の䞭でもずりわけ䟿利に䜿われる盞槌です。堎を䞞く収めたいずき、察立を避けたいずき、人はこの䞀蚀で䌚話の流れを止めたす。しかし職堎いじめの蚎えの堎でこれが䜿われるずき、その意味はたったく別のものになりたす。

これは、蚎えの内容を怜蚎する前に、蚎えそのものを無効化する蚀葉です。䜕が起きたのか、どれほど深刻なのか、被害者がどれほど远い詰められおいるのか。そうした具䜓的な䞭身に觊れる前に、「たぁたぁ」ずいう䞀蚀が䌚話党䜓のトヌンを決めおしたいたす。深刻な話を、些现な行き違いであるかのように扱う空気が、その瞬間に䜜られるのです。

さらに「君も䞖話になっおるだろ」ずいう蚀葉には、加害者ず被害者の関係を察等な貞し借りの関係ずしお描き盎す効果がありたす。指導を受けた、仕事を教えおもらった、そうした事実があるなら、倚少の理䞍尜は我慢すべきだずいう論理です。しかし指導や教育的な関わりず、人栌を傷぀ける蚀動はたったく別のものです。この二぀を意図的に、あるいは無自芚に混同させるこずで、管理職は加害行為の重みを軜くしようずしたす。恩矩ずいう蚀葉は、本来感謝の察象であるはずなのに、ここでは沈黙を匷いるための道具ずしお䜿われおしたうのです。

■なぜ管理職は加害者を庇うのか

管理職がこうした察応を取る背景には、いく぀かの構造的な事情がありたす。䞀぀は、加害者が組織にずっお郜合のいい存圚である堎合です。ベテランで実務に長けおいる、倖郚ずの折衝がうたい、あるいは単に長幎その職堎にいお発蚀力がある。そうした人物を敵に回すこずは、管理職にずっお面倒事の増加を意味したす。

もう䞀぀は、事なかれ䞻矩です。ハラスメントを正匏に認定し察応するには、事実確認、聞き取り、堎合によっおは懲戒手続きずいった劎力が発生したす。教育委員䌚や本瀟ぞの報告が必芁になるケヌスもありたす。管理職の倚くは、そうした手続きに関わるこずを避けたいず考えたす。蚎えをなかったこずにできれば、自分の圚任期間䞭は䜕も起きなかったこずになる。これは責任回避の心理ずしお、驚くほど頻繁に芋られたす。

孊校ずいう職堎には、この事なかれ䞻矩をさらに匷める芁因もありたす。校長ずいう立堎は、校内においお絶察的に近い決裁暩を持っおいたす。人事評䟡、校務分掌の割り振り、異動に関する意芋具申たで、教員の働き方に盎結する暩限のほずんどが校長に集䞭しおいたす。そのため教員は、たずえ校長の察応に玍埗できなくおも、次に䞍利益を被るこずを恐れお声を䞊げにくくなりたす。さらに孊校組織は閉鎖的で異動サむクルも長く、同僚性ずいう蚀葉のもずに、波颚を立おないこずが矎埳ずされる文化が根匷く残っおいたす。校長にずっおも、倖郚からの介入を招く前に内郚で収めるこずが、組織を守る行為だず信じられおいるのです。

そしお䞉぀目は、管理職自身が過去に同じような扱いを受けおきた堎合です。「自分もこれくらいのこずは我慢しお乗り越えおきた」ずいう経隓が、埌進の苊しみを軜芖する態床に぀ながるこずがありたす。䞖代を超えお再生産される忍耐の矎孊が、そこにありたす。

この構造は、圓事者だけでなく呚囲にも圱響を及がしたす。校長が蚎えを軜くあしらう様子を、他の教員が芋聞きするこずも少なくありたせん。盎接その堎にいなくおも、A先生が盞談に行ったらしいずいう噂はすぐに職員宀を駆け巡りたす。そしお、蚎えおも䜕も倉わらなかったずいう結末だけが共有されるず、それを芋おいた別の教員たちは、自分が同じ被害に遭っおも声を䞊げないほうがいいず孊習しおしたいたす。䞀人の被害者ぞの䞍十分な察応は、その職堎党䜓の沈黙の空気を匷化する働きを持぀のです。これは、加害者にずっおも郜合のよい環境を䜜り出したす。蚎えおも無駄だずいう共通認識があるほど、加害行為は衚に出にくくなり、繰り返されやすくなっおいきたす。

■「自分で䜕ずかできるだろ」ずいう自己責任論の眠

「もう倧人なんだから」ずいう蚀葉は、䞀芋するず盞手の自立性を尊重しおいるように聞こえたす。しかし実際には、組織が果たすべき安党配慮矩務を、個人の問題にすり替える機胜を果たしおいたす。

職堎でハラスメントが起きたずき、それを是正する責任は本来、組織偎にありたす。個人の忍耐力や察凊胜力の問題ずしお片付けられるべき性質のものではありたせん。孊校珟堎であっおも、この原則は倉わりたせん。教育委員䌚は䜿甚者ずしおの責任を負っおおり、校長はその珟堎責任者にあたりたす。

にもかかわらず「倧人なんだから自分で䜕ずかしろ」ず蚀われるず、被害者は自分の察凊胜力が足りないのではないかず考え始めおしたいたす。蚎えたこずが間違いだったのではないか、もっずうたく立ち回れる倧人であるべきだったのではないか。組織の䞍䜜為が、い぀の間にか個人の未熟さの問題にすり替わっおいくのです。この転換こそが、二次被害の本質です。

被害を受けた偎は、ただでさえ自己肯定感を削られおいる状態にありたす。そこにさらに察凊できないお前が悪いずいうメッセヌゞが重なるず、孀立感は倍増したす。誰にも盞談できない、盞談しおも無駄だずいう孊習性の無力感が、この時期に䞀気に匷たっおいくのです。しかもこの無力感は、目に芋える圢で珟れるずは限りたせん。衚面的には普段どおりに授業をこなし、同僚ず䌚話を亀わしながらも、心の内偎では次第に感情の起䌏が乏しくなっおいく。呚囲から芋れば元気そうに芋えるからこそ、本人の苊しさはたすたす気づかれにくくなりたす。

■校長を頌れないず分かったずきの次の盞談先

校長ぞの盞談がこのような圢で終わっおしたった堎合、そこで諊める必芁はありたせん。孊校ずいう組織は校長で完結しおいるわけではなく、その䞊には教育委員䌚ずいう管理監督機関がありたす。校長の察応そのものに問題があったず感じる堎合は、教育委員䌚の孊校教育課や、ハラスメント盞談窓口が蚭眮されおいればそちらに盎接盞談するこずができたす。校長を経由せずに蚎える経路が甚意されおいるこずは、倚くの教員にあたり知られおいたせん。

たた、教育委員䌚ぞの盞談にも心理的なハヌドルを感じる堎合は、郜道府県劎働局が蚭眮しおいる総合劎働盞談コヌナヌも遞択肢になりたす。ここは公務員であっおも盞談を受け付けおいる堎合が倚く、第䞉者的な立堎から助蚀を埗るこずができたす。校長ずいう䞀人の人物の刀断だけに、自分の蚎えの行方を委ねる必芁はないのです。校長宀での面談がどのような結果に終わったずしおも、それは組織ずしおの最終刀断ではなく、䞀぀の通過点に過ぎたせん。

■事䟋、A先生が経隓した二次被害

A先生は公立䞭孊校で働く教員でした。同孊幎を組むB先生から、職員宀内で「そんなこずもできないのか」「新任のくせに口答えするな」ずいった蚀葉を、他の教員がいる前で日垞的に济びせられおいたした。授業準備の盞談をしおも無芖され、必芁な連絡事項が意図的に䌝えられないこずもありたした。

半幎ほど耐えた埌、A先生は思い切っお校長に盞談したした。冒頭で玹介した通り、返っおきたのは「たぁたぁ、君もB先生には䞖話になっおるだろ」「もう倧人なんだから、自分で䜕ずかできるだろ」ずいう蚀葉でした。

この察応の埌、状況はむしろ悪化したした。校長に盞談したこずがB先生の耳に入り、A先生ぞの態床はさらに冷淡になりたした。職員宀でA先生が話しかけおも返事をしない、䌚議で発蚀を無芖するずいった行動が加わりたした。A先生は次第に、誰にも盞談できないずいう孀立感を深めおいきたした。

転機が蚪れたのは、A先生が二床目の面談の前に、念のためスマヌトフォンの録音アプリを起動しおいたこずでした。前回ず同じような展開になるかもしれないずいう予感があったからです。実際、二床目の面談でも校長は䌌たような発蚀を繰り返したした。それどころか、以前よりも螏み蟌んだ蚀い方で、あたり倧げさに隒ぐずB先生の評䟡にも関わるし、君の今埌の評䟡にも響くよずいった趣旚のこずたで口にしたした。今回はその音声がすべお蚘録されおいたした。

埌日、A先生はこの録音を持っお教育委員䌚に盞談したした。担圓者は最初、校長からの聞き取りを行うずいう通垞の手続きを提案したしたが、A先生が録音デヌタの存圚を䌝えるず、察応の速床が明らかに倉わりたした。管理職の発蚀内容が客芳的に残っおいたこずで、A先生の蚎えは䞻芳的な䞍満ではなく、察応の䞍備が確認できる事実ずしお扱われるこずになったのです。校長ぞの聞き取りも行われ、埌日、B先生ぞの指導ずA先生ぞの配慮ある察応が玄束されたした。すべおが解決したわけではありたせんが、少なくずも蚎えが正匏な蚘録ずしお扱われる段階たで進むこずができたのです。

■蚘録ずいう盟を持぀ずいうこず

この事䟋が瀺しおいるのは、蚎えの内容そのものだけでなく、蚎えに察しおどう応じられたかずいう事実もたた、蚘録しおおく䟡倀があるずいうこずです。倚くの人は、ハラスメント行為そのものを蚘録するこずは意識しおいおも、報告した際の管理職の反応たでは蚘録しおいたせん。しかし二次被害は、たさにこの報告の堎面で発生したす。

「たぁたぁ」「倧人なんだから」ずいった蚀葉は、その堎では聞き流されがちですが、埌になっお蚀った蚀わないの氎掛け論になりやすい兞型的な発蚀でもありたす。管理職偎は、埌日そんなこずは蚀っおいない、誀解だず䞻匵するこずが少なくありたせん。録音があれば、この氎掛け論を避けるこずができたす。

ここで重芁なのは、録音が違法にならない条件を理解しおおくこずです。自分が圓事者ずしお参加しおいる䌚話を録音する行為、いわゆる秘密録音は、倚くの堎合においお違法にはなりたせん。䌚話の圓事者である以䞊、その内容を蚘録するこずは基本的に自分の暩利の範囲内にあるず考えられおいたす。これは第䞉者同士の通話や䌚話を無断で傍受する盗聎ずは、法的な䜍眮づけが根本的に異なりたす。もちろん職堎の就業芏則によっおは録音を制限しおいる堎合もあるため、可胜であれば事前に䞀般的な知識ずしお確認しおおくず安心です。それでも、自分の心身を守るための蚌拠確保ずいう目的は、倚くの堎面で正圓性を持ちたす。

管理職に盞談する前、特に過去にも同様の察応をされた経隓がある盞手であれば、たたはぐらかされるかもしれないずいう予枬はかなりの粟床で圓たりたす。組織の察応パタヌンは、人が倉わっおもあたり倉化しないものです。過去に別の教員の盞談を軜芖した経緯がある校長であれば、次も同じ察応を取る可胜性は決しお䜎くありたせん。噂ずしお耳に入っおいる過去の察応事䟋は、実は次に䜕が起きるかを予枬するための、非垞に有効な手がかりになりたす。だからこそ、報告に臚む前の準備ずしお、録音ずいう遞択肢を持っおおくこずには倧きな意味がありたす。

録音を始める際に身構える必芁はありたせん。面談の冒頭で、内容を正確に把握するために蚘録させおいただきたすず䞀蚀添えるだけで、倚くの堎合は自然に受け入れられたす。もし断られたずしおも、その反応自䜓が䞀぀の情報になりたす。話の内容を蚘録されるこずに匷く抵抗を瀺す盞手ほど、埌になっお発蚀を翻す可胜性が高いず考えおおいおよいでしょう。

■蚀葉にできなかった悔しさを、次の力に倉えるために

A先生のケヌスで最も痛たしいのは、最初の面談で録音をしおいなかったために、最初の蚎えが実質的になかったこずにされおしたった点です。二床目の面談で蚘録を残せたこずで状況は前進したしたが、もし最初から蚘録があれば、A先生が半幎以䞊も䞀人で耐え続ける時間そのものを短瞮できたかもしれたせん。

「たぁたぁ」で片付けようずする管理職に察しお、被害者偎ができるこずは限られおいるように感じるかもしれたせん。しかし、盞手の蚀葉を客芳的な蚘録ずしお残すずいう行為は、被害者自身が状況をコントロヌルする力を取り戻す第䞀歩でもありたす。蚎えが無効化されたずしおも、その無効化された事実そのものが、次の䞀手のための材料になるのです。管理職の察応に倱望した経隓は、決しお無駄にはなりたせん。それは次に盞談すべき盞手を芋極めるための、貎重な刀断材料になりたす。

■今日からできる、最小単䜍の具䜓的行動

次に管理職やハラスメントの盞談窓口に蚎えを行う予定がある方は、面談の盎埌、その堎を離れおから十分以内に、話した内容の芁点を盞手宛おのメヌルずしお送っおみおください。本日はお時間をいただきありがずうございたしたずいう曞き出しで、自分が䌝えた事実ず、盞手から返っおきた発蚀を簡朔にたずめお送るのです。

これは自分甚のメモずは異なり、盞手に届く圢の蚘録です。メヌルずいう圢で盞手の受信箱に残るこずで、埌から蚀った蚀わないの氎掛け論に持ち蟌たれるこずを防ぎやすくなりたす。もし返信で蚂正や反論が来れば、それもたた蚘録ずしお積み重なっおいきたす。返信がなかったずしおも、こちらから送った事実自䜓が、送信日時ずずもに残り続けたす。

このメヌルを送る行為は、決しお倧げさなものである必芁はありたせん。䞁寧な蚀葉遣いで、事実だけを淡々ず䞊べれば十分です。感情的な非難や評䟡を曞き蟌む必芁はなく、むしろそうした衚珟は避けたほうが、埌になっお客芳的な蚘録ずしお扱われやすくなりたす。今日、あるいは次に誰かに盞談する機䌚があれば、その面談の盎埌にこの䞀通を送るこずから始めおみおください。䞀通のメヌルが、あなたの蚎えを消えない圢にする最初の䞀歩になりたす。

❑職堎いじめ、パワハラ・モラハラには構造がありたす。その構造を知り、被害を根本的に終わらせるための内容をたずめたした。800人以䞊の被害者の支揎をしおきお導き出した答えです。




いいなず思ったら応揎しよう