「そういうことじゃないんだよ」~ドーピングで処分された競輪選手へ
2025年2月20日、前年グランプリ出走してS級S班格付けの北井佑季選手がドーピング発覚で処分された。
標記について、北井佑季選手(S級S班・神奈川・119期)は、KEIRINグランプリ2024出走前日の2024年12月29日にドーピング検査対象選手に選定され検査を受けたところ、禁止物質である蛋白同化男性化ステロイド薬「メタンジエノン」の代謝物が検出されました。
つきましては、当該選手をドーピング検査において禁止物質が検出された事実によるドーピング違反と認定したことをお知らせいたします。
◆公益財団法人JKA 会長 木戸 寛 コメント
「今回、トップ選手からドーピング禁止物質が検出されましたのは誠に遺憾であり、お客さま、競輪関係者の皆さまにご迷惑とご心配をおかけする事態となりましたことをお詫び申し上げます。
今後とも皆さまのご信頼に応えるべく、選手への啓発を行い、再発防止に向け業界をあげてアンチ・ドーピングに取り組んで参ります。」
同選手は、2026年1月8日からの平塚競輪で、A級格付けで復帰。
先ずは、今回のドーピング違反により競輪界に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、日頃より競輪を応援してくださっているファンの皆様、競輪にかかわる全ての皆様、選手の皆様に、心よりお詫び申し上げます。
この度の件により、競輪選手として、またスポーツに携わる者として決してあってはならない結果を招いてしまい、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしました。
この10か月間の制裁期間は、これまで競輪選手として歩んできた中で経験したことのない、非常に苦しく、厳しい時間でした。しかし同時に、自身の行動や管理の甘さ、競輪選手としての自覚の未熟さと真摯に向き合う機会ともなりました。
思いがけない結果に自分自身大きな衝撃を受けましたが、結果としてこのような事態を招いてしまったことは、全て私自身の責任であり、弁解の余地はございません。心より反省しております。
今後は二度とこのような事態を起こさぬよう、自身を律し、競輪選手としての責任と誇りを持ち、一走一走に誠心誠意向き合ってまいります。
一般社団法人日本競輪選手会神奈川支部 北井佑季
競輪界のトップオブトップであるSSからA級陥落、
まあここではドーピング無しでも当然力が違うだろうから、誰がどう考えても復帰戦の完全優勝は予見できた。
ただ、ここから順当にS級復帰して、果たしてどこまで力が戻るのか、
というか全盛期の力のどれだけがドーピングによる底上げだったのかが、まったく分からない。
2025年3月25日、ガールズケイリンの野口諭実可選手が同じくドーピング発覚で処分された。
標記について、野口諭実可選手(L級1班・大分県・102期)は、大宮競輪参加中の2025年2月7日にドーピング検査対象選手に選定され尿検体を採取したところ、2月28日、分析機関より当該選手のA検体から禁止物質である蛋白同化男性化ステロイド薬「ナンドロロン」の代謝物、抗エストロゲン薬の「クロミフェン」及びその代謝物及び 「タモキシフェン」の代謝物が検出されたとの通知がありました。
これを受けて、3月2日、当該選手に対しあっせん保留の措置を講じるとともに、当該選手への事情聴取など調査を行った結果、当該選手について、ドーピング検査において禁止物質が検出された事実によるドーピング違反と認定し、出場あっせん停止(2025年4月1日から3か月間)が決定したことをお知らせいたします。
併せて、競輪界における今後のアンチ・ドーピングへの取り組みとして、選手への啓発活動を進めるとともに、検査体制及び違反者への制裁を強化することが決定したことをお知らせいたします。
具体的には、従来、全ての競輪開催の中から無作為で抽出し実施していたドーピング検査体制について、今後は、そのうちGⅡ以上については全ての開催で実施することといたします。
また、ドーピング違反者に対するあっせん停止期間を現行の最長3か月から最長1年とするとともに、複数回の違反者に対しては登録消除を含めた厳しい措置を講じます。
今後も、競輪界をあげてアンチ・ドーピングに鋭意取り組んでまいります。
◆公益財団法人JKA 会長 木戸 寛 コメント
「この度、選手からドーピング検査で再び禁止物質が検出されたことは極めて残念であります。
また、このような事態は、お客さま、競輪関係者の皆さまの信頼を失うものであり、心よりお詫び申し上げます。
速やかに選手への啓発を徹底するとともに、検査体制の強化、違反者への制裁の強化を柱とした実効性のある具体策を講じ、アンチ・ドーピングに全力で取り組んでまいります。」
同選手も2026年1月6日からの久留米競輪で復帰している。
「自分の不注意でファン、関係者、選手のみなさんにご迷惑をかけてしまった」と頭を下げ、「一から頑張ってファンの方に喜んでもらえるように頑張りたい」と話した。
「最初は階段ダッシュ、10月からは街道練習をメインにやってきました。走ってみないとわからない。まず付いていけるかどうかもわからないです。とにかく気持ちで頑張りたい」
ガールズケイリンに関しては級班制度がなく、全選手が同じ予選を走る。
つまり久々のうえに、以前ドーピングしていた選手がドーピング無しで走ることになって、力関係はより分からない。
そしてここから調子を上げていくとして、「全盛期の力」をどこまで考慮すれば良いのか、比較も難しくなる。
そう。
彼らが出走するレースでは、その後一生「過去の同選手の全盛期の残像を修正する」作業が必要で、その答えを見極めるのにより大きな労力を要するのだ。
それも、これまで真剣に競輪を予想して車券を買って来たファンほど、苦労する。
ドーピングで処分されるような選手のために、である。
なので、
JKAが淡々と処分を発表し、再発防止に努めますと繰り返すだけなのも
選手が毎回反省の弁を紡ぎ、お客様の期待に応えるように云々語るのも
まったくもって響かない。
そういうことじゃないんだよ。
これからは、
JKAはドーピングで処分する際には
「ドーピング検査で○○という成分が検出されました。
この成分は全5段階のうち『4』、かなり大きな効果が認められている薬となります。定期的な使用により筋力が○○%アップするという検証結果があり、これを200m上がりタイムに換算すると0.2秒になります」
など、成分の効果をある程度把握した上で結果への影響の想定を公開して欲しい。
そしてドーピングで処分された選手が復帰する際は、
「二度としません」とか「自分の未熟さを反省」とか「ファンの皆様の期待に応えるべく」とかよりも(もちろんそれも大切だが)
「ドーピングで検出された○○という薬を、
2024年○月から使用をはじめ、○月から服用量を増やし、2025年○~○月の戦績のピークが服用量のピークと一致しています。
服用前の109点台から、そもそものトレーニングでの成長曲線では112~114点台の想定がドーピングでにより118点台まで引き上げられたと見込まれますので、薬なしで想定通りの得点までは引き上げられるように努力してまいりますが、
自分のドーピング期間の長さと現在の実戦勘からは半年ほどかかる見込みです」
ぐらいは最低限コメントして欲しい。
本当に悪いと思っていて誠意があるのならば、薬の使用を始めた時期の白状はマストだろう。
これ別に
ネタでも嫌がらせでも何でもなく、
現在ガールズケイリンの車券をよく買っているが、野口が出ていると自動的に買わないようになってしまうので、
存在が車券の売り上げの邪魔をしていると思うのだ。
つまり、施行者ひいては本人の為なのである。
※私に限らず、全ての車券ファンが「本来の力の把握が極めて難しい、元ドーピング選手」に関して、仮に消して買った時に車券に絡まれると、腹立ちは他の選手の数十倍はあると思う
まあ現行の状態でも
ドーピング選手の売り上げへの影響は大して無いとすれば(というか他の要素が無限に積み重なった結果なので、一つの要素が売り上げに与えた影響は測れない、というのが事実だろう)、
わざわざそんな手間を掛けることはしたくはないだろう。
ただ、毎回処分のたびに
JKAやその会長が
「競輪界をあげてアンチ・ドーピングに鋭意取り組んでまいります」と言い続けているのが本当ならば、
そのぐらいは調べて公表する、
処分された選手にもすべてを詳らかにしてファンにむけて発信する義務を与える、というのが
本来のファンサービス、誠実さだと思うのだ。
ここから先は
ご支援ありがとうございます。 感謝カンゲキ雨嵐でございます。 ついでにメッセージがおみくじになっています。
