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眼鏡店スタッフ11万円のメガネ

この前買ったフレーム、レンズも届いたのでようやく完成しました!上記画像のメガネです。

EYEVAN(アイバン)というブランドのフレームです。

上記ロゴ、古いDCブランドのVANって知ってます?ソコが打ち出した50年以上続くアイウェアブランドです。『着替えるメガネ』をコンセプトに、メガネでおしゃれするということを日本で初めて打ち出したブランドでもあります。ファッション誌のメガネやサングラスの項目にはほぼ必ず載ってますし、映画やドラマの衣装協力もかなりやってるので知名度はかなり高いです。ミーハーな人が飛びつきやすいブランドでもあります。OliverPeoplesという有名ブランドの下請けをやっていたこともあり、鯖江の技術に裏付けられた品質の高いフレームを作っていることも言っておきましょう。

ハンサムはメガネ屋だから、このくらいは知識として持っていますが、俺自身『ブランドフレーム』に全く興味がありません。EYEVANのフレーム買うのはコレで3本目ですが、俺はブランドに全く興味がないです。俺が眼鏡に求めるのは機能性と似合うかどうか。眼科医療とコンタクトレンズの勉強から入ったので専門分野はレンズの方です。しかも掛け心地や見え方はフィッティング技術でも大きく変わりますから、買ったあとの気持ち良さはフレームの良し悪しよりも、眼鏡店スタッフの責任が大きいとも思っています。

今回のフレーム金額は税込52,800円(税込)。フレームだけの金額です。高い、と思う人も多いでしょうけど等身大フィギア買うより圧倒的にコスパはいいです。断言します。

『うわこの店(値段が)高っ!』と心の声が漏れてしまう可愛い方はたくさんいます。その度に『品質が、高いんですよ』と言い直します。ココにはウソも冗談もなく本当にその通りなんですよ。実際ウチの店の平均単価はエグいです、安くありません。

俺の持論ですが8万円まではフレームの品質。ソレ以上はラグジュアリーとしての金額。『このさりげないダイカット加工が細かくて難しいんです!チタンでコレが出来るのはウチだけです!』とメーカーさんに言われても『じゃあもっとシンプルにしてコスト抑えたらええやん。目立ちもしないデザインにお金払うのは一部だけやで』と決して口には出しませんが、メガネ屋としてあるまじき感想を抱くのが俺です。

少し横道に逸れます。

『似合う似合わないが第一優先事項なのはもったいない』Xでこういうポストが流れてきました。言いたいことはよーくよーく分かります。眼鏡を楽しむ、着替える、その娯楽性は重々承知しています。が。が。

コレはメガネでの成功体験があった人の感想かなと思うんです。メガネを買い替えて褒められたことがある人ってすごく少ないんですよ。メガネ変えたのに気づかれなかった人も相当多いと思います。だって『そのメガネが似合ってるかどうかの価値判断を他人に押し付けられるほどの知識』がある人なんてどれだけいるんでしょう。メガネフレームに異常に詳しいお客様、奇抜なメガネいっぱい持ってるお客様、ブランドへのこだわりが強いお客様、色々いらっしゃいますけど、ソレと審美眼は別の話じゃないですか。なので目の前のお客様からメガネへのこだわりを強く感じない限り、俺がお客様にオススメするメガネも、自分が買うメガネも『似合う』が第一優先なわけです。

さてハンサムが購入したメガネにレンズを入れます。

39,600円がベースの 遠近両用レンズ さらに色弱を補正するようなコントラストを上げるKodak特殊カラーを11,000円、イエローをベースにカスタマイズ4,400円、斜視があるのでプリズム加算3,300円。(Kodakは傷防止コート、HOYAだと8,800円相当が無料)

ということで。
合計111,100円(税込)となりました。もちろん社員価格なのでもうちょっと安いですけど、それでもそれなりの金額です。夏のボーナス、ハンサムお小遣い枠は全滅です。

遠近両用、と一口に言ってもとんでもない量の種類、グレード、メーカーの違いが存在します。眼鏡店はお客様の度数に合わせて、使い方、見たいものなどの希望を反映し微細なカスタマイズを施します。お選び頂いたレンズ次第で、度数の左右差をほぼなくしたり、視界の狭さをほぼゼロにしたりすることも可能です(高いけど)。ハンサム勤務のお店で遠近両用を買う場合、一番安いもので20,000円弱。一番いい遠近両用をくださいと言われたら300,000円以上のレンズもご用意可能です。プラスチックの板2枚が30万。すごいですね〜(他人事)。

約5年前、当時15万円のレンズをゲットしたことがあります。『何でも見えるぞコレ…眼が20代に戻ったな』という感想でした。個人の感想ですが、誇張は一切ありません。

俺のレンズは先ほど書いた通り約4万円ですが、この4万円のレンズを高いと思うか、安いと思うかですが。コレは今までの人生において、どれだけメガネにお金をかけたことがあるのか、で変わるんだと思います。しっかりお金をかけたことがある人はこの4万円の遠近両用は少し安いと思うんじゃないでしょうか。一般的に遠近両用レンズのグレードの違いは、視界の広さと慣れやすさ、手元(老眼部分)の違和感の少なさです。俺のレンズはざっくり言うと10段階評価で5番目ぐらいでしょうか。本当は6か7くらいの買いたかったんですが色覚対応出来る最高級レンズが5だったので仕方なし。俺の老眼の度数はそこまで強くないので、べらぼうにいいレンズを選ばなくてもその程度で十分なくらい見え方は綺麗になるんですけどね。さらに1〜2万円突っ込んでNikonの最新レンズにしたら、もっともっと良くなるのか知りたかったんですけど。

先ほど15万のレンズの話をしましたが、ソレを使えばもっともっと裸眼に近いような20代に戻ったような見え方が手に入るのは明白です。しかし俺が今45歳という段階で高級レンズを作ったところで老眼の度数が必ず進みます。いいレンズであるほど眼精疲労が起こりにくいですから、視力の変化や低下も緩やかに出来ます。ですが15万以上のレンズを使ったところでそのレンズの賞味期限は、メーカーの想定よりものすごく短いはずです。なので老眼が進む世代(45~65歳ぐらいまで個人差あり)は何をどうやっても老眼は進行するので、よっぽど眼精疲労が強かったり、見え方に対して細やかなところを求める方(研究職、漫画家、修理工など)でない限り15万円のレンズに関してはなかなか高コストなように思います。あと一度贅沢な見え方を覚えると安いモノに戻れなくなるので眼鏡屋としてはありがたい限りなんですが。

もちろんレンズにコストを掛けたら掛けただけその分、最高の見え方というリターンは確実に戻ってくるので完全な無駄金ではないということだけは言っておきます。

じゃあ今回 僕が作ったレンズというのは、ざっくり言うとレンズの内側、目に近い方の面で度数を作っている内面設計というレンズがベースになっています。そこにKodakの特殊技術デジタルフォーカスというものが入っており、周辺部分の見え方がものすごく良くなっています。近視の度数が強ければ強いだけレンズの端の歪みが出ます。しかもハンサムが使っているのは遠近両用なので、一般的な近視や乱視のメガネと比べて更に視界が狭くなります。その違和感の原因である「視界の狭さ」が無くなる良いレンズだと思ってください。

デジタルフォーカスというものの良さですが、一般的なレンズの焦点、ど真ん中で見た時の映像のクリアさ、というのは度数があっていれば、レンズのグレードが高かろうが低かろうがあまり変わりません。真ん中は100点、見えて当たり前。そして周辺部分に行くにつれてどんどんどんどん昔のダーツのように点数(気持ちいい見え方)が下がっていきます。その点数がなかなか下がらない、ダーツの例えで言うと真ん中のブルが異常に広い、それが質の高い(金額も高い)レンズだと思ってもらえればいいかな、と思います。安易に「安いレンズ」という言い方はあまり正しくなくてですね。設計の古いレンズ=安いレンズが正しいです。

遠近両用レンズ設計において古いレンズは先ほど ちらっとだけ お話しした 内面設計の逆「外面設計」というものになります。最近の情報に疎いんですがJINS、Zoff、Owndaysなどの遠近両用もベースは外面設計。細かい話をするとHOYAが打ち出した新型内面設計というベースは外面設計に相当するレンズを採用しているようです。

遠近両用の歪み、視界の狭さは下の図が分かりやすいと思うんですが。レンズがめに近づくほど視界が広がりやすいのは分かると思います。内面設計は遠近両用の最大の敵「視界の狭さ」を取り除いたレンズです。

もちろん外面設計にもメリットはあります。外面設計は手元の見え方はばっちりです。レンズの一番下のところで老眼度数を演出するので、遠近両用レンズは目線をグッと下に向けなければ細かい文字は見えません。下の絵の通り目線をいっぱい下げなくても軽く下目線にするだけで手元が見やすくなるので外面設計の方が老眼対策はしやすいというコトになります。理論上。

そうあくまで理論上。日常生活で目線を下に落とすことは日常茶飯事です。ノートPC、スマホ、読書、食事。目線の高さ、真正面で見てないですよね。この記事をスマホで見ている人も下目線になってますよね。なので目線を落とすことすら難しい位に筋肉が衰えてきたら、具体的には85歳くらいからようやく外面設計のメリットが出てきます。皆さんあと30~40年後に来る「衰え」楽しみに待っててください。

ただ外面設計の特に老眼の部分の見え方というのはすごく狭くなるのでピンポイントでしか物が見やすくならないと思ってください。見え幅はせいぜいスマホくらい。紙の本至上主義で薄い本を今後も読む予定のある人は内面設計がおススメです。

さて最後に。レンズに入れた薄いイエローカラー。ハンサムが提唱してる色覚補正レンズの一端ですが、正直底は期待してないです。無垢のチタンに入れるファンキーなカラーはイエローしかねーだろ、とKodakにしか作れないSight585のYellowを。夜間運転でまぶしくないし、コントラストが上がるから夜でもクッキリ見やすい、夜用サングラスカラーです。イエローレンズのメガネ、コレで4本目なんですが、めちゃくちゃ濃いかめちゃくちゃ薄いイエローしか持ってなかったのでようやく店で使いやすい中間色をゲット!ということで今後使い倒していく気でいます。

というコトで出来上がりはこちら。

いい感じにイカツイ。
でコレを買った背景にもう一つ。店舗でこのフレームEYEVANのフェア開催中真っただ中なんです。ただ、昨年年末に買ったEYEVANのWEBBというフレームが、顔が細めで視力の良い俺には重すぎて仕方がないんです。義務でも何でもないんですがフェア中はそのブランドのメガネかけておきたいじゃないですか、一応アパレルの側面もあるので。

今回書きたかったのは10万円超えるメガネにはちゃんと理由があるのよ。ただただ高級店のメガネだから高いってわけじゃないのよ。ということです。ハンサムのお店「お高いんでしょう?」と思ってる諸氏たくさんいると思うんだけどフレーム+レンズ+検査+フィッティング+ハンサム軽快トークが全部セットで4万円以内!も出来ないことは無いです(選択肢は少ないけど)。初の遠近両用も5万あれば全然作れるぜ!

視力検査は無料なので「人生初の最高の視力」いつでも体験しに来てな!

質問箱もあるので、気になることは何でも聞いてね!

このハッシュタグもおススメ!

以上!4700文字超えとかバカか俺は!

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