見出し画像

🍏音コレ⑤ベイ・シティ・ローラーズ|UKポップロックのアイドルの青春ソング

🏫「中坊たちの昼休み」



 昼休みになると、いつものように、親友のS君が僕のとこに来た。
ベイ・シティ・ローラズって、あれロックか?あんなのロックじゃないやろ?」

 当時の中学生に人気の洋楽は、男子がクイーンキッス、女子はベイ・シティ・ローラズと相場が決まっていた。
 女子は教室にローラズのレコードやブロマイド(写真)を持って来ては、
「キャー、ウッディ、カッコいい!」とか言って騒いでいたのである。

「あんなのロックじゃないよ。ばっかじゃねぇ」と僕は答えた。
(これはまずい!非常にまずいことになった!)

 テニス部だった僕は、母親に頼んで、ウェアの襟に、ローラズのトレードマークの、タータン・チェックを縫いつけてもらってるのだ😰💦

 これはまずいことになった!中坊男子にとって、ローラズが好きなのがバレるのは、父親が押し入れの奥に隠している本を見つかるより、恥ずかしいことだったのである🙈💦


🍋青春ソングの名曲〜ベイ・シティ・ローラーズ


 みなさん。今回は「タータン・ハリケーン」と言われた、伝説のポップロックのアイドル、ベイ・シティ・ローラーズの青春ソング特集です。

論より証拠。何はともあれ、一曲聴いてもらいましょう🎧


タータン・ホールド「ベイ・シティ・ローラーズ・ウィ・ラブ・ユー」(1975年)


 はい。タータン・ホードの歌う「ベイ・シティ・ローラーズ・ウィ・ラブ・ユー」でした。

 何だ?ベイ・シティ・ローラーズじゃないのか!って。
はい、そうです。これはベイ・シティ・ローラーズに捧げた、タータン・ホードというグループの曲です。

 この曲は1975年当時、民放のラジオで放送されていた、確か『ウィ・ウォント・ローラーズ』とかいう番組のテーマ曲。PVの中に映っているように、十代の少女たちはこんなに熱狂してたんですよね。

 ここで、ローラーズをご存知でない方のために、ざっくりとおさらいしておきましょう。

 ベイ・シティ・ローラーズは、イギリスのスコットランドにあるエジンバラという中都市出身のポップロックのアイドル・グループ。
 メンバーは、リード・ボーカルのレスリーの他、エリックウッディデレクアランの十代の5人です。

 では一体、彼らがどのくらい人気だったのかというと、あのビートルズぐらい人気があったのです。
分からない?
それでは、SMAPの10倍ぐらい人気があったといえば分かりますよね。

 彼らのトレードマークのタータンチェックは、瞬く間に大流行。猫も杓子も身につけ、14才のはる風君も、テニスウェアの襟に縫い付けてしまった、というわけなんです。

 それでは、まずはこの名曲から行ってみましょうか🎧


「バイ・バイ・ベイビー」(1975年)


 1975年。ローラーズの最初の大ヒットがこの「バイ・バイ・ベイビー」。"タタタ、タタタ、タタタ、タタタ"という、弾むような6/8拍子が、60年代のオールディーズ風で、とても印象的です。

 もちろん一番の聴きどころは、サビの部分で、レスリーが"バイ・バイ・ベイビー・ベイビー"と言った後に、他のメンバーが"バイ・ベイビー・ベイビー・バイ・バイ"とコーラスを入れる、ここですよね🎵 グッときます👍

 実はローラーズのキャッチーなサウンドの特徴は、この6/8拍子なんです。
"シャラララ、ララララ、シュビドゥエイ"というサビが愛らしい「想い出に口づけ(リメンバー)」

ギターのイントロがカッコいい「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」
歌の途中で突然"ベイビー・アイ・ラブ・ユー"という語りが出て来て、少女たちが胸キュンする「太陽の中の恋」。みんな6/8拍子なんですね。

 さて、この辺でもう一曲。私の一押しの曲が、名曲「恋をちょっぴり(ギヴ・ア・リトル・ラブ)」です🎧


「恋をちょっぴり(ギヴ・ア・リトル・ラブ)」(1975年)


 バンドの演奏にストリングスを加えた十代のラブ・バラード。メンバー全員のコーラスをバックに、レスリーが歌います。

"ギヴ・ア・リトル・ラブ、テイク・ア・リトル・ラブ…🎵"。(ちょっぴり恋をあげて、ちょっぴり恋を貰って…)。何とも甘酸っぱい初恋の香りがしますよね。
レスリーの歌に絡む、エリックのリードギターも最高🎸

世界中の少女たちに愛された、これぞ青春ソング。ローラーズの魅力が、この一曲にギュッと詰まったポップロックの名曲です。

 ここで、国内最大の音楽雑誌『ミュージック・ライフ』誌が、彼らの音楽を、当時どのように評価していたかを、少し紹介しておきます。

「メロディアスで、チョッピリ甘酸っぱい、オトメチックな所もあり、ティーンエイジャー向けのグループらしい、明るい健康的な魅力にあふれています」
編集長の東郷かおる子さんは、このように記しています。

 さて、このように、世間でポップアイドルに祭り上げられていたローラーズでしたが、突然、従来のイメージを捨てて、ロック路線へと舵を切ります。

 その第一弾が「マネー・ハニー」。ハードロックを思わせるヘビーなギターリフに、従来のファンは戸惑いました。
そして、その次に登場した会心のロック・ナンバー。それが「ロックンロール・ラブレター」です🎧


「ロックンロール・ラブレター」(1976年)



 どうですか?イントロの"ターラン、ターラン、タラララララララ"というキャッチーなギターリフで、いっぺんに持って行かれますよね。

 レスリーの歌を追いかけるように、ギターがオブリガート(合いの手)を入れる絶妙のアレンジ。
さらに間奏のギターソロでの転調といい、これぞ売れる曲のお手本のような、見事なロックナンバー。
のちにパワーポップと呼ばれるジャンルの名曲です🎸

 こうしてポップアイドルから、アーチストへと脱皮して行ったローラーズが建てた金字塔が、アルバム『青春に捧げるメロディ(デディケーション)』です。

🍋青春ソングの金字塔『青春に捧げるメロディ(ディケーション)』


 メロディアスな、ラズベリーズのカバー曲「レッツ・プリテンド」
ポップな「二人だけのデート」
ハードな「イエスタデイズ・ヒーロー」
まさにこれまでのローラーズの集大成といえます。

 それを締めくくるのが、タイトル曲「青春に捧げるメロディ」です🎧


「青春に捧げるメロディ(デディケーション)」(1976年)


 壮大なオーケストラに乗せてローラーズは高らかに歌い上げます。

"この歌を君に捧げたい。そして他のみんなにも。僕らが共にいる限り。この歌はいつまでも心に流れ続けるんだ。君への想いが届きますように"

 僕らの青春讃歌が終わって行きました。

 このあとも、ローラーズは活動を続けますが、キラキラとしたあの輝きを取り戻すことはありませんでした。少年から大人へと成長した彼らは、リスナーと共に、青春に別れを告げたのでした。


 そんなローラーズが蒔いた青春ソングの種から花を咲かせた、ローラーズ・フォロワーの中から、最後に一組ご紹介します。

バスターの「すてきなサンデー」
これを聴きながら、みなさんとお別れすることと致します🎧


バスター「すてきなサンデー」(1977年)



🍇今日のおまけ


 ローラーズは、盛んにメンバー交代を繰り返したことで有名ですが、そんな元ローラーズの2人が作ったバンドが、パイロットという幻のポップロック・バンドです。
 次回の音コレ⑥では、そんなパイロットが残した、誰も知らないパワーポップの「超隠れ名盤」をご紹介します🧑‍✈️

 音コレのレギュラー・キャラクターの「さば店長」「S君」に加えて、新たに「T君」というキャラが登場して、大暴走します。乞うご期待🎵

 それはそうと、はる風少年のテニス・ウェアの襟は、どうなったと思いますか?気になりますよね?
 実ははる風くん、一年で15cmも背が伸びて、そのウェア、着られなくなったそうなんですよね🤣(笑)


✍ご意見、ご感想、お待ちしております。(はる風)

いいなと思ったら応援しよう!