見出し画像

日記|小さい秋ハンターと呼んでくれ

8月18日(火)

ベランダで洗濯物を干していたら、猫がセミを見つけて食べようとしていたので止めた。この子は前にもカメムシを齧って臭い汁をまともに食らい、オエオエと吐いたことがあるのに懲りないやつだ。

興味があるのはわかるけど食べないで

ていうか、ベランダの床が汚すぎて滅。高圧洗浄機が欲しい。お隣の家のおじさんが、高圧洗浄機で外壁を掃除しているのを見たことがある。どうにか仲良くなって、それを貸してもらえないだろうかと企んでいるが、おじさんと仲良くなるきっかけが無さすぎる。

おじさんは家の中でのタバコを禁止されているらしく、よく外に出てタバコを吸っている。私も庭でタバコを吸えば、タバコ仲間として仲良くなれるかもしれない。禁煙をして10年になるが、おじさんから高圧洗浄機を貸してもらうためにまたタバコを吸おうかしら。なんてことは、1ミリも思わない。高圧洗浄機が空から降ってくるのを待っている。いつまでも。

夕方、コンビニでキリンビールの秋味を見つけたので即買い。

今年の夏は、なんだか過ごしやすかった気がする。
秋がすぐそこまできている。

8月19日(水)

朝、窓を開けたら網戸に大きなカマキリがいた。
写真を撮ってインスタのストーリーに載せて、子どもたちを呼んで「ほら!カマキリ!」と言って見せた。子どもたちの反応は薄く、「ほんとだー」というだけで去っていった。ストーリーも誰もいいねをくれない。
カマキリに喜んでいるのは私だけかよ、と朝からいじけた。

虫の写真はインスタに載せてもいいねをもらえない。
(私調べ)

数日前に、電車で最寄り駅に着いた途端にゲリラ雷雨に見舞われた。小さな折りたたみ傘を持っていたが、それを使っても意味がなさそうなほどの土砂降りだった。困っていたら、改札を出たところにアイカサがあるのを発見。(アイカサは、アプリを登録すれば駅や街中で傘を借りて、好きな場所で返すことができるという傘のシェアリングサービス)

久しぶりにアプリを立ち上げ、QRコードをピピっとやると簡単に傘を借りられた。大きくて丈夫な傘のおかげで、それほど濡れることなく無事に家に辿り着くことができ、アイカサ、なんて便利なサービスなんだろうと感謝した。

それから何日も駅方面に出かける用事がなく、アイカサを借りていること自体をすっかり忘れていた。すると夫が声をかけてくれた。

「アイカサ、返してないけど大丈夫?」
「あ…」
「確か延長料金取られるんじゃない?」
「えっ…でも何の通知も来てなかったような…」

慌ててアイカサのアプリを開くと、1件の通知が来ていた。

登録したクレジットカードから、自動的に延長料金840円が支払われたらしい。借りた日以来アプリなんか開かなかったから全く気が付かなかった。840円か…コンビニでデカい傘買える金額だな。

アイカサの傘は、鮮やかな水色の大きな傘だ。家に置いてあっても忘れられないように、こんな派手な色にしているんだろうと察する。それでも私のようなポンコツは忘れてしまう。数日前にあんなに感謝したはずなのに。相手が人間なら大問題だ。アプリだからといって、気を抜いていた。わりと本気で凹んで反省し、小さな声で「申し訳ありませんでした、すごく助かりました、ありがとうございました」と言って傘を返した。アイカサは、ガシャンと音を立てて傘を引き取っただけで、特に何も言わなかった。

そういえば10年ぐらい前に、GEOで借りたDVDを返し忘れすぎて5,500円の延滞料金を払ったことを思い出した。引くほどダメ人間。しかもそのDVDは見ないで返した。買えるほどの延滞料金を払ったけど、オーシャンズ11って面白いのかな。



8月20日(木)

庭で育てている唐辛子が真っ赤に染まってきたので収穫。つやつやでとても綺麗。ペペロンチーノを作って食べてやろう。

午後は子どもたちの習い事に行き、その帰りに彼らの強い希望でサイゼリヤにて夕食。子どもたちは、バッファローモッツァレラのマルゲリータを1人1枚ずつ、辛味チキンを1人2個ずつペロリと平らげていた。すごい。よく食べるようになったなぁ。

私は朝からペペロンチーノを食べたい気分だったけど、家にある唐辛子で作って食べたいのであって、サイゼリヤで食べたいわけではない!というわけで、田舎風ミネストローネを食べた。ここではスープだけにしておいて、家に帰ってからペペロンチーノを作って食べる作戦だ。

家に帰ったら、とりあえず冷蔵庫からビールを取り出してプシュッと開けた。アサヒのマルエフからも、秋の限定ビールが出ていて嬉しい。夕方に寄ったスーパーの鮮魚売り場では、「新物!」というシールが貼られた秋刀魚を見かけて小躍りした。高くて買えなかったけど。最近、なんでもいいから秋のかけらを探している。向かいのホーム、路地裏の窓、交差点でも、夢の中でも、小さい秋を探している。小さい秋ハンターと呼んでくれ。

美味しいけど普通のマルエフの方が好きかな。

ビールを飲みながら、夫のダイエット夕飯を作る。リュウジの「鶏胸肉とろ焼き」というやつを作ってみたら、胸肉とは思えない柔らかさで感動した。それをつまみ食いしていたらお腹がいっぱいになって、ペペロンチーノなんか入らないよ絶対。次回へ持ち越し。

胸とは思えぬ柔らかさ…。


8月21日(金)

ゴーヤーが食べたいというよりは、ゴーヤーを切りたいという日がある。

よく研いだ切れ味のいい包丁でゴーヤーを薄くスライスすることでしか得られない快感がある。きゅうりではダメなんだ。やはり表面のつぶつぶボコボコとした感触と、切っている側からふわっと鼻に入ってくる青苦い香りも込みで、ゴーヤーを切るのが好きなのだ。分かるかしら?分かんない?分かって?

恐竜みもあってカワイイし。

スライスしたゴーヤーは、軽く塩で揉んで水気を搾り、塩昆布とツナ、少しの胡麻油とだし醤油で和えて食べた。無限に食べられる。オリオンビールと共に食べたいアテだ。


夜、金曜ロードショーが「となりのトトロ」というので、子どもたちに夜更かし許可を出して一緒に見ることにした。ポップコーンを作り、私はハイボールを、子どもたちはオレンジジュースを飲みながら。先週のアリエッティは途中で寝落ちしたけれど、今週はいけるんじゃないか!?と思ったが、2人とも開始1時間で夢の中へ。

暗いと眠くなるから電気つけようと言ったが、
「暗い方が映画館みたいだから!」
とのことでこのスタイル。

25キロある長男(8)を2階の寝室まで運ぶことができて、謎の達成感を味わった。私、まだまだいける。
20キロの次男(5)の方が重く感じるのはなぜなんだろう…と考えていて気がついた。長男は寝たふりをしていたのかもしれない。ガチ寝している人間は重いからな。

私も小さいころ、布団まで運んでもらいたくてよく寝たふりをしていたなぁと思い出した。そんなかわいい時代があったんだな、私にも。それが今ではこんなことに。ああ子どもたちよ、あなたたちはいつまでもかわいいままであれ。



いいなと思ったら応援しよう!

ナカソネ 読んでいただきありがとうございます!