地頭を育てたいらしい母
三角を選んだ
次女が、図形のクイズでつまずいた。
四角い積み木に三角の積み木を重ねると、家の形になる。
それを真上から見たら、どんな形に見えますか。そういう問題だった。
次女は迷わず三角を選んだ。
そう思うよね。
でも上から見たら、三角ではない。四角に見える。
説明しながら、自分でも「これ、言葉で伝わるか?」と思った。
積み木を持ってきた。椅子に立たせて、真上からのぞかせた。
「……しかくだ」
わかった、と言った。わかったような顔つきもしていた。
この子は理解したのだと思った。
数日後、似た問題を出した。
四角い積み木の上に、筒。これは上から見たらどう見える?
次女は、また間違えた。
まあ、そうなるよね
あのとき「わかった」のは、あの瞬間だけだったのだ。
目の前にあるものを見て、答えを言った。それだけだった。
のぞき込んだらどう見えるか、そのときはわかったような気がしたのだろう。まあ、四歳だしな、とも思う。
難易度を、思い切り下げた
おままごとの野菜を持ってきた。
にんじん、トマト、とうもろこし。
「これ、上から見たらどんな形?」
「まる!」
「じゃあ、横から見たら?」
「……ながい」
これでいい。図形の問題ではなく、ただの遊びとして。
まな板の上でトマトを切るふりをしながら、切り口を見せる。
「はんぶんにしたら、なにが出てきた?」
次女は完全におままごとをしている。
店員さんになったり、私に「ママ~これください」と言ったりしている。
その横で、私の手には紙とペン。
詰まったところを、その場で描き起こすためだ。
おままごとに紙とペンを持ってくる母親。字面がもう変だ。
進みは、カメ
別に、できなくてもいい。
上から見た形がわからないまま大人になっても、たぶんそんなに困らない。
次女に勉強させたいというより、私が観察を楽しんでいる。
でも、自分で気づけるようになってほしいとは思う。
野菜の見た形と断面の形が違うこと。
鏡にうつすと左右が変わること。
一日のなかに、いくらでも転がっている。
ただ、放っておいて勝手に気づくかというと、うちの子はそうでもない。
だから「あれ~!ピーマンを輪切りにしたらお花の形になったよ!」なんて大げさに言ったりして。
進みは、カメだ。いや、カメに失礼なくらい遅い。
どこかに間に合わせるつもりもないので、それで問題はない。
それだけのことで、はなまる
次女は今日、私が渡したきゅうりを「切ったらまる!」と言った。正解だ。前は言えなかった。
それだけのことで、私は次女に「はなまる!」と言って抱きしめた。
そして次女は、そのきゅうりをレジに通し始めた。
おまけ:うえから みたら? つみきクイズ
つみきのクイズを作れないかと模索して、Claude(クロード)に作ってもらいました。
興味のある方は、ぜひお子さんと見てみてください。


