3行日記 本を買ってもらう難しさ
7月某日
名の知られていない人のエッセイ本を買ってもらうことがいかに難しいか。担当編集さんとのミーティングで改めて実感。今さらXをはじめることを決心する。少しでも存在を知ってもらうため、できることを考えている。夜、「あぁ、ペンネームを村上春樹にしたらいいのかなあ」と切実なでたらめを言うと、「詐欺だね」と夫。どんな作家さんだって、知られていない頃があったんだから。わたしにできることを、地道にやっていく。
7月某日
すべての原稿がいったん出揃ったので、並び順を自分で決めるとしたらこんな感じだろうかと、あれこれ考えてみる。実際には編集者さんが決めてくださることなので全然やらなくてよいのだが、楽しくてつい。これはあれだ。打順を組むときの監督の気持ちに似ている。打順を組んだ経験はもちろんないけれどとても似ている。
8月某日
Xのアカウントを開設した。実際にはじめるのは、8月3日からにしよう。一粒万倍日だから。わたしはそういうことをやたらと気にする。最近はまたトイレもよく磨いている。
8月某日
ゲラが届く。目次を見て、これ、わたしが先日勝手に考えていた妄想打順とそっくり!と驚き、さすが編集者さんわかってくれてる!と嬉しくなる。そうこうしていると、カバーラフがメールで届く。わたしが書きたかったエッセイをカバーにしたらきっとこんな感じ!と思うようなしっくりくるカバーでまた嬉しくなる。ありがたい。早くみんなにお披露目したい。
ゲラが届いた!エッセイは書けば書くほど自分がすり減っていくのではないかという怖さがあったけど、一冊分書いてみて、むしろ書く前よりもまだまだ書けそうという感触があり、すり減るどころかちょっとふっくらした感じがする。やってみないとわからない。書くのを好きになって二十数度目の夏です。 pic.twitter.com/wrFj3L9s3v
— 望月 (@mochizuki015) August 4, 2026
おわり
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