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ミルクは「どれが一番いい?」より「わが子に合うか」 〜迷ったときの選び分け〜

こんにちは。小児科医のひろです。

ドラッグストアの棚の前で、ミルクをどれにするか悩んだことはありますか?
「DHAが多いのはどれ」
「うちの子のお腹に合うのはどれ」

と裏面の成分表を読んでも、違いがよく分からない。

まず、健康な赤ちゃんであれば、市販されている標準的なミルクはどれを選んでも栄養は足りるように作られているので安心してください。

その上で、今回は、ミルク選びで迷ったときに何を基準に選び分ければよいかをお伝えします。

ぜひ、最後までご覧ください。




1. 健康な赤ちゃんなら、標準ミルクはどれでも大丈夫


夜中の授乳で寝不足のなか、「もっと良いミルクに変えた方がいいのでは」と不安になる親御さんは少なくありません。

国内の標準的な育児用ミルク(すこやか、はぐくみ、ほほえみ、アイクレオなど)は、いずれも母乳に近づけることを目指して作られています。
たんぱく質・脂質・炭水化物の量に、製品間で大きな差はありません。

確かに、脳神経の発達に関わるDHA・ARAや、腸内環境を整えるオリゴ糖の配合量には、製品ごとに少しずつ違いがあります。

たとえばDHAをやや多めにした設計のものもあれば、複数のオリゴ糖を組み合わせてお腹の調子に配慮したものもあります。
ただ、これは各社の工夫の違いであって、「どれかが極端に優れている」というものではありません。

赤ちゃんがよく飲み、機嫌よく体重が増えているなら、今のミルクが合っている証拠です。

味の好みやお腹の張り具合で飲み方が変わることはあります。

飲みっぷりと体重の増え方を目安に選んで大丈夫です。


2. お腹が緩い・下痢が続くときは「無乳糖ミルク」


胃腸炎のあと、なかなか下痢が治まらず、おむつ替えのたびにため息が出る。
そんな時期に検討されるのが、乳糖を含まないノンラクト(無乳糖ミルク)です。

森永 ノンラクト 300g 無乳糖 粉ミルク

下痢が長引くと、一時的に乳糖を分解する力が落ちることがあります。
乳糖をデキストリンなどに置き換えたミルクに切り替えると、お腹への負担が減ることがあります。

ただし、これは一時的な対応です。
自己判断で続けず、かかりつけ医に相談したうえで使うミルクです。


3. 何度も吐く・消化が心配なときは「ペプチドミルク」


ミルクを飲むたびに吐き戻しが多く、消化が追いついていないように見える。
そんなときに選択肢となるのが、ペプチドミルク(E赤ちゃんなど)です。


森永E赤ちゃん 大缶 800g [0ヶ月~1歳 新生児 粉ミルク] ラクトフェリン 3種類のオリゴ糖

たんぱく質をあらかじめ細かく分解してあり、消化の負担を軽くする工夫がされています。
標準ミルクと同じく健康な赤ちゃんにも使えますので、特別な病気がなくても、消化が心配なときの選択肢として知っておくと安心です。

なお、吐き戻しの多くは飲ませ方やげっぷの出し方で和らぐこともあります。
ミルクを変える前に、一度授乳の様子を見直してみるのもひとつの方法です。


4. 牛乳アレルギーが疑われるときは、自己判断で選ばない


ミルクを飲んだあとに、顔に湿疹が出たり、機嫌が悪くなったりする。
そんな様子があると、親御さんは「アレルギーかもしれない」と感じますよね。

牛乳アレルギーがある場合は、たんぱく質をさらに細かく分解した低アレルゲンミルクや、アミノ酸でできたアミノ酸ベースミルクが必要になります。


森永 ニューMA-1 大缶 800g ミルクアレルギー用 粉ミルク

ただし、これらは必ず医師の診断と指導のもとで使うミルクです。
市販の標準ミルクを自己判断で除去・変更すると、栄養が偏ることがあります。
気になる症状があれば、まず受診してください。


5. まとめ


ミルク選びは、「一番良い銘柄探し」は不要です。
ただし、「わが子の状態に合っているか」は考えても良いかもしれません。

健康な赤ちゃんなら、標準ミルクはどれでも栄養は足ります。

お腹が緩い、よく吐く、アレルギーが心配。
そんなサインがあるときだけ、医師と相談しながら専用のミルクを検討すれば十分です。
なお、これらの専用ミルクはいずれも生後1歳ごろまでを対象としたものです。
1歳を過ぎたら、月齢に合わせてフォローアップミルクや食事へと切り替えていきます。

ミルクの棚の前で迷ったら、まずは赤ちゃんの飲みっぷりと体重を確認しましょう。


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