Photo by
yukayoshino
散文詩【夏、或いはクリスマス】
窓の外。
向こうに聳えるビルの屋上に、赤と白の、キャンディケインみたいな色をした工事用クレーンが、自らの大きな腕と小さな腕を空に向けて広げている。
それはまるで、背後の積乱雲に大きなチェックマークを施したかのようだった。
あれがキャンディケインならきっと、この夏の日差しに耐えられずドロドロに溶けてしまうだろう。
そうしてその生暖かい糊状の物質は、あのビルを頭からつま先まで毛布を被せたみたいに覆い隠してしまうのだ。
少なくとも、今の姿でクリスマスを迎えることはできそうにない。
