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新月

迎え盆は、先祖や故人を迎える大切な日。

能登半島地震で壊れたお墓も復活

この世に生まれたのは父と母、祖父母をはじめとする祖先のおかげ。
家系図を見ると自分は本郷家7代目。

8代目は大丈夫か…。

山では大切な人をたくさん亡くした。
彼ら彼女らが登りたかった分まで、代わりに登ろうなんて考えていた時期もあった。

しかし、そんなことを考えて山を登っていてもロクなことはないし、判断を間違える要因にもなってしまう。
自分が元気に山を登っている姿を見せる方が供養になるだろうし、きっと喜んでくれるだろうと思う。

彼との別れはなによりつらかった

夢と希望を持ってガイドを目指した若者の遭難は受け入れ難いものがあった。

今日は静かに故人を思う日なのだ。

彼のことを思い出すと、私はちゃんとやっているのだろうかと自問自答してしまう。

今や登山はレジャー化が進み、ガイドと名乗る人々ですらシリアスな経験を積み上げている方は少なくなったように感じる。

山そのものと向き合うよりも映像映えする場所、SNSで注目されそうなスポットを探すことに皆が熱心で、そこを商品化して案内するのが仕事になっているように見える。
 
ビジネスという視点に立てば、今の登山はとても魅力的なマーケットなのだろう。
 
登山の裾野が拡がり、多くの人が山に興味を持つことはとても素晴らしいことだ。

しかし、チャレンジする心は山の魅力を伝える側としては持ち続けていきたいと思う。
 
簡単には手に入らない景色を努力して掴みに行き、その過程も一緒にお客様と共有したい。
それが叶えば、お客様の人生において必ずや忘れられない思い出となるはずだ。

山には様々な背景がある

その山の良いところだけを切り取って見せる事が本当に正しいことなのだろうか。
 
いままで、私のお客様だった方がその後の山で6名も亡くなっている。

私はミスリードしてしまったのではないかと、その度に考えている。
もっと伝えられることはなかったのか。

その山を語り、その山をガイドするに相応しい能力が本当にあるのだろうか…常に自問している。

ガイドという仕事は常に重い責任を背負うものだと私は勝手に思っている。

お盆になれば富山湾は冷たい

2026年8月13日(木)は新月。

新月は新しい始まりの日であり、願いを込める日。

「山岳ガイドに戻れますように」

その願いを叶えるために一歩ずつ始めようと思う。

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