✨光の観察 ── いつもの田んぼが、自由すぎる ──
カカシって、
こんなに自由でしたっけ?
ある朝、
いつもの道にある小さな田んぼが、
ずいぶん賑やかになっていた。

住宅や建物のあいだに、
ぽつんと残る、小さな田んぼ。
毎朝そこを通るから、
いつの間にか「見る景色」ではなく、
ただ「そこにある景色」になっていた。
その朝までは。
田んぼの前まで来て、
「ん?」
自転車の速度をゆるめる。
なんだか、人がいる。
しかも、たくさん。
……いや。
人ではない。
カカシだった。
しかも、一人や二人ではない。
ずらり。
田んぼを守るカカシというより、
なんだか少し早すぎる、
ハロウィンの仮装行列。
思わず、自転車を止めた。
近くで見ると、
これがまた、みんな違う。
麦わら帽子をかぶった子。
白い服をふわりと広げた子。
虫取り網を持っている子。
青くて、なんだか楽しそうな子。
そして、
おにぎりまでいる。

その少し先には、
こちらをじっと見ているカラス。
……なんとも、とぼけた顔。
鳥を追い払うはずのカカシの中に、
鳥までいる。🤣
もうこのあたりから、
田んぼを守っているのか、
みんなで遊んでいるのか、
よく分からない。

でも、
なんだか楽しそう。
それだけは、よく分かる。
そしてさらに見ていくと──
いた。
サンタクロース。
……。
8月です🤣

ここまで来ると、
季節という概念からも自由らしい。
カカシといえば、
田んぼの真ん中に一人で立って、
鳥たちを追い払うもの。
そんな姿を思い浮かべていた。
けれど、
ここのカカシたちは、
どうも雰囲気が違う。
鳥を怖がらせるというより、
道を通る人を楽しませているように見える。
実際、
鳥に効いているのかは分からないけれど──
人間一名には、かなり効いた。
自転車まで止めて、
写真を撮っている🤣
毎日通る道というのは、
いつの間にか「景色」ではなくなっていく。
いつもの信号。
いつもの角。
いつもの木。
いつもの田んぼ。
そこにあることが当たり前になると、
目には映っていても、
ちゃんとは見なくなる。
でも、ときどき。
そんな「いつもの景色」のほうから、
こちらを振り向かせてくることがある。
今回のカカシたちも、
まさにそう。
「ちょっと見ていってよ」
とでも言うように、
ずらりと並んでいる。
……まあ、
サンタさんまでいたら、見るけれど🤣
写真を撮りながら、
今度は作った人たちのことを想像した。
この服を着せよう。
こんな顔にしよう。
帽子もかぶせよう。
これを持たせたら面白いかな。
そんなことを話しながら、
作ったのだろうか。
一体一体が違うからこそ、
そこに誰かの手と、
ちょっとした遊び心が見える。
なんだか、いい。
誰かが楽しんで作ったものが、
その人の知らないところで、
別の誰かを、
ちょっと楽しい気持ちにする。
作った人はきっと、
私が自転車を止めて、
一体ずつ写真を撮り、
しまいにはサンタを見つけて、
「自由すぎるぅ〜🤣」
と思っていることまでは知らない。

けれど、その遊び心は、
田んぼを越えて、
ちゃんと私まで届いていた。
明日の朝も、
私はこの田んぼのそばを通る。
きっとカカシたちは、
同じ場所に立っている。
でも、もう、
ただの「いつもの田んぼ」として
通り過ぎることはなさそう。
今日もいるなぁ。
そう思って、
少しだけ自転車の速度をゆるめる。
そして、たぶん。
サンタさんも、まだいるなぁ。
……と、また少し笑う。
そんな朝も、
なかなか、いい。
♨️ 本日の「読む温泉」
効能:考えすぎ・肩の力・真面目すぎ
何かを学ばなくてもいい。
答えを見つけなくてもいい。
たまには、
「何これ🤣」
と笑って、
心の力を抜くだけの日があってもいい。
誰かのちょっとした遊び心が、
知らない誰かを笑顔にする。
そんな小さなことも、
毎日を少しだけ
やわらかくしてくれるのかもしれません。
今日もどこかに、
あなたの心をふっと緩めてくれるものが
隠れているかも。
田んぼだったり。
道端だったり。
あるいは──
8月のサンタクロースだったり。 🎅🤣
※効能には個人差があります。
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます🌌
星の光が繋がって、新しい共鳴が生まれることに感謝します💫
いただいたチップは、災害からいのちを守る森づくりに寄付させていただきます。