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ドサクサ日記 3/30-4/5 2026

30日。
新大久保でリハーサル。その後、大久保の街に出て、有明のコンサート用のフィールドレコーディング。国際色豊かな街で、いろいろな人の声が入り込んで面白い。しかし1時間、大久保の駅の近くにじっと座っているのもなかなか大変だった。はたから見れば、変なオジさんだと思われかねない。その後は電車で移動して、新曲のミックスチェック。良い感じに仕上がった。

31日。
リハーサルの前に久々にウミネコカレー。いつ食べても優しくて美味しい。風呂敷の新しいアルバム「つつみ」をカセットで購入。カセット音源は仕事の耳、つまり音質みたいなものから距離を取れるので、最近は好んで買う。安いテープデッキの分離が良くない音で、まるっと音楽を受け取るように、あまり注意深く聞かないというのも、それはそれで楽しみ方のひとつ。

チキンと雛豆の2種盛り。とても美味しい。
風呂敷のカセット「つつみ」の隣にあるグルグルのやつが俺がプロデュースしたアルバム「えん」。名作なので、聞いてほしい。

1日。
スタジオ帰り。サクッと立ち寄ろうと思っていた蕎麦屋に家族連れが入っていくのが見えた。これは提供に時間がかかるパターンになってしまうなと判断して商店街を進むも、閉店している店ばかり、弱ったなと思っているうちに飲食店が連なるエリアを抜けてしまって、最後に残ったのは老舗のラーメン屋だった。以前は気に入ってよく食べていた店だったが、少しずつ自分の好みが変わったのか店の味か変わったのか、足が遠のいていた。久々に寄ってみると店内には客が一人もいなかった。相変わらず清潔とは言えない店内だが、ワンオペの老婆は親切。ネギラーメンを注文。しばらくして提供されたラーメンは醤油ベースなのに、そこらの豚骨ラーメンを凌駕する豚臭が立ち昇っていた。無理かもなと思ったが、老婆の笑顔に負けた。不味かった。

2日。
朝から有明の開場BGMの仕込み。ギターやエフェクター、音源をチョップしてランダムに組み替える電子楽器と格闘、というか戯れるというか、とにかく50分の演奏と確認の作業を繰り返した。データの書き出しもなかなか大変で、気がつけば10時間くらい作業していた。BUNTAIは自然の環境音がテーマだったけれど、今回は街の雑踏。on the roadということでバッチリ完成。

なぜか青系のエフェクトペダルが並ぶことに。BOSSの良さを再確認。

3日。
有明で通しリハーサル。2時間越えの長丁場で大変だった。もう皆、中年なので膀胱の能力の話になった。映画『国宝』で話題になったボンタンアメの効力の真偽について語っていたところ、楽屋にそっとボンタンアメが届けられていた。ステージ中の尿意は、年齢による頻尿というよりは、メンタルに起因する場合が多い。好きでやっていることとはいえ、大変な部分もある。

4日。
30周年記念ライブの本番。どのレベルでアクセルを踏んでいいのかというのは、とても難しい。何しろ2日間ある。最初の30分で身体的な限界を作ってしまうと台無しになる。踏んでいい深さを確かめながら、フカしていく緊張感。それも徐々に行けるという確信に変わって、とても素敵な夜になったと思う。終演後は念入りにアフターケア。ままならぬ自分の身体と向き合う。

5日。
2日目。地に足がつくという言葉がある。歌は地面をしっかり踏んでいないと息が続かない。そういうことに気がついてから、随分と歌うのが楽しくなった。ここ数年は五十肩に悩んだ時期もあって、物理的に肺に空気が入らないという悩みもあったけれど、肩のことはほとんど心配しなくてよくなった。30年もバンドを続けられたことは奇跡に近いように思う。改めて、幸運だったなと思う。バンドを始めて8年くらいは誰にも見つけてもらえないもどかしさを抱えて、それらを燃料にクソみたいな嫉妬ばかり吐いていた。そういう言葉こそが俺を惨めにした。音楽を諦めそうになったこともあったけれど、絶対に続けろと言ってくれる人たちがいた。幸運によって手にした機会や富は、全部は無理だけど社会に戻したいと思っている。感謝しかない。

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