問題が起きてから対話する職場は弱い。強いチームをつくる“5分の会話”
介護現場のリーダーをしていると、毎日が本当に慌ただしいですよね。
利用者対応、記録、シフト調整、家族対応、職員からの相談……。
「ゆっくり職員と話す時間なんて取れない」と感じる方も多いでしょう。
でも、ここで少し考えてみてください。
職員としっかり話すのは、「ミスが起きたとき」「人間関係でもめたとき」「辞めたいと言われたとき」ばかりになっていませんか。
これはいわば「有事のコミュニケーション」です。
もちろん、有事に向き合うことは大切です。しかし、問題が大きくなってから初めて話をしても、すでに職員の気持ちが離れてしまっていることがあります。
だからこそ必要なのが、
何も起きていないときの「平時のコミュニケーション」です。
私は、長時間の面談をたまにするより、5分、10分でも何度も声をかける方が効果的だと考えています。「最近どう?」「あの対応、どうだった?」そんな短いやり取りの積み重ねが、「この人なら話しやすい」という安心感につながるからです。
そして、何を話せばいいのか迷ったら、次の3つを意識してみてください。
一つ目は「過去の振り返り」です。
「あの利用者さんへの対応、やってみてどうだった?」と聞けば、成功も失敗も次の成長につながります。
二つ目は「現在の不安」です。
「今、困っていることはない?」と聞くことで、表面化していない悩みを早めに知ることができます。
三つ目は「未来の改善」です。
「もっと働きやすくするなら、何を変えたらいいと思う?」と問いかければ、職員は単なる“指示される人”ではなく、職場を一緒につくる仲間になります。
リーダーの仕事は、問題が起きたあとに火を消すことだけではありません。小さな火種に気づき、大きくなる前に声をかけることです。
職場の空気は、一度の面談では変わりません。
でも、今日の5分、明日のひと言は、確実に職場を変えていきます。
「相談されるリーダー」になる前に「普段から話しかけるリーダー」になってみませんか。
その積み重ねが、職員さんが安心して働ける職場をつくり、やがて人が辞めにくい強い組織につながっていくのです。
