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学校を辞めた日の話

元々、俺は母子家庭で育った。

17歳の時、母親が入院した。生活費、学費、家賃……どうしたらいいのか全然わからへんかった。

先生たちは「学校だけは辞めるな」って言ってくれたけど、その時の俺には学校に通い続ける余裕なんてなかった。結局、先生たちの制止を振り切って学校を辞めた。

それからはバイトを掛け持ちして、自分の生活は何とかできるようになった。でも、母親の医療費まではどうにもならへん。役所に相談して、市に助けてもらって、ようやく人並みの生活ができるようになった。

そんなある日、「もう少し給料のいい仕事はないかな?」って考えるようになった。

当時の左官屋は、仕事が終わったその日に日当を手渡しでもらえた。今の時代では考えにくいけど、それが当時の俺にはすごく大きかった。

生活のために選んだ左官の道。

でも、その時の俺はまだ知らんかった。この選択が、後にモルタル造形という世界につながっていくことを。

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