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桃から生まれた...

祖父の畑でとてつもなく大きな桃が採れた
近所でも見たことないほど立派で
みんな写真を撮っていた

祖父は笑いながら言う

「昔話みたいやな、桃太郎でも入っとるんちゃうか」

持って帰って包丁を入れた

パカッ


桃が内側から割れた

中は空っぽ

「...なんや、これ...」

果肉には小さな手形が無数についていた
まるで誰かが中から何度も叩いたかのように...



その日から毎朝畑から家まで
小さな足跡が残るようになった


祖父は笑っていた

「桃太郎でも遊びに来とるんやろ」





三日目
祖父がいなくなった

畑には、大きくなった桃がまた一つ現れた

「......」


中から何か聞こえる...?


耳を近づけると、祖父の声が聞こえた

「...早く割ってくれぇ...」


(おしまい)

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