日々の光景、こころのメモ #177〜色が重なる日〜
今日はきっと、素敵な一日になる。
そう思って始まった朝は、
気づけば、ちゃんとその通りになっていた。
笑顔がこぼれて、
それが誰かに移って、
また別の誰かに広がっていく。
ひとつひとつは小さな光なのに、
重なっていくと、
場の温度が少しずつ上がっていくのがわかる。
白い花の中に、
ひとつだけ混ざる、やわらかな色。
特別に目立とうとしているわけじゃないのに、
なぜか、自然と目に留まる。
その色はきっと、
“違うこと”を選んだ結果じゃなくて、
ただ、そのままでいた結果なんだと思う。
何者でもなかったはずの自分にも、
気づけば、隣に並ぶ人がいる。
同じ色じゃなくていい。
むしろ、違うからこそ、
重なったときに、やさしい景色になる。
会えるということは、
ただ時間を共有することじゃなくて、
お互いの色を、少しだけ混ぜ合うこと。
その一瞬一瞬が、
見えないところで、
自分の輪郭をやわらかくしていく。
今日は、
「素敵だった」と言える日になる。
そしてきっと、
また誰かの中に、
小さな色として残っていく。

