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挫画家アシスタント物語  第章 〈12〉 危険なラむバルのトップ争い

 
《 写真䞊 東京の板橋にある叀いマンション。画面䞭倮の䞊から2぀目の郚屋が私の郚屋です。2DKの賃貞物件、掗面所は䞊から氎が挏れおきたす。》
              < この8章〈12〉は、文庫本玄10ペヌゞ分 >

 
 
「第8章」は、独立した「章」ですので、「第7章」の続きではありたせん。
「第8章〈1〉」無料より、お楜しみいただけたす
 
ただし‥‥
はじめおの方は、
「マガゞン第1章、第2章」無料がお薊めです
 

さお‥‥ ここで‥‥‥‥
「挫画家アシスタント物語」を賌読しおくれた方を玹介させおください。
Flyingcatさん ‥‥‥‥‥‥ ありがずうございたした


 

               その  
 
  
     《 挫画家アシスタントが・・・女の嘘に困惑する 》
 

 
氎商売や接客業などでの女性の蚀葉に「 真実 」など存圚しない事は、よく分かっおいる぀もりでも‥‥ ぀い、信じおしたうものです。
 
遊び慣れた人なら‥‥ 信じたふりをしお楜しむ方法を知っおいるのですが‥‥ 遊び慣れないず、぀い぀い倧火傷を負う事になったりしたす。
 
圌女たちのよくある「 嘘 」で‥‥
 
「 私、付き合っおいる人いないの‥‥ 」
ずか‥‥
 
「 結婚なんかしおないよ 」
‥‥などずいう「 嘘 」がありたす。 しかし‥‥ 極たたに‥‥
 
「 私‥‥ 亭䞻がいるのよ‥‥ 」
なんお蚀う女の人がいたすが、これも「 嘘 」です。 ホントは‥‥
 
「 私‥‥ 亭䞻ず愛人ずボヌむフレンド以倖にミツグ君やパシリ君もいるのよ 」
‥‥ずいうのが「 事実 」でしょう。
 
「 亭䞻がいるのよ 」ず蚀えば、お人奜しの男性諞氏は「 亭䞻 」の背埌にいる有象無象 お花畑の䜏人達 を想像しないものの様です。
 
私が代衚を務めたお店のマッサヌゞ垫さんたちもそのほずんどが日本人の配偶者がいたした。 ‥‥しかし‥‥ お客さんには「 独身 」ずいう事で通しおいたわけです‥‥‥‥
 
ご存知の方もあるかず思いたすが‥‥
 
よく、タむマッサヌゞ店の受付などにマッサヌゞ垫さんの写真入り「 技術習埗蚌明曞 」( ※参照 )が額に食っおあったりしたす。
 
お客さんからの信甚を埗るためにも良い事だず思うのですが‥‥ ほずんどのマッサヌゞ垫さんは、その提瀺を嫌がりたす。
 
それは、「 蚌明曞 」に蚘茉されおいる名前に配偶者の姓名「 YAMADA 」ずか「 SUZUKI 」ずか出おいるず結婚しおいる事がバレおしたうからなのです。
 
「 信甚 」よりも「 独身 」を売りにしたいのでしょう。
 
ですから毎日の様に、40歳を越えたマッサヌゞ垫さん 日本人ず結婚しおいる がお客さんず‥‥
 
「 おネ゚さんは、結婚しおるんですか‥‥ 」
「 ただ結婚しおないデス‥‥ 孊生なんデス 」
 
なんお事を蚀い぀぀‥‥ お客さんの背䞭をマッサヌゞしながら舌をペロッず出しおいるのです。
 
 
さお‥‥
 
お店に務めるマッサヌゞ垫さんは、垞時4人5人が勀務‥‥ お互いにより倚くの指名を取りたがる‥‥ ラむバル関係にありたした。この女性同士のラむバル心ずいうものは仕事に励む原動力になるのですが‥‥
 
同時に、危険な火薬の様なものでもありたした‥‥ 以䞋の話は、登堎人物のプラむバシヌを䟵害しない様に、若干、脚色されおいたす 
 
お店がオヌプンしお3幎 2007幎頃 ‥‥ 経営も軌道にのっお赀字になる事もなく、安定しおいた頃のこずですが‥‥‥‥
 
お店にはサニダさん 仮名、26æ­³ ずいう少女の様に可愛い指名ナンバヌワンがいたした‥‥ そしお‥‥ もう䞀人、そのナンバヌワンを争っおいたナッツさん 仮名、35æ­³ ずいう幎䞊のグラマヌなマッサヌゞ垫さんがいたのです‥‥‥‥
 
ママさん( ※参照 )がよくこの二人に぀いお‥‥
 
「 ラむオンずトラが同じ檻の䞭にいるのず同じ‥‥ 」
‥‥ず、心配しおいたのですが‥‥‥‥
 
事あるごずに意芋が察立したり‥‥ 時には、䞀蚀も口をきかなかったり‥‥
 
スタッフの埅機する小郚屋は、些现な事が切っ掛けになっお‥‥ い぀爆発するか分からない‥‥ そんな緊匵感が挂っおいたした。
 
マッサヌゞをする個宀は、カヌテンや぀い立で仕切られおいるだけですので、隣の個宀の話し声がたたに聞こえおしたう事がありたした‥‥
 
ある日、グラマヌなナッツさんが斜術をしおいる隣の郚屋で幌い衚情のサニダさんがお客さんをマッサヌゞしながら‥‥
 
「 お客さんは、ナッツさんを指名した事があるんですか‥‥ 」
「 うん。あるよ‥‥ 圌女さぁ‥‥ 結婚しおるのかなぁ‥‥ 」
 
この䌚話に、ナッツさんが隣の個宀で聞き耳をたおたす‥‥‥‥
 
‥‥‥‥そしお‥‥‥‥ ナッツさんは激昂しお、ママさんの郚屋ぞ飛び蟌んで来たす‥‥‥‥
 
「 サニダが私の事を喋っおいる 」
 
ママさんはナッツさんを萜ち着かせる様に静かに事情を問いただしたす‥‥
 
「 私の客に私が結婚しおる‥‥っお蚀った 絶察に蚱さない 」
 
この「 結婚しおいない 」ずいう「 嘘 」は、スタッフの間ではお互いに秘密にする「 仁矩 」の様になっおいたしたから、ナッツさんの蚎えが事実ならおだやかではありたせん‥‥
 
すぐにサニダさんを呌んで詰問するず‥‥‥‥
 
「 蚀っおナむ 私、絶察‥‥蚀っおナむペッ 」
 
結局‥‥ 「 蚀った 」「 蚀わない 」の応酬‥‥ どちらが正しいのか刀断できずにいたした‥‥
 
それにしおも、お互いに秘密を守る事が「 仁矩 」になっおいるのは熟知しおいるはずなに‥‥‥‥ なぜ、こんな事が起きたのか‥‥‥‥ サッパリ分かりたせんでした‥‥
 
その日、ナッツさんは怒りを露わにしたたた‥‥ 終業時間前に身支床をはじめ‥‥
 
「 もう蟞める 」
 
‥‥そう蚀っお‥‥ 二床ず戻りたせんでした‥‥‥‥


 


お店が入っおいたマンションの裏偎です。青いタオルが干しおありたす。右偎はラブホテル街。

 
                その  
 

      《 挫画家アシスタントが・・・指名№1をかばうが 》

 

どうしおなのか‥‥ その理由は、分かりたせんが‥‥ 氎商売などでは、女の子 コンパニオン、フロアレディ、セラピスト‥‥ の手取り分ずお店の取り分ずは五分五分の堎合が倚い様です。

お店の女性䞀人が売り䞊げる金額の半分が本人の手取り絊料ずいう事になるわけです。

぀たり、お店の粗利益は、女性埓業員の数に比䟋しお倧きくなりたす。さらに、䞀人で数人分の売䞊げを皌ぎ出す「 №1 」はお店にずっおは事実䞊の生呜線ずも蚀える重芁な存圚になりたす。

私が代衚を務めるお店にずっおの最倧の危機は、お客さんのトラブルや䞍況による枛収ではなく‥‥ この「 生呜線 」ずも蚀えるマッサヌゞ垫さんたちのトラブルでした。

これは、前回も玹介した‥‥ 少女の様に可愛いサニダさん 仮名、26歳、お店の指名№1 に関わるトラブルです‥‥

 
以前も曞きたしたが、垞に「 №1 」ず「 №2 」は緊匵状態にあるのですが、仮にそのどちらかが傷぀いお離脱しおも、時間が経過するずたた新たに同じ様な問題が持ち䞊がりたす‥‥ ぀たり、キリが無いのです。

幎に䞀回や二回は、こうした問題が発生したす。

さお‥‥

事の発端は、私のミスにありたした‥‥

お店の開店から4幎目‥‥ 2008幎の秋‥‥

通垞、マッサヌゞ垫さん達の接客は、順番が決たっおいお、その日その日に順番が入れ替わり、各人の接客量に䞍公平が無い様に調敎されおいたす。

ずころが、私がお店番をしたその日‥‥ この順番を間違えおしたうのです‥‥‥‥

お客さんの身䜓を拭く蒞しタオルの準備に汗をかくほど、その日の倕方から倜にかけお、やたらず忙しく‥‥

来店したお客さんを応接宀から個宀ぞ案内した私は、斜術を終えお控宀に戻ろうずするサニダさんに‥‥

「 次は‥‥ サニダさん 」
「 え ‥‥私 」

圌女は少し‥‥ 戞惑った衚情‥‥ この瞬間に運呜が決たりたす‥‥

「 はい、サニダさんですよ 」

圌女は、今来たお客さんが埅぀個宀ぞタオルや着替えなどを抱えお小走りで向かいたす‥‥

しばらくしおから‥‥

お店では、サニダさんに次いで指名の倚いタりさん 仮名、32歳、指名№2、姉ご肌の女性 が昂奮しお私のずころぞやっお来たす‥‥

「 瀟っ長ッ 違うペッ 」
「 ‥‥はぁ‥‥ 」
「 順番ッ 違りッ サニダじゃないペッ 私ダペッ 」

あわおおスケゞュヌル衚を確認‥‥ 確かに‥‥ 順番を間違えおいる しかし、もう斜術が始たっおいる段階でマッサヌゞ垫の入れ替えは出来ない‥‥

無理に入れ替えようにも、斜術が始たっおいる以䞊、それ自䜓にギャラが発生しおいるわけです‥‥‥‥「 間違えたから、マッサヌゞを止めお控宀に垰っお䞋さい 」ずは蚀えないわけです。

「 ゎメン 間違えた 」

‥‥通垞なら、瀟長が頭を䞋げお謝眪すれば枈む話なのですが‥‥ この時は、予想もしない方向ぞ問題が展開しおいきたした‥‥

「 瀟長が謝る事ナむッ 」
「 ‥‥ 」
「 サニダは、自分の順番じゃない事、知っおるハズ‥‥ それなのに‥‥‥‥ 」

この瞬間から‥‥ お店が戊堎になりたした‥‥

「 №1 」の孀独ずいうのでしょうか‥‥ あっず蚀う間に「 サニダは悪い女 」「 サニダは汚い 」などず他のマッサヌゞ垫さんたちず共にタりさんは口撃を開始したす。

それたであった緊匵感に目を぀ぶっおいた私もバカだったのですが‥‥ それにしおも、このうっかりミスがこれほど重倧な結果を生むずは想像もしたせんでした‥‥‥‥

マッサヌゞ垫さんたちは、サニダさんに察しお、タりさんを䞭心ずした連合軍( タりさん含む4人 )が攻撃を開始したす。

その日の倜‥‥ 終業時間が近づいた頃に‥‥

タりさんが䞀人、私に向かっお切り出したす‥‥‥‥

「 瀟長、サニダずは䞀緒に仕事なんかデキナむペッ サニダをクビにしおペッ 」

サニダさんが犯眪行為でも犯したならクビにも出来たしょうが‥‥ 䜕も悪い事はしおいない‥‥ そう考えた私は‥‥‥‥

「 サニダさんは悪くないでしょ‥‥ 」

‥‥私は、䜕ずかタりさんを説埗しようずしたすが‥‥

「 サニダず䞀緒じゃ仕事デキナむッ 」

私は、それでも‥‥ 小さな声でサニダさんをかばい぀づけたすが‥‥ 次の瞬間‥‥

「 瀟長‥‥ 」
「 ‥‥ 」
「 サニダひずりで仕事デキナむペ 」

鋭い目぀きで私をにらみたす‥‥‥‥ 私は蚀葉を倱いたす‥‥‥‥

『 №1を切れるわけねだろ 』
私の目がそう語っおいるず悟ったタりさんは‥‥

「 フン‥‥ 」
‥‥ず、アゎを䞊げお芋䞋すような芖線で私を䞀瞥いちべ぀‥‥‥‥

その日から連絡を断っおしたいたす。

そしお䞀週間埌には、サニダさん以倖の党おのマッサヌゞ垫さんが居なくなっおいたのです‥‥‥‥
 

  
 

       「 挫画家アシスタント物語 第8章〈13〉」ぞ぀づく

                   「第8章〈11〉」ぞもどる‥‥

                   「もくじ」 ぞ‥‥

 

  

  参照 ・第8章〈12〉   読んでも、読たなくおも
 
 【その】
・技術習埗蚌明曞  タむ囜には、倚くのタむ匏マッサヌゞ孊校がありたす。そこでは、3週間3ヶ月の履修でマッサヌゞ技術初歩から䞭玚の習埗が可胜です。さらに孊校から授業の終了蚌を受ける事ができたす。
・ママさん  私の劻。タむマッサヌゞ店を切り盛りする。1964幎、タむのチェンマむ出身。1995幎に結婚しお来日、ずおも明るいが・・・いったん怒るず鬌より怖い。酒を飲んだら乱暎者。



 
 
 
 




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