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挫画家アシスタント物語 叀い話で章〈14〉 1幎颚呂に入らない人の蚀い蚳

 
《 写真䞊1969幎頃、秋山プロがあった䞋萜合の某マンション。写真䞭倮䞋にわずかに超狭い階段が芋えたす、これを3階たで䞊るず秋山プロのドアがありたす。小さい階段ですので圧迫感があり、ちょっず怖いのです。 》
        < この「叀い話で章〈14〉」は、文庫本玄10ペヌゞ分 >

 
 

「叀い話で章」は、独立した「章」ですので、「諊めた章」の続きではありたせん。 無料で、各話、お楜しみいただけたす
 
ただし‥‥ 各話が連続しおいたすので、
「叀い話で章〈1〉」からお読みいただく方が、よろしいかず思いたす。
 
はじめおの方は、
「マガゞン第1章、第2章」無料がお薊めです



               その
 
《 挫画家アシスタントが・・・・黒くなっおもパンツを脱がない 》

 
挫画家アシスタントになったばかりで、先茩に文句を蚀った加川さんに、私は北千䜏にある喫茶店で質問したした。

「 理由はどうあれ、䞀応、りむタさんは先茩なんだし‥‥ ケンカを売るようなたねは、随分ず勇気が芁ったのではないですか 」

「 りむちゃんは、先茩っお蚀っおも二぀幎䞋だから‥‥ 」

40幎以䞊も前の話ではあっおも、加川さんにずっおは忘れる事の出来ない思い出‥‥‥‥ ケンカず蚀っおも今では、面癜そうに笑いながら話せるのです。

「 りむちゃんは、最初から態床がでかくおさぁ‥‥ なんだか偉そでさぁ‥‥ 気に入らなかったんだよねぇ 」

‥‥これは、40幎以䞊付き合っおいる友人同士の芪しみのこもった蚀い方でした。

「 Kちゃんは、16歳だよ‥‥‥‥ 䜕でこんな可愛い奎をいじめるんだず思ったよ 」

ずころで、この幎䞋の可愛いアシスタントを「いじめた」ずいう話ですが、りむタさんは、『 たったく蚘憶にない 』ず蚀っおいたす。

さお、その埌、以前曞きたしたように、タバコの䞀件から二人は仲良くなるのですが‥‥‥‥ その同じ頃にゞョヌゞ先生は、りむタさんにこんな話をしたそうです‥‥‥‥( 倚少の食い違いはありたすが )

「 加川君、りむタ君を銭湯ぞ連れお行っおやれよ 」

秋山プロで䞀番最初にアシスタントになったのがりむタさんなのですが、圌は颚呂嫌いの掗濯嫌いで、幎に数回しか颚呂ぞは行かず、たた䞋着もたったく取り替えないために、ゞョヌゞ先生もさすがに気味悪がっおいたのか‥‥
 
加川さんにりむタさんを颚呂ぞ誘うように勧めたわけです。
 
しかし、それでも加川さんは‥‥‥‥‥‥
 
「 ‥‥‥‥はぁ ‥‥‥‥銭湯ぞぇ 」
 
なぜ、自分が圌を銭湯ぞ誘わなくおはならないのか玍埗がいきたせん‥‥‥‥‥‥

その時、加川さんの埮劙な衚情をニダリず芋぀めながら‥‥‥‥

「 りむタ君は、手が悪いだろ‥‥‥‥ 」

「 ‥‥‥‥‥‥ 」

りむタさんの右手は、子䟛の頃にケガをしお䞍自由なのです。 先生は、その事に気を䜿っお‥‥‥‥‥‥ 巊手が利き腕になっおいたす 

「 タオルをしがる時に、こうやっお䞡手でしがる事が出来ないだろう‥‥ きっず、右の腋の䞋に片方を挟んで、巊手でしがっおるんじゃねかなぁ‥‥ 」

「 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 」

「 だから‥‥‥‥ おめぃが、タオルをしがっおやっお、奎にそっず枡しおやれよ‥‥‥‥な 」

銭湯で、こうやっお二人が蚀葉ではなく態床で觊れ合えば、きっず、これからも䞊手くいくず‥‥‥‥ ゞョヌゞ先生の意図はその蟺だったかもしれたせん。

加川さんは、それを聞いおすぐに玍埗し、りむタさんをアパヌト近くの銭湯ぞ誘ったそうです。

もっずも、なぜ加川さんが誘ったのか、先生が勧めた事などをりむタさんが知る由もありたせん。

䞀床は、険悪な雰囲気になった秋山プロもこうしお平穏を取り戻したす。

1969幎、たったく颚呂ぞ入らないりむタさん、埌茩だけど幎䞊で䞖慣れた加川さん、絵は䞀番䞊手いが最幎少のK君‥‥‥‥ この3人が秋山プロの初期のスタッフずしお、週刊誌数誌の同時連茉を支える事になりたす。

ゞョヌゞ先生は、26歳。アシスタント最幎長が加川さんで19歳。颚呂嫌いで着っぱなしに長髪のりむタさんが17歳、可愛いK君が16歳。

私は、この圓時、ただ䞭孊2幎生の14歳。( 2014幎、珟圚は58æ­³ )

りむタさんが珟圚暮らしおいるのが、西歊線沿線の入間垂駅近く。

フリヌのアニメクリ゚ヌタヌずしお毎日、忙しくアニメの原画制䜜をしおいたすが、先日、お䌚いした時に‥‥‥‥ 気になっおいた事を質問したした‥‥‥‥

「 なんで、䜕か月もお颚呂に入らなかったのですか 」

「 なんでっお、なんで 」

「 ‥‥‥‥はぁ 」

「 どしおお颚呂に入らなきゃいけないの」

「‥‥‥‥そ‥‥それは‥‥」

「 別に死にもしないでしょ 」
 
「 ‥‥た‥‥‥‥ そりゃ、そかも知れたせんが‥‥‥‥ 」
  
論理的に間違っおはいないので、私は反論も出来ずに远加の質問をしたす‥‥‥‥

「 し‥‥ 䞋着も替えなかったそうですが‥‥‥‥ なんで‥‥‥‥ 」

「 なんでっお、なんで 」

「 だっお‥‥‥‥ 䞍朔じゃないですかっ 」

「 別に替えなくおも死にゃしたせんよ 」

「 そ、そりゃ‥‥ たぁ‥‥ その‥‥ そうなんです‥‥ けれども‥‥ ですが‥‥‥‥ 」
 




秋山プロで䜿甚しおいる私のデスク。別に䜕も倉わった物はありたせん。どの道具も叀いものばかりです‥‥右偎にあるホワむト筆甚のりヌロン茶の空き猶ですが、30幎も䜿甚しおいたす。

 
               その

   《 挫画家アシスタントが・・・人切りを目撃する 》

 
〇森プロを倜逃げしおから、秋山プロ ※参照 のアシスタントに入った加川さんは、19歳にしおは䞖慣れた感じで、フラフラず遊びながら競銬新聞ばかり読んでいたした。
 
ゞョヌゞ先生は、その競銬新聞を暪目に芋ながら軜蔑したように‥‥
 
「 おめぃ い぀も、そんなもん読んでるのかぁ 」
 
「 ‥‥‥‥はぁ 」
 
「 もっず本を読たんかいっ 」
 
先生がそう蚀っお加川さんに奚めたのが叞銬遌倪郎の「 竜銬がゆく 」です。
 
この「 竜銬がゆく 」は、56幎埌に入っおくる内海さん( 第6章に登堎した人物 )にも奚められおいたす。

その時には、内海さんの人生が完党に倉わっおしたい、埌に内海さんは、「 歩く幕末 」ず蚀われるほどの韍銬ファンになっおしたいたした。

さお、読み物ず蚀えば「 競銬新聞 」しか知らない加川さんは‥‥‥‥

『 えっ、こんなもの読むのかよっ 』

‥‥ず、分厚い読んだこずもない幕末物の長線小説を芋お、完党に尻蟌みしおしたいたすが‥‥‥‥
 
「 1幎かかっおも、2幎かかっおもいから、読んでみろ 」

「 わ‥‥わかりたしたぁ‥‥ お借りした‥‥す‥‥‥‥ 」
 
読む気もない本を借りおしたったのですが‥‥‥‥ 仕方なく1ペヌゞ、2ペヌゞ‥‥ ず読み進むず‥‥‥‥

‥‥‥‥面癜くなっおきお、䞀気に読み終えおしたいたす。

そしお、坂本韍銬に倢䞭になるのです‥‥‥‥

C・お぀や先生( ※参照 )のずころでアシスタントをする友人Sさんを誘っお、土䜐の桂浜にある坂本韍銬像を芋に倜行列車に乗っおしたうほど倢䞭になるのです。

私も、この「 竜銬がゆく 」を読んでいたすが、銅像を芋に四囜くんだりたで出かけお行く心理はわかりたせん。

ちなみに、この小説の持っおいる力( 圱響力 )が絶倧なのは分かっおいるので、今、私が非垞勀講垫を務める倧孊でも、孊生さんたちにこの本を奚めおいたす。
 
さお、この桂浜たで䞀緒に出掛けた友人のSさんですが‥‥‥‥
 
C・お぀や先生のアシスタントをするほどですから、盞圓な挫画ファンであり、か぀熱烈な挫画家志望者でもあるわけです。
 
加川さんは、このSさんをゞョヌゞ先生に玹介した事がありたした。
 
Sさんは、加川さんず同䞖代( 1969幎圓時19æ­³ )の若者‥‥‥‥ 蚀っおみれば、挫画家志望の若歊者です。

きっず、憧れである有名なゞョヌゞ先生に䌚えるこずを光栄に思っおいたのだず思いたす。

私には、この二人の出䌚いが、宮本歊蔵の目の前にピョコピョコ飛び出した若䟍のように想像されるのです‥‥‥‥‥‥
 
加川さんが先生の前に立っお、暪にいるSさんを玹介した瞬間です‥‥‥‥
 
「 あ、先生、こんにちは 」

Sさんが明るく軜く、さわやかにあいさ぀したその瞬間‥‥‥‥
 
未熟な若䟍は老緎なる剣豪の鋭い県光に身を凍らせたす‥‥‥‥
 
「 おめぃ ‥‥‥‥よ 」

「 はい 」

「 倧工だな 」

「 ‥‥‥‥はぁ 」

「 おみぃは、倧工だよっ 」
 
C・お぀や先生のずころで修業を぀づけ、挫画の䞀本道を真っ盎ぐに進んでいたSさんは、この瞬間にバッサリず斜めに切り裂かれたす。

こうした事は、倧文豪ず蚀われる人や芞術家などずの察面時に起こる悲惚な出来事ずしお皀にある事なのです。

Sさんは、この時に‥‥‥‥ 倧倉ショックを受けお、23日萜ち蟌んでしたったそうです。

数日埌‥‥‥‥

「 加川ぁ‥‥‥‥  」

「 ん 」

「 俺ぇ‥‥‥‥‥‥ 倧工かぁ 」

私は盎接、目の前で、ある人物がゞョヌゞ先生に切られる‥‥‥‥ たさに血が飛び散るように切られる瞬間を芋たこずがありたす。
 
その人は、小説家を志望する20代埌半の人でした‥‥‥‥ そしお、ゞョヌゞ先生が倧奜きなファンでもありたした‥‥‥‥
 
明るく、軜く、さわやかに‥‥‥‥ ゞョヌゞ先生にあいさ぀した瞬間でした‥‥‥‥
 
「 ‥‥‥‥八癟屋だな 」
 
「 は‥‥‥‥ 」
 
「 おみぃは、八癟屋だよっ 」
( 蚀われた本人にずっおは、笑い事ではありたせん )
 
 
私の友人や知り合いの挫画家などでもゞョヌゞ先生に䌚いたがる人がよくいたす。

䌚いたがる気持ちは、よく分かるのですが‥‥‥‥ いえ、私だっお䌚わせおあげたいものなのですが‥‥‥‥‥‥
 
盞手が「 挫画家 」ずいうむメヌゞよりも「 剣豪 」ずいったむメヌゞに近いわけで‥‥‥‥
 
運が悪ければ、倧ケガしかねたせん‥‥‥‥‥‥( 人身事故です )

だからず蚀っお‥‥‥‥

「 あなたじゃ、バッサリ切られるかも知れたせんよ 」
 
‥‥‥‥なんお、思うだけで口には出来ないのです。
 
ホント、口になんお出来たせんのです。
 
  
 
  
 
     「 挫画家アシスタント物語 叀い話で章〈15〉」ぞ぀づく
                 「叀い話で章〈13〉」ぞもどる‥‥
                        「もくじ」 ぞ‥‥
 
 
 
 
  参照 叀い話で章〈14〉 読んでも、読たなくおも
 
 【その】
・秋山プロ  挫画家ゞョヌゞ先生の仕事堎。東京目癜にあり、スタッフは珟圚2人。連茉は1誌。ちょっず淋しい今日この頃です。(バブル期には連茉6誌、スタッフ6人)
・C・お぀や先生  あの有名な先生です。「〇したのゞョヌ」「〇たり束倪郎」名䜜の数々。仕事堎は、西歊池袋線の富士芋台。今は、倧孊の先生をしおおられたす。


 
 

 
 
 ⇩⇩ む゚ス小池、チェンマむ楜隠居の珟実‥‥ マガゞン・シリヌズ

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