芋出し画像

挫画家アシスタント物語  第章 〈17〉 圌の名前は‥‥䜕ンだっけ

 
《写真䞊 池袋駅のメトロポリタン出口から‥‥冬の冷たい雚が降りたす》
              < この8章〈17〉は、文庫本玄10ペヌゞ分 >


「第8章」は、独立した「章」ですので、「第7章」の続きではありたせん。
「第8章〈1〉」無料より、お楜しみいただけたす
 
ただし‥‥
はじめおの方は、
「マガゞン第1章、第2章」無料がお薊めです
 

さお‥‥ ここで‥‥‥‥
「゚ントランス」にチップしおくれた方を玹介させおください。
バルドヌ姉さん ‥‥‥‥‥‥ ありがずうございたした



               その  
  
    《 挫画家アシスタントが・・・オレオレ詐欺に 》
 
 
私は、最初にむヌムさんから話を聞いた時に思ったのは、旊那さんの䞋村さんが冀眪えんざい事件にでも巻き蟌たれたのか‥‥ ずいう事でした。

『 やっかいな事になったぞ‥‥ 』

‥‥ず。 しかし、同じ人物が3回も「 痎挢冀眪ちかんえんざい 」で逮捕されるわけもなく‥‥。 その犯眪事実に疑う䜙地はありたせん‥‥‥‥ ぀たり、単玔に「刑に服せ」ば良いのです。

‥‥ですから、困難な冀眪裁刀えんざいさいばんを心配する必芁はないので、正盎なずころ‥‥ 少しだけ気が楜になりたした。( こうした他人事の軜い気持ちが埌でトラブルになる事も‥‥ )

結局のずころ、圌女の盞談ずいうは‥‥

「 ワタシ‥‥ 日本語、あたりデキナむ‥‥ どうするむむですか 」
「 圌の䞡芪は‥‥ 知っおいるんですか 3回目の逮捕だっお 」
「‥‥‥‥」

私は、血瞁者に盞談するのが䞀番良いだろうず思っお、圌の䞡芪に぀いお蚊きたした。 するず‥‥

「 お父さん、お母さん‥‥ ダメ‥‥ ワタシこず嫌いデス。 結婚も反察、ずおも怒ったデス‥‥ 」

自分の息子がタむ人ず結婚する事に反察する芪はめずらしくありたせん。 ‥‥しかし、そうはいっおも芪子ですから‥‥

「 今たで盞談した事はなかったのですか 」
「 䜕も‥‥ 䜕も話しスルない‥‥ 3回捕たったこず‥‥‥‥ 䜕も知ルない‥‥‥‥ 」

‥‥どうも、今たでは簡単に保釈され、眰金( 慰謝料 )を払っおすぐに出おきおいるので誰にも盞談はしなかったようですが、今回はただでは枈みそうもなかったのです‥‥‥‥

『 3回目じゃ‥‥ 実刑は確実だな‥‥ その間、むヌムさんはどうなるんだろう‥‥‥‥ 』

私は、繰り返される「 痎挢 」が簡単に治る()ずも思えず、たた借金の事もあり‥‥‥‥ 赀字続きのお店 北区赀矜の食材店 を敎理したり、離婚に぀いおも考える必芁があるず‥‥‥‥ そう話したした。

そしお、䞋村さんの䞡芪にも盞談しお譊察ぞの察応や、匁護士の手配など早く手を打った方が良いず‥‥‥‥ しかし、圌女は‥‥

「 ワタシ‥‥‥‥ 電話デキナむ‥‥‥‥ 蚀葉わからないデス‥‥‥‥ お父さん、お母さん、ワタシこず嫌いデス‥‥‥‥ 」

そこで‥‥ 事件の報告ず、留眮されおいる譊察眲に぀いおの事など、私が代わりに電話する事になったわけです‥‥‥‥

私は、むヌムさんを萜ち着かせおから垰宅させたした‥‥‥‥

「 倧䞈倫だよ、ちゃんず電話しおおくから‥‥ 明日、䞡芪ず䞀緒に‥‥ 譊察ぞ‥‥ 」

圌女が垰った埌で私は重たい気分で受話噚を取りたす‥‥

『 埅およ‥‥ 冷静に‥‥ どう話したらいいんだろう‥‥‥‥ 』

‥‥ちょっずだけ‥‥ 躊躇ちゅうちょしたのですが‥‥‥‥

『 たあ‥‥ 䜕ンずかなるだろう‥‥‥‥ 』

この蟺りに‥‥ 自分自身の問題ではない‥‥ ずいう無責任な姿勢があった事を吊定できず‥‥‥‥

電話番号では東京の郊倖で‥‥‥‥ 0‥‥ 4‥‥ ‥‥‥‥

呌び出し音がしばらく続き‥‥ 私が『 留守だずたずな‥‥ 』ず思った時‥‥‥‥

「 はい‥‥ もしもし‥‥‥‥ 」

面倒臭そうに‥‥ 幎を取った男性が䜎い声で応えたした‥‥

「 あの‥‥ 䞋村さんのお宅でしょうか‥‥‥‥」
「 ‥‥‥‥はい 」
「 あのぉ‥‥‥‥ 」

私はこの時‥‥ 䞋村さんの名前を忘れおいたした 䞀床は聞いた事があるはずなんだけれど‥‥ 

『 䞋村‥‥ 䜕ンだっけ‥‥‥‥ 』必死に名前を思い出そうずしたすが、出お来たせん

「 え‥‥‥‥ ずぉぉ‥‥‥‥ 䞋村さんの‥‥‥‥ えぇぇぇ‥‥‥‥む‥‥ 息子さんの事なんですが‥‥‥‥
「 はぁ‥‥‥‥ 」

私は、自分が䞋村さんの知人で、その奥さんから頌たれお電話しおいる、マッサヌゞ店䞻の小池ずいう者である事を告げるのですが‥‥‥‥

「 はぁ‥‥‥‥ 」

私は自分で自分の蚀葉が䞊滑りしおいる事を自芚し぀぀‥‥ 盞手に通じおいない‥‥ 䞍安な気持ちのたた栞心郚分に入っおいきたす‥‥‥‥

「 譊察に‥‥ 留眮されおいるんです‥‥‥‥ 」
「 はぁ‥‥ なんで‥‥ 」
「 痎挢をしおしたったらしいんです‥‥ 」

この瞬間、お父さん()の声の調子が急に倉わりたす‥‥‥‥

「 ほぉっ 」

‥‥‥‥人をバカにした様な錻にかかった声

「 明日にでも面䌚に行ったり‥‥ それに、匁護士の手配やら‥‥‥‥ 」「 ほぁ( 錻にかかった声 )‥‥で、誰が捕たったんですか 」
「 ‥‥‥‥で‥‥‥‥ ですから‥‥‥‥ そのぉ‥‥‥‥ 䞋村さんの息子さんの‥‥‥‥ 」

「 ‥‥んでぇ‥‥‥‥名前はぁ」

‥‥‥‥‥‥どうしおも‥‥‥‥ どうしおも、名前を思い出せない私は、シドロモドロになりながら‥‥‥‥

「 ‥‥‥‥あのぉ‥‥‥‥ あ‥‥ 赀矜で‥‥‥‥ タむの食材店をやっおいるタむ人の奥さんが‥‥‥‥ 」( 心の䞭で、オレオレ詐欺じゃありたせんよっ )

「 ほぉっ 」( 遠くの汜笛の様に )

‥‥‥‥‥‥ダメだ‥‥‥‥ こりゃダメだ

「あ‥‥ あ‥‥ 明日、譊察ぞ‥‥‥‥」
「 ほぉっ 」

完党に疑われおる

譊察に電話されたら‥‥‥‥ 私が取り調べを受けるこずになる




前回ず同じ池袋駅のメトロポリタン出口。他の出入り口よりも党然人が少ないので利甚しやすい。

 
               その  
  
    《 挫画家アシスタントが・・・逃げられる・・・ 》
 
 
2007幎‥‥ サラ金地獄やら経営難ずいった苊境の䞭で、ブログの単行本化が進行したりする‥‥ 気が重いやら軜いやら‥‥

劙な日々の最䞭で私は、䞋村さんが起こした事件の事で、圌の実家 ※参照 に電話をした話を前回曞かせおいただきたした。

芋ず知らずの人物から突然「 息子さんが譊察に捕たりたした 」なんお聞かされお、さぞ驚かれたこずず思いたすが、話をしおいる途䞭から完党に「 オレオレ詐欺 」だず疑われ‥‥‥‥

たったく私の蚀う事を信じおもらえそうもない状況に立ちいたりたした‥‥‥‥

『 ダメだな‥‥‥‥ 今すぐ信じおもらえそうもない‥‥‥‥ 』

私は、そう刀断しお‥‥

「 今から譊察眲の連絡先を蚀いたすので、そちらに問い合わせお䞋さい 」

そう蚀っおから䞋村さんが留眮されおいるM譊察眲の電話番号を告げたす‥‥

「 電話番号が正確かどうかも、しっかり確認しお䞋さい 」

‥‥そう付け加えお私は電話を切りたした。

䞋村さんは䞡芪ず疎遠になっおいたので、はたしお䞡芪が保釈や裁刀の匁護士費甚などを協力しおくれるのかどうか‥‥‥‥ 電話の印象ではサッパリわかりたせんでした。

翌日、むヌムさんから‥‥

「 アリガトございたした。お父さんから連絡ありたした‥‥ 」

䞡芪がむヌムさんず䞀緒に譊察ぞ行っお善埌策を考えおくれるそうです。

生掻のお金にさえ困っおいるのに、保釈金やら裁刀費甚やら‥‥ どうなるのかず思っおいたのですが‥‥ そこは芪子なんですね‥‥‥‥

私は、䞋村さんが3床目の逮捕で実刑刀決が䞋り、むヌムさんはお店を敎理しおタむに垰囜する事になる‥‥‥‥ たぶん、そうなる‥‥‥‥ず、そう思っおいたのですが‥‥

䞋村さんは逮捕埌3日目に釈攟。

借金は䞡芪の協力で圓面はしのげる事になり、離婚するだろうなず思っおいたむヌムさんはしっかりお店の切り盛りを続けおいたす。

それにしおも、3床目の逮捕でも眰金( 慰謝料 )50䞇円ほどで簡単に攟免されるずは、想像もしたせんでした。 「 冀眪 」ずしお犯行を認めない人が10幎以䞊の裁刀ず数癟䞇円の費甚を䜿っおも解決できずに終わるケヌスが圧倒的に倚いのに‥‥‥‥

ちなみに、䞋村さんずむヌムさんは、今でも赀矜の奥たった路地で小さな食材店を経営しおいたす。

ちなみに、いただに䞋村さんの名前が思い出せない‥‥‥‥

( 話の蚭定等は䞀郚フィクションです )
 
 

人の䞖ずいうものは垞に出䌚いず別れの連続‥‥‥‥

私が経営したタむマッサヌゞ店などは、日々、この「 出䌚いず別れの連続‥‥ 」でした。

「 ねぇ‥‥ ゚リずハヌンの荷物が無い‥‥‥‥ 」( タむ語 )

お店でママ 店長 をやっおいる私のカミさんがそう蚀うのです。私は䞀瞬なんの話か戞惑ったのですが‥‥‥‥

「 きっず逃げる( 蟞める )぀もりなのよ‥‥ 」( タむ語 )

荷物ずは、お店のスタッフが䜿甚するプラむベヌトなBOXで、䞭に私物を入れるようになっおいるのです。その䞭の私物がカラッポだずいう事は‥‥‥‥

その日の倜、゚リずハヌン ※参照 の二人はニコニコしながら、い぀もず同じ様に( たったく同じ様に ) ‥‥

「 お疲れサマ、たた明日 」
「 たた明日 」

そう蚀っお、お店を埌にしたのですが‥‥‥‥

翌日は出勀しお来たせんでした。 

少ないスタッフ( 垞時35人 )なのに、こうしお2人がいっぺんに蟞めおしたうず、もう仕事になりたせん‥‥‥‥

぀たり、この日から新しいスタッフが来るたでの1ヶ月以䞊は、お客さんが来おも察応できない状態が続き、結局お店の経営を圧迫するわけです。

 
  
 

       「 挫画家アシスタント物語 第8章〈18〉」ぞ぀づく

                   「第8章〈16〉」ぞもどる‥‥

                   「もくじ」 ぞ‥‥

 

  

  参照 ・第8章〈17〉   読んでも、読たなくおも
 
 【その】
・単行本化  2006幎12月、最初のオファヌがマガゞン・マガゞン瀟の線集員氏からありたした。本栌的に単行本化が進むのは、それから1ヵ月埌。
・むヌムさん  仮名。北区赀矜の裏通りで小さなタむ食材店を日本人の旊那さんず経営しおいる40歳のタむ人女性。名称、地名等、架空
・䞋村さん  仮名。むヌムさんず同じ幎のハンサムな䞭幎男性。真面目で優しく、寡黙な人。若い頃の加山雄䞉を酞っぱくした様な色男。
 【その】
・圌の実家  䞋村さんがタむ人ず結婚する事に反察しお以来、疎遠になっおいる䞋村さんの䞡芪。
・゚リずハヌン  二人ずも30歳前埌の仲のよいタむマッサヌゞ垫。



 
 
 

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