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あ、とりあえず生ビールで。

暑くなると無性にビールが恋しくなる。
ビールは昔からスーパードライ派だ。

若いころ、わたしはよく飲みに行っていた。

酒豪だったわけではないが、飲むととにかく楽しくなってしまう。酒が入ると歌ったり踊ったり。いや、わたし自身は最高に楽しいけれど、周りはまあまあ迷惑だったに違いない。おまけに、たまにいらんことを口走ってしまうので、酒爆弾との異名もあったっけ。巻き込まれたみなさま、その節はすみませんでした。

そんな酒爆弾には、昔友人と通っていた居酒屋があった。リーズナブルなのに美味しく、女性だけでも安心して飲める、落ち着いた雰囲気の店だった。恋ばなや仕事の愚痴を、語り合ったっけ。

わたしはいつもビールを一杯飲んだあと、芋焼酎や日本酒に切り替えていた。うら若き乙女だったはずだが、注文しているものは完全におっさんのソレ。

居酒屋が好きなのは、お酒ももちろんだが、やっぱりあの魅力的な居酒屋メニューだ。お造りの盛り合わせ、焼き鳥の盛り合わせ。ちなみに焼き鳥は砂ずりが好きだ。もちろん塩で。
軟骨の唐揚げ、山芋焼き……。どれも捨てがたいが、なかでも、地鶏のゆず胡椒焼きと、きゅうりの1本漬けが最高だった。〆は焼きおにぎりか、雑炊。

……うおおお、無理だー。夜中にこれを書いていたら、腹が減ってきてしまった。自ら仕掛けた飯テロにやられた。

(今ちょっと腹ごしらえしてきた)

二次会は、だいたいカラオケと決まっていた。あらかじめ言っておくが、わたしはオンチである。ただ、救いなのは「オンチの自覚」があることだろう。そんなわたしの十八番は、津軽海峡冬景色。学生時代は浜崎あゆみを歌い倒したものだが、地声が低いため、高音になるとニワトリみたいな声になる。コケコッコー!悲しいかな、女性ボーカルの曲はハードルが高い。

当時の二次会のカラオケは、写真は残っているものの、肝心の記憶はあまりない。マラカスとタンバリンを奏でているうちに、記憶のスイッチがオフになるようだ。気がつくと、よく友人の家で朝を迎えていた。彼女には今でも「あんたの酔った姿はオモロイ」とイジられる。オモロイらしいです。

そんな飲み会も、今では遠い思い出になった。
若いころは、友人と飲みに行くことなんていつでもできると思っていた。仕事帰りに集まって、くだらない話をして大笑いした。そんな日がずっと続くと、なぜか思っていた。けれど、それぞれの暮らしも変わる。わたし自身も体調を崩し、今では飲みに行くことが難しくなった。

「元気になったら、飲みに行きたいね」

いつも友人とそんな話をしている。そのときは久しぶりに酒爆弾になってみようかしら。


🍺


ところで、ここにも大好きな居酒屋さんがある。店主の作る料理は、どれも驚くほど美味しい。通ううちに、みんな店主のことまで好きになってしまう不思議な店だ。

あ、最近、その一角に甘味処ができたらしい。


居酒屋さんはこちら。





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