歴史と風情。姫路一人旅。
これは、去年の11月のお話。
時期は秋。色づく木々。
白く輝く天守閣と、四季を映す日本庭園。
姫路の街に残る歴史と風情を感じながら、
のんびりと歩いた一日を綴っていきます。
私の家からは、車で40分もかからないところにあります。
姫路を観光するのは人生で2度目となります。
白鷺城と呼ばれるその白い外観。
お城周辺の街並み。
期待を胸に私はその場所に辿り着きました。
姫路城
姫路城の駐車場に向かう途中、
現代人とは思えない服装をした人が路肩を
歩いているのを発見します。
よく見るとその服装とは、甲冑だと分かります。その甲冑に合う堂々とした歩みは、
私を姫路城の歴史へと引き込んいきます。
そして、その向こうには姫路城を
垣間見ることができます。
遠くから見ても一瞬で目を奪われるその姿。
国宝たる所以を感じずにはいられません。
その荘厳さと美を近くで感じるため、
自らの足で歩んでいきます。
姫路城周辺には土曜日だったこともあり、
多くの観光客で溢れかえっています。
城下のお土産屋さんやイベントを見て回る人。
姫路城に目を奪われる人。
思い思いの時間を過ごしていました。
私もその一人です。

人の流れ、自分の心の赴くままに気づけば
姫路城の目の前まで到着しました。
白く輝く天守閣が目の前に現れ、
その優美な姿は、白鷺が羽を広げたようだと
称される理由を物語っていました。
姫路城が観光地として有名な理由は
他にもあります。
それはその中に実際に入り、
隅々まで中の作りを見ることができ、
どのように機能していたかを
知ることができます。
お城を片目に銀杏並木を進んでいくと
入場口に到着です。
天守へ足を踏み入れると、まず目を奪われるのが木造建築の迫力です。

何百年もの時を支えてきた巨大な柱や梁が複雑に組み合わさり、その一つひとつから歴史の重みが伝わってきます。
内部は豪華絢爛というよりも質実剛健。
城主の住まいであると同時に、
戦いに備えた要塞であったことを感じさせる
空間が広がっていました。
彼らはどのように戦っていたのでしょうか。
気づけばそんなことを何度も考えていました。
各階を結ぶ階段は想像以上に急で、
ほとんど梯子のような角度で、
見上げると首が痛くなりそうです。

一段一段慎重に足を運びながら上へ進んでいく
ため、まるで当時の人々と同じ目線で城を
体感しているような気分になります。
想像以上に急な階段に、思わず手すりへ手を伸ばしてしまいました。
妥協のない当時の再現性がここにはあります。
窓の近くには、敵を迎え撃つための狭間が残されており、丸や三角、四角などさまざまな形を見ることができます。

また、石落としと呼ばれる防御設備も現存して
おり、姫路城が美しさだけでなく高い防御力も
兼ね備えていたことを実感できます。
天守に入ったら壁や窓周辺への注目を
怠らないように。
思わぬ見どころがあります。
上階へ進むにつれて空間は徐々に狭くなり、
最上階にたどり着く頃には達成感も格別です。


窓の外には姫路の街並みが広がり、
その日は天気が良かったので、
遠くまで見渡すことができました。
これが400年以上前に城主たちが
見ていた景色なのだと思うと、
自然と昔に思いを馳せてしまいます。
最上階を十分に堪能した後は、
来た道を戻っていきます。
登るときは景色や展示に目を奪われていましたが、下りでは城そのものの造りに目が向きます。急な階段を慎重に下りながら見上げると、
巨大な柱や梁が幾重にも組み合わさるその壮大さに改めて驚かされました。
窓から差し込む柔らかな光が
木造の空間を照らし、どこか落ち着いた
雰囲気を演出しています。
何百年もの間、この場所を支え続けてきた
建築技術の高さを感じながら、
一歩ずつ下へ進みました。
天守を出る頃には、ただ美しいだけではない
姫路城の魅力に触れることができた気がします。
白く優雅な外観の裏側には、戦いを見据えた
数々の工夫と長い歴史が息づいていました。

姫路城の外からは、その美しさに圧倒され、
中からは、戦略を無数に感じられる歴史の厚みを感じることができました。

頭の中は姫路城のことで一杯で、
すでに十分な観光を果たせていますが、
もう一か所行くことにします。
姫路城に行ったら合わせてここに行く人も
多いのはないでしょうか。
四季折々の風景が魅力で、9つの趣の異なるスポットで構成され、歩きながら和の空気を感じることができます。
好古園
一歩足を踏み入れると、街の喧騒が遠のき、
静かな時間が流れ始めます。
秋の最中の訪れ。
入るとすぐに赤色や黄色に美しく色づいた木々が迎えてくれます。
これは足を止める「ひととき」がさぞ多いだろうと感じました。
歩みを進めると木造建築の
渡り廊下が見えてきます。

風や光を取り込む開放的で池の上や池沿いを
渡る造りになっているため、どこを切り抜いてもつい足をとめてしまう情景が広がっています。


池に浮かぶ島。優雅に泳ぐ鯉。
丁寧に手入れされた松や庭木。
そのすべてを視界に収めることができ、
まるで一枚の絵画を見ているかのようでした。

好古園は九つの庭園で構成されています。
歩くたびに異なる景色。
場所によって異なる雰囲気。
常に新鮮な気持ちで庭園に長いこと
魅了されてしまいました。
一つひとつの情景をいろんな形で記録し、
明日以降も趣に浸っていたいものです。
印象に残った情景の一つとして竹の庭を紹介。

姫路城では歴史の重みを感じましたが、
好古園では和の美しさと静かな時間を
楽しむことができました。
姫路城だけでもかなりの満足感がありましたが、好古園のひとときが今日一日の思い出を
より色濃いものにしてくれました。
美しさと防御力を兼ね備えた日本屈指の名城。
秋の顔を見せてくれた日本庭園。
明日以降も今日の記憶を辿ることが
多々あるでしょう。
最後にお土産屋さんを見て回り、
姫路を後にします。

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