09.人間観察仲間

マッチングしていきなり、人間観察でアプリを始めたのがバレた人と数日どんな人が居たかなどやり取りが続いていた。

アプリで予定を組むのも興味のない話をするのも、返したくない返信をするのも疲れてきて、もう本当に辞めたいと思っていた。
でもこの人はアプリ内では気を使う必要もない。
お互いアプリをしている目的が恋愛ではないので、なんとなくアプリ内の愚痴もこぼしやすい。
この人のことを類友と呼ぼう。

この日は代休で平日休みだった。
しばらく仕事以外でもハードスケジュールに予定を詰めていたので溜まっていた疲れが一気に押し寄せた。
荒れた部屋を片付け進路に向けてのカウンセリングの予定だったがベッドから起き上がれなかった。
カウンセリングは寝落ちしてすっぽかした…
最悪だ。
アプリのこと、仕事のこと、好きだった彼のこと、いろんなことが頭を駆け巡って、夕方やっと動き出した。

そのタイミングで、人間観察仲間からしょうもない連絡が来た。
その流れで"アプリの人ちゃんと向き合ってたら疲れてきたからやめよかなって思い始めた^ ^"
と送ってしまった。

そりゃまともに向き合ってたら疲れるよ、
俺も今月で辞める予定〜だそう。
その流れで、最後にカフェでもいく?とのお誘い。
この人は流石に会ってみたいと思い、会う約束をした。

会う予定と思っていた日は、直前で逃げたおじさんと会う予定があったのでその後に合流することになっていた。
類友とは本来来週会う予定だったが、私は1週間早く勘違いしていた。
前日から類友からの返信はないが、おじさんとの予定がなくなったので、ついでがなくなったことは伝えないとと思い、そちらには行かないことになった〜送る。

しばらくして、あ、来週じゃなかった?って来た。
そうでした、私の勘違いでした。

でも今日予定ないから会えるよとのこと。
私は正直ブッチされた直後だし、少し怪しいとは思っている類友に会うために遠出するのは嫌だったので、来てくれるなら会えると伝えたら来てくれるそう。
ありがてえ。

15時には行けるとの事なので、その時間に合わせて集合場所に向かった。

若干迷子になって、集合まで10分程度時間がかかった。
合流地点にいたのは、いかにもヤニカスって感じのチャラそうな清潔感がある青年。
アプリの目的がお互い少しズレているため、第一声なんて声をかけていいか分からず、普通にどうも〜みたいな声のかけたかをした気がする。

どこ行く?と聞くとタバコ吸えるところとの事なので、タバコの吸える喫茶店に入った。
それぞれコーヒーとパウンドケーキを注文した。

私のアプリを始めた経緯の失恋に興味を持ってくれていたので、その話をした。
あとはだいたいアプリの話。

類友は、話し方、笑い方、食べ方が綺麗だった。
育ちがいいんだろうななんて思いなが、色んな話をした。
1つ年下の類友はすごくしっかりしている。
見た目は髭を生やしていて、イカつそうだが、綺麗な顔をしている。
見た目と中身のギャップに、5歳くらい上のお兄さんと話している気になる。

所作が綺麗だね。と伝えると、そう育てられたからね、周りにも年上が多いし。
周りのおかげとまでは言わなかったが、そんなニュアンスで言えるのは素敵だなと思った。

話を聞いているとこの人はすごく優しい。
いい意味でも悪い意味でも人たらしだと思った。
優しいが故に苦労してきた人だ。
それでも明るくフランクに生きてる類友に少し憧れのようなものも感じた。

2人とも食べ終わり、少し話をしたくらいで、少し歩く?と聞かれたのでお店を後にした。

類友は類友で、防犯ブザーをもったえげつない女が来ると思っていたらしい。
それはそう、でもお互いさまかな。
元々少し話して帰る予定だったようだが、それなりに気に入ってくれた様子。
女々してないと言われながら、アプリで他の子と会う時はどんな感じなのかとか色々教えてくれた。
面白い。

この辺りで手を繋ぐんだと言うので、繋いでみることにした。
川沿いを歩きながら、たわいもない会話をする。

川沿いを歩く可愛い犬や、鳥、釣りをしている人、なぜそんなことを知っているんだろうって豆知識を沢山持ってて、話を聞くのも楽しかった。
動物が好きで詳しいと自分で思ってたから、負けた気がして悔しかった。

しばらく歩いてベンチがあったので、一緒に座ってみた。
ほんとに話しやすくて、何を話したかあまり覚えてないくらい楽しかった。
少し無言になる時間の空気感もちょうど良かった。

明日も仕事なので早めに切りあげる。
この人とはいい友達でも居れるだろうし、友達以上に発展したとしたら私の理想のパートナー像に近いのかもしれないと思った。

おじさんにブッチされて諦めた展示の話をした。
今度一緒に見に行ってくれるんだそう!
楽しみですね( ˙꒳​˙  )

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