梅まつりの水戸偕楽園 早春をめぐる日帰り旅
初めに
3月8日、学んでいる中国語クラスの仲間46名とともに、水戸への日帰りバスツアーに参加しました。
還暦を過ぎてから始めた中国語学習。
今回はそのクラスで初めて参加した旅行です。
行き先は、水戸徳川家ゆかりの名園・偕楽園と、常陸太田の白馬寺。
梅が盛りを迎える季節に「偕楽園へ行く」と聞き、満開の梅林を見たくて参加を決めました。
歴史と文化に触れながら、早春の香りを楽しむ旅の始まりです。
白馬寺参拝: 中国最古の仏教寺院
常陸太田の白馬寺は、中国・洛陽の白馬寺で修行した僧侶が、その名にあやかって創建した寺院です。

中国の白馬寺は西暦68年、後漢時代に建立された中国最古の仏教寺院。
インドから白馬に経典『四十二章経』を載せてやってきた高僧・迦葉摩騰と竺法蘭を迎えるために建てられました。
白馬寺の二僧と玄奘三蔵(三蔵法師)についておさらいしてみましょう。
迦葉摩騰と竺法蘭(1世紀・後漢):
四十二章経(釈迦の教えを42の短い章にまとめたもの)
中国で初めて漢訳された仏典(初めての仏教)
初期の意訳。道教などの用語を借りて説明されている。
玄奘三蔵(7世紀・唐):白馬寺から約570年後
『大般若経』『瑜伽師地論』など多数
哲学・心理学・論理学を含む学術的体系
梵語(サンスクリット語)に忠実な新訳
水戸と中国・河南省の意外な縁を感じるひとときでした。

住職さんが説明してくださいました。


偕楽園 : 「花の庭」で迎える梅の盛り
水戸の偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」のひとつ。
天保13年(1842年)、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭(烈公)が造園しました。
駐車場から池のそばの公園に行くと、光圀公の銅像が迎えてくれます。
そこから常磐線を越える長い歩道橋を渡った丘の上に広がる偕楽園は、まさに「花の庭」。
園内に入ると、今が盛りの梅が一面に咲き誇っていました。

「日本三名園」をおさらいしておきましょう。
水戸の偕楽園(茨城県水戸市)― 「花」の庭
天保13年(1842年)、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭(烈公)によって造園されました。
特徴: 「領民と偕(とも)に楽しむ」という名称の由来通り、当初から一般に開放される公園のような性質を持っていました。
梅の名所: 約100種3,000本の梅が植えられており、早春の美しさは格別です。
テーマは「陰」と「陽」の調和: 鬱蒼とした陰の竹林を抜け、視界が開けた陽の梅林へと至る道は、斉昭が説いた「一張一弛:厳格さと寛ぎのバランス」の精神の反映です。
兼六園(石川県金沢市)― 「雪」の庭
加賀藩の前田家が長年かけて築き上げた、池泉回遊式の大名庭園です。
特徴: 庭園に求められる6つの優れた景観(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)全て兼ね備えていることから「兼六園」と名付けられました。
冬の風物詩: 雪の重みから枝を守る「雪吊り」は、冬の金沢を象徴する美しい景観として有名です。
3. 後楽園(岡山県岡山市)― 「月」の庭
岡山藩第2代藩主・池田綱政によって、元禄時代(1700年頃)に完成。
特徴: 他の2園に比べて芝生面積が広く、明るく開放的です。
借景の美: 庭園越しに岡山城や周辺の山々を望む「借景」の技法が駆使されており、広々とした空間美が楽しめます。

園に入るとすぐに今が盛りのたくさんの梅の花が目に入ってきます。
この日は梅まつり期間中の日曜日。
園内では「水戸の梅大使」の撮影会が行われ、多くのカメラマンが集まっていました。

黄門さま、助さん、格さんにも遭遇し、旅の気分が一層盛り上がります。

高台から見下ろすと、常磐線が走る景色が広がります。
1925年から梅の季節だけ停車する「偕楽園臨時駅」も見え、鉄道の歴史にも触れられました。

斉昭公が自ら設計したと言う好文亭です。

竹林を抜けると好文亭表門です。
時間が足りなくて、入るのを止めました。

多くの梅には銘板があり、歴史や故事に由来する名前が付けられています。
銘板をヒントに由来や来歴を詳しくたどることが可能だそうですが、時間が足りませんでした。
写真を見返すと、六銘木の一つ斉昭にちなんだ烈公梅が写っていました。
銘は水戸藩主や歴史上の人物の逸話、晋の武帝の故事や和歌・漢詩のフレーズ、枝振りや地名から由来しているそうです。
名園の歴史と物語が、一本一本の梅に息づいています。








終わりに
学生時代、金沢の兼六園にはほぼ毎日のように通っていました。
大学が金沢城の中にあったからです。
いつかは他の名園にも行ってみたい、
そんな長年の願いが叶った一日でした。
バスの中では、行きはガイドさんが有名人と同姓同名の「斉藤xxです」との自己紹介に車内が和み、帰路は特別カラーにライトアップされたスカイツリーや東京タワーの夜景を眺めながらの旅でした。
春の訪れを感じる、心温まる旅でした。
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