『いつものように』 ⑦
今夜は同僚の送別会…
彼女は産休に入るはずだったのだけど、
旦那様の転勤が急遽決まり、辞めることになった💦
「もうお腹大きくなってきたのに、引越しは大変だね」
「うん!ほんとに辞めたくなかったのにな…
みんな大好きだし、優しいから…『エーン』」
と…
泣き真似をして周りに気を使っていた。
彼女はムードメーカーな可愛らしい子。
少し離れたところに居た私は…
そんな会話をニコニコしながら聞いてた。
「あっ!そういえば、もう男の子か女の子か分かってる?聞いてなかったね」
誰かが質問した。
「男の子なんだ」
………男の子か?
今…一瞬…
まーちゃんの子供の頃が頭に浮かんだ。
そんな頭の中の『想像』をかき消すように…私は頭を振ったw
赤ちゃんかぁ…
今までも同じ光景を見てきた。
なのに今日は、なぜか少し違って見える。
帰りがけ…
1人の同僚が
「今度、赤ちゃんにプレゼントする洋服、一緒に見に行かない?」
と……
「うん!そうだね…」
「お疲れ様~」「またね~」
みんなと別れ、駅に向かう。
街灯の下には丸い光…
なんでか?
踏まないように歩いてた…
部屋に戻ると
この前買った百日草が目に入った。
「ただいま~」
もちろん返事はないw
冷蔵庫を開ける。
『プシュー』
送別会ではあまり飲めなかったな。
お腹いっぱいと言うよりも、胸がいっぱい。
一人でいることを
寂しいと思ったことは、そんなにない。
自分の時間も好きだし
今の生活だって嫌いじゃない。
なのに今日は……
なんだろう?
この部屋の窓からは、お星様がよく見える…
「この前、上弦の月だったな!」
私は『上弦の月』が好き
半分だけ照らされた……『月』
いさぎよく見えるから?
私には無い…いさぎよさを感じる。
半分…片方は『光』
もう片方は『闇』…
人間の内なるこころを、見破ってるみたい。
