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noriyukikawanaka
高校野球怪談【毎週ショートショートnote】
市の広報を眺めていた妻が言った。
「ねぇ、今度の市民寄席に来るこの落語家、知ってる?」
覗き込んで答える。
「ああ、知ってるよ。元高校球児で怪談噺が得意ということでそこそこ有名なやつだ」
「面白いの?」
妻は最近落語にハマったばかりで、元落研の私にやたらと聞いてくる。
「面白いっていうか……まあ、落語の怪談なんてのは本気で怖がらせちゃいけないんだよ。前にあいつのインタビューを読んだが、
『本当に怖いと次から客が来なくなるから、わざと少し下手にやるのがコツ』
なんて言ってた。だから大して怖くはないはずだ」
「ふーん、じゃあ行ってみようかな」
チケットを二枚取り、二人で市民寄席へ出かけた。
終演後。市民ホールの出口で、妻はガクガクと震えながら私に言った。
「めちゃくちゃ怖いじゃない! もう二度とあの人の落語なんて聴きたくない……!」
「まいったな。インタビューでは『下手にやる』なんて言っておいて、今日は満員の客席見て本気で三振取りに来やがった」
(418字)
※オチの案を考えるにあたって生成AI(Gemini)の提案を参考にしました。
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