Bリーグは、観客が増えているのか? 二極化が始まる‼ 地域熱狂型と大都市アリーナ興行型
昨年11月に、地方創生、地域密着を謳うBリーグの入場者数は、半数のクラブが前シーズン割れとnoteしました。では、シーズン半分以上が過ぎた現時点ではいかがか。
2月8日時点、37試合消化でのマーケティングレポートがBリーグより発表されました。のべ入場者数は、243万人。10月に開幕し、この間、12月末には、初のさいたまスーパーアリーナでの、宇都宮とホーム越谷(昨期平均入場者3800人)の試合があり、新記録となる、2日間のべ4万人以上の入場者数を記録しました。3.3万人も普段より多く、今期集客を牽引しました。では、Bリーグの発表を。
Bリーグの発表
B1の入場者数は平均5,053人で、引き続き昨シーズンの入場者数(4,849人)を超えて順調に推移しています。
クラブ別では、B1では千葉Jが10,276人でトップ。以下、9,847人の名古屋D、8,634人のA東京、8,272人の琉球、5,678人の佐賀、5,651人の長崎となり、島田チェアマンは「昨今でアリーナがリニューアルしたところが上位ベスト6に入っています」と説明します。
上位6クラブ 対前期比
クラブ 前期 今期 差分 備考
千葉J 9847 10276 429 満員1万人アリーナ
名古屋D 5353 9847 4494 新アリーナ1.7万人収容
A東京 6965 8634 1669 新アリーナ1万人収容
琉球 8192 8272 80 約8500人収容
佐賀 5111 5678 567 約7500人収容
長崎 5498 5651 153 ほぼ満員
※前期は前シーズンとプレイオフを含む平均入場者
入場者増加分は、この上位6クラブで、7392人もある。
試合はホーム&アウェイなので
7392÷2=3696
仮に、他のクラブが昨シーズン並みとすると、
(4849X13+3696)÷13= 平均5133人
しかし実際は、平均5053人です。その差は、80人の減となる。昨年より減少しているクラブが多くある。
つまり今期の、残り20クラブの平均入場者数は4769人。昨期の同時点 4849人を割る。リーグは二極化している。今期開業した名古屋IGアリーナとトヨタアリーナ東京が無かったら、実はマイナス成長でした。

大都市型が集客を牽引するフェーズへ
Bリーグは、大都市圏にある1万人以上の最先端アリーナがリーグを牽引する、第2フェーズに入りました。飲食を含む今までに無い独特なアリーナ体験を求める新たな客層が主体で、多くの法人客も含まれます。プロ野球やJ1など多くのライバルのスポーツ興行や娯楽がある都市部での、都市型屋内興行です。

他に強いライバル興行のいない琉球や宇都宮、群馬のような熱狂的な地元ブースター・リピーターが満員で支える地域バスケ熱狂型B1興行とは異なる新たな形です。

NBAと同じアリーナ不動産業です。大都市アリーナビジネス型にとって、年30試合しか無いBリーグは、各種興行のひとつにしか過ぎない。利便性と巨大市場を背景に、音楽ライブやプロスポーツ興行で、稼働率を上げる事が大切です。




スポンサー様と、VIPルームを埋める高額顧客が大切です。大都市型は、超満員はあまり重要ではありません。独特な雰囲気を醸し出すアリーナ体験価値がすべて。火炎やスモーク、光による奇抜なショーアップ、ブランドを生む高額チケット、豪華なVIP専用ビュッフェの法人接待客が重要です。今までとは、ビジネスが違います。客は、リピートする熱狂的ブースターだけでは無く、専用入口から入る普通の高額法人顧客(接待、スポンサー福利厚生)です。

牽引して来た地域密着熱狂型
9年間、今まで牽引して来た地域に密着した熱いクラブは、宇都宮や群馬のように、5000人規模のアリーナが超満員で、成長の余地(値上げぐらい)が余りありません。琉球も8500人収容だが、伸び代は少ない。
熱狂的な島根、秋田などのように、プレミア改修中または完成待ちもある。代替アリーナで収容人数が落ちている。地域密着型は、無料配布問題の絡みもあり集客苦戦中です。

島田コミッショナー曰く、
一部のクラブで入場者数が前年割れしているケースについては「戦略的に招待券(フリーチケット)を減らし、客単価やチケット価値を上げるトライをしているクラブもある。数字が下がっているように見えても、健全な運営に向けた調整の結果」と分析した。
なぜ、現在も、不健全な無料招待客を、入場者数にカウントするのかしら? 分けて発表させればいいだけなのに。
昨シーズン、5000人未満のクラブ
以下に、昨シーズンのB1平均入場者5000人未満の15クラブを示します。
当然、無料招待も含まれています。特にB2、B3は多いらしい。

どこのクラブ(越谷とFE名古屋は落選)も、Bプレミアによる新アリーナまたは大規模改修を起爆剤に、入場者数と売上げを伸ばしたい。しかし、建設未定(取り敢えず改修)、秋田や三遠、三河(民設民営)、京都などまだ完成が数年先のクラブもある。
収容人数が5000人規模の新アリーナの場合は、大きな伸びしろは、期待出来ない。有料満員がターゲット。
例えば、茨城ロボッツのアダストリアみとアリーナは、VIPルームなどの大規模改修が完了し、2026年3月7日(土) 名古屋D戦より、使用出来ます。今まで、近隣の狭い代替アリーナで開催して来ましたが、元の約5000人収容のホームアリーナに戻れます。昨期実績は、平均4214人。伸び代は、僅か約800人。地域密着熱狂型の限界。
県内には、Jリーグで優勝したばかりのアントラーズと言う強力ライバルがいるが、あちらは鹿島。クルマで1時間、50Km離れている。
クラブ目標は年間30日全試合5000人満員。計15万人(みとアリーナで全試合開催は?)。 もうチケット無料配布は無し。スポンサーとVIPルームの法人顧客獲得へ。がんばっペ!

千葉ジェッツの奇跡
千葉ジェッツだけは、他のクラブと全く違います。都市型 ブラス 地域密着熱狂型です。船橋市という絶妙な位置(県内のプロ野球とJリーグと離れ、人口多い)と、長年の正しいマーケティングが生んだ奇跡。
富樫の獲得、日本人元NBA選手渡邊の獲得、最多勝の大野HC。親会社ミクシーと、ららぽーと船橋の三井不動産が組んだ1万人収容できる、夢のららアリーナ(馬蹄型)の誕生。ブランド力が生む圧倒的なスポンサー数。いろいろなイベントを開催。理想的、素晴らしい。この貴重なハイブリッド型は、もう生まれることは無いのでしょうか。

長崎スタジアムシティの進撃
地方都市、長崎で、長崎ヴェルカが、快進撃を続けています。創部5年目で、B1首位独走中。新しいハピネスアリーナは、6000人収容で、いつも満員です。すぐお隣の新しいピーススタジアム(2万人収容)は、J1に昇格するV.ファーレン長崎のホームです。
ジャパネットたかたの高田親子が、地域創生の為に、利便性の良い素晴らしい長崎スタジアムシティと、強い両クラブを、作り上げました。凄い。地域密着熱狂型の民設民営アリーナは、非常に珍しいことです。追随する企業家・オーナーは、日本で出てくるかな?
次の一手は、女子バレーボールチームか。

結語 Bリーグは第2フェーズへ
Bリーグは、大都市アリーナ興行型の登場で第2フェーズを迎えました。それはBプレミアが要因でした。利便性の良い豪華な1万人アリーナは、音響設備や吸音、天井耐荷重、機材搬入経路も良く、各種イベントも行えます。独自の体験価値で高額出費可能な法人顧客を狙う。アウェイのブースターも遠征しやすい。
大都市アリーナ興行型は、Bリーグの目論見通りでしょう。その証に、Bプレミアの「開幕戦」は、またトヨタアリーナ東京です!琉球 対 アルバルク。そして、その3日後には、サンロッカーズ渋谷の開幕戦が、新本拠地トヨタアリーナ東京であります。日本代表戦も遂に開催されるでしょう。
地方クラブもBプレミアに追従して、VIPルーム付き5000人から6000規模のアリーナを行政に用意させました。または用意中。他にどんなイベントを招致し行うの?利便性は大丈夫?法人客は?県外客は?心配です。地方創生には、甚だ不利に思えるが。
Bプレミアのカーディングが発表され、平日夜開催が倍増した。労働人口や法人顧客の少ない地方クラブは厳しい。
今後、思惑通りにトヨタアリーナ東京のような利便性の良い大都市アリーナ興行型が、大都市圏で増加するのか?
もちろん民設民営。来期から神戸Gライオンアリーナ(馬蹄型)がBプレミアに参入、さらに仮称A千葉アリーナ(2万人)、仮称FE名古屋アリーナ(1万人)、仮称川崎アリーナ(1万人に変更)が内容も追随出来るのか。
大問題の大阪府と福岡県に、利便性の良いVIPルーム付き民設民営1万人アリーナは、いつの日か出来るのか?
その時、地域密着熱狂型クラブは、どうなっていくのか? そのカギを握るのは、スモールマーケットクラブを助ける贅沢税と収益分配制度です。低いサラリーキャップではありません。
お読み頂きありがとうございます。
誰も書かないコトをnoteするを信条に。
11月、半分のクラブは、入場者数が前期割れ↓
2月、遂にBプレミアのカーディングが発表されたが↓
