Bリーグ理事会の謎。クラブオーナーは5人だけ! JBA理事もいる。JBAへ分配金の闇。
チェアマン = コミッショナー
今年最後、大袈裟ですが、渾身のnoteです⁉ ちょっと衝撃的な大トリかも。
FIBAに怒られて、Jリーグの川淵三郎さんが大河さんと奔走し、やっと統一して出来たBリーグですが、もう10年目です。Jリーグ発足時、川淵さんは、コミッショナーと言われたかったが、プロ野球との違いを出すために、チェアマンとなったそうです。だからプロバスケ興行団体、BリーグもJリーグに倣い、大河チェアマン(初代)と。
NBAの場合、コミッショナーは、30人のオーナー会議(ガバナーズ会議)で選ばれます。リーグ事業繁栄の為のCEO 最高経営責任者ですね。では、Bリーグの現コミッショナー、チェアマン(代表理事CEO)島田さんはどうか。
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
日本バスケットボール協会JBA傘下で設立された、プロリーグ運営主体「公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」 Bリーグには、最高意思決定機関、理事会なるものがあります。表向き社員総会(評議会?)で選ばれたその理事は17名。
その内、オーナー(クラブ社長)理事は5人だけです。ちなみに、JBA審判委員長が理事にいます。Bリーグ選手会長はいない。なぜか、JBA事務総長とJBA理事もいます。JBAとBリーグの、子会社の社長と監査がいる。
その理事会で、代表理事CEO、チェアマン、つまりコミッショナーが選ばれます。Jリーグのような全クラブ総会(社員総会)で選ばれるのではないらしい。
理事メンバーは
1.チェアマン(代表理事CEO) 島田 慎二(再任)
公益財団法人日本バスケットボール協会 会長
2.専務理事 佐野 正昭 JBA理事
バスケットボール・コーポレーション株式会社 監査役
3.常務理事 増田 匡彦
一般社団法人日本トップリーグ連携機構 理事
4.理事 渡邊 信治
公益財団法人日本バスケットボール協会 事務総長
バスケットボール・コーポレーション株式会社 代表取締役社長
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ 理事
一般社団法人日本車いすバスケットボール連盟 理事
5.理事 小川 嶺(新任)
株式会社レバンガ北海道 取締役会長
株式会社タイミー 代表取締役
6.理事 桜井 直哉(新任)
BaseRoots株式会社 代表取締役
株式会社横浜エクセレンス 代表取締役社長
7.理事 藤田 恭嗣(新任)
株式会社メディアドゥ 代表取締役社長 CEO
株式会社がんばろう徳島 代表取締役
一般社団法人xIB JAPAN 代表理事
一般社団法人徳島イノベーションベース 代表理事
株式会社KITO DESIGN GROUP 代表取締役
8.理事 藤本 光正
株式会社栃木ブレックス 代表取締役社長
9.理事 水野 勇気
秋田ノーザンハピネッツ株式会社 代表取締役社長
ANHソリューションズ株式会社 代表取締役
10.理事 及川 美紀(新任)
一般社団法人ダイアローグジャパンソサエティ 理事
一般社団法人Toget-HER 代表理事
一般社団法人MASHINGUP 理事
マツダ株式会社 社外取締役
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 社外取締役
11.理事 岡田 優介(新任) 会計士
株式会社東京ダイム 代表取締役
DIME Basketball School 代表
一般社団法人Arch to Hoop沖縄 監事
12.理事 立花 陽三(新任)
株式会社PROSPER 代表取締役社長
株式会社塩釜港 代表取締役社長
13.理事 浜田 敬子 ジャーナリスト JBA理事
一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構 代表
アイティメディア株式会社 社外取締役
14.理事 安田 結子
株式会社ボードアドバイザーズ 取締役副社長
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 理事
株式会社 村田製作所 社外取締役
エーザイ株式会社 社外取締役
鹿島建設株式会社 社外取締役
15.監事 山本 昌弘 公認会計士
公認会計士山本昌弘事務所 代表
公益財団法人東燃国際奨学財団 監事
16.監事 若松 牧 弁護士
株式会社ZEALS 経営管理部長
サロウィン株式会社 監査役
17.特任理事 前田 喜庸
公益財団法人日本バスケットボール協会 審判委員長

各クラブが稼ぎ、Bリーグが、JBAに、毎年払う
公益社団法人 日本バスケットボール協会JBAも、もちろん最高意思決定機関 理事会があります。協会は、アマチュアバスケ、公認、選手登録、バスケルール、選手育成、審判員、天皇・皇后杯(全日本選手権)主催、日本代表バスケ組織運営、FIBA窓口、補助金窓口などが仕事で、その一部に、プロバスケ、上記のBリーグがあり、統治監督します。
Bリーグは、上納金(分配金)をJBAに毎年たぶん約五億円?支払っています。JBAの理事がBリーグ理事も兼務しています! ビックリ。

利益相反の温床 兼務理事
Bリーグ → JBA への分配金は、単なる形式的なものではなく、JBAの財政をBリーグ収益が実質的に支えている。JBAはBリーグの成功に強く依存するという歪な構造を作っています。
また、子会社のバスケットボールコーポレーションの社長と監査が、Bリーグ理事にいる。子会社にどれだけ業務委託・利益配分(委託料)するかを決める側に。ビックリ。
これらのような、同一人物が「払う側」と「受け取る側」の意思決定に関与するのは、ガバナンス上かなりグレー、センシティブです。
本当に公平な判断か?妥当な金額か?
Bリーグ側の利益を十分に代弁しているか? という疑念が生じやすい。重要な意思決定プロセスの透明化が、出来ていないです。なんだか怪しい理事会に見えてくる。

オーナー理事 北海道、秋田、宇都宮のみ
17名のBリーグ理事のうち、Bリーグのクラブオーナー(社長)は、わずか5名。B2が1名、B3も1名。つまり、稼ぐ主体の当事者B1クラブからは、たったの3名です。北海道(オーナー)、宇都宮(社長)、秋田(オーナー)。26クラブもあるに。西日本はゼロ。なぜ、この3クラブなのでしょうか。すべて元bjリーグ系。自前アリーナ組はいない。稼ぎ頭の1万人アリーナ組もいない。新任はM&Aしたタイミーのレバンガ北海道。
NBAのガバナーズ会議は、当事者の30名のオーナーのみで、選任したコミッショナーと共に意思決定します。健全。
Bリーグ理事会は、
「金儲けと事業リスクを負っている主体(クラブオーナー)」が少数派という歪な構造です。Bリーグ自身も、JBA理事会と同様に “稼ぐ人に主権” の理事会ではない。致命的。納税者に選挙権が無いようなもの。NBAから真似たのは表層だけでした。
海外のプロリーグなら、
リスクを負う=オーナー
意思決定=オーナー多数決
経営責任=オーナー
でもBリーグは、
オーナー(社長)比率は約3割。
残りは、リーグ側人材、JBA理事複数!、外部有識者か?、子会社社長と監査、元Bリーグ選手、ラグビー協会理事、回転寿司屋社長、化粧品会社元社長となり、スポーツ経営学専門家がいない。部外者ばかりで意思決定。経営責任を取らない人の理事会。
これは「出資者・経営責任者支配」ではなく、JBAの都合の良い「管理者支配」に映る。誰がプロリーグの経営責任を取る? チェアマンと事務局の子会社の思惑ですすめられる構造です。
責任無き意思決定は、必ず歪む。
なお、実行委員会と社長会議の活動、影響力はわかりません。(月例クラブ代表者会議は、何をする所ですか。オーナー(社長)理事5人に託す所?)
稼ぐ主体と、決める主体がずっとずれている。10年間、クラブオーナー(社長)が「当事者」になりきれない上に、JBAに分配金(上納金)を支払っている。資金の源泉はクラブで、意思決定の多数は、クラブ以外の人々と貰う側。
これは株式会社で言えば、「株主が金を出しているのに、取締役会をほぼ支配できない」という状態と同じ。

なぜこんな構造にしたのか?
たぶん、FIBA制裁からの復帰を最優先した結果でしょう。川淵さんに、失策を重ねたJBAは託した。
まずはバスケットボールの国内普及という大義があった。川淵さんらは、Jリーグと同様、バスケで地方創生を前面に押し出した。さらに
1.川淵さんらのJリーグ創設期の反省があった。
強豪・大資本クラブの意向が支配的になり、短期的利益(企業チーム名広告、降格回避、分配金増)に引っ張られ揉めた。協会側のリーグ全体の中長期戦略・構想が崩れる。
2. Bリーグはクラブ間格差が余りに大きすぎた。
・大企業オーナー
・地方中小企業オーナー
・公共色の強い地元クラブオーナー社長
オーナー主権にすると、リーグ内が揉める可能性大。そこで、協会による甘い護送船団方式でいく。Jリーグ同様に地方創生を旗印に。
3.bjリーグ分裂騒動の恐怖心も。
「オーナーが勝手に暴走する」、「また分裂する」。「無責任経営・倒産」。意図的にJBAはオーナー比率を抑えた。安心感、公平性、公共性は、アリーナ確保の為に、地方自治体ウケは必要。
4.だから JBAは強い中央集権統治を作りたかった。
・スピード感と、対外的統一感
・FIBA制裁からの早期復帰を最優先
これは、初期フェーズでは正解でした。
でも今は?もう10年。売上げも観客数も大幅に伸びた。クラブ経営も落ち着いた。Bリーグは「成功事例」側になった。あの重鎮パナソニックも、日立も東芝も去っていない。枠組みを作った大河さんは去った。
しかし、意思決定構造だけが、創設期の非常時モードのまま放置している。もしBリーグが本気の改革をするなら、JBA改革の前に、まず自分自身を変える必要があります。つまりNBAのように「オーナー・出資者が決める」強い儲かる構造に戻す。
最低条件はおそらく
理事会の過半数をB1クラブオーナーにする
外部理事は独立監査・評価に特化する
リーグ執行部は議決権を制限する
JBA理事は除外する
社員総会(全クラブ総会)で、チェアマンを選出する

プロリーグ運営法人 Bリーグの島田チェアマン・コミッショナーは、日本バスケ協会会長も兼務しています。
海外では絶対にあり得ないですが、だからこそ、この理事会改革は今すぐに出来ます。(協会会長との兼務は、そもそも大問題ですが)。島田会長、改革派のイメージがある、飛び回る活動派だが、、
クラブオーナーは本気(マジ)か、当事者意識
ここまで書いてきて、ある疑念が湧いた。日本のクラブオーナーは、本気ではないのでは? マジでやる気はないのでは? 本部(リーグ)の意思決定に口出しすると“面倒な事に”と、沈黙の合理性が支配しているのでは。
オーナー(社長)は、結局、フランチャイジー。チェーン店のオーナー店長。会議で波風は立てられない。さらに親会社が大企業の場合、社内では、ほとんどサイドビジネス扱い。そこからの出向者がクラブ社長。大企業オーナーは、実業団スポーツチームや、馬主の愛馬、個人スポーツ選手推しの感覚のまま。赤字は親会社が補填する。だから、NBAのような熱い当事者のオーナー会議にならない。(豊田章男オーナーならば、レースならば熱い)
例えば、Bリーグはエクスパンションがあまりにも簡単に出来る。Bリーグオーナーは希薄化を受け入れる。NBAのような参入料(数百億)を要求しない。なぜなら、本部がフランチャイズ加盟クラブをどんどん増やしたいから。プロ野球とは全く違います。加盟オーナーは、選手層が薄くなりレベルが下がり、商圏が狭まるので困るが、最低、地域独占権だけはキープしたいと思う。東京には、6クラブもある。
島田さんの47都道府県構想、腑に落ちた。自治体を巻き込み、税金などでアリーナを用意させ、バスケットボール普及(PR)を目論む。高齢外国人選手を輸入すれば、選手は安く揃う。夢のアリーナは、自治体かオーナーに作らせる。サッカーに追い付き、追い越せと。赤字のB1クラブは8つあるが、経営責任はクラブ社長。
Bリーグ本部(フランチャイザー)が持つブランド、サービス、経営ノウハウ、ルールを、全国の加盟クラブ社長(フランチャイジー)に提供し、クラブは対価としてロイヤリティ代わりに、放映権をBリーグへ渡す仕組みです。良い演出やスポンサー拡販などの成功モデルは、本部がすぐ横展開。リーグ全体最適化が優先される。
クラブ社長は、コンビニのオーナー店長と同じだった。アリーナ(店舗)を用意し、選手(店員)を用意しなければならない。量産したクラブ社長の為に、島田塾の開催や、スーパーバァイザーは派遣する。口は出すが、本部が資金を出すことは決して無い。これでは、過当競争、クラブスタッフの給与水準は上がらない。
さらに、コンビニチェーンと違い、上手くやって勝って売れ過ぎると、来シーズンからは、弱いクラブの為に、競争優位性を不当なサラリーキャップ制度(8億円は安過ぎる)で削がれ、勝利と売上げを妨害される。本部は売れないクラブ社長を助けてくれる。だから沈黙。利害が衝突し可哀想な社長たち。
分配金の件も、非合理的なサラリーキャップ制度(NBAの金額設定のルールが無い)も、不公平な対戦組み合わせ(偏った対戦)も、早急なドラフト制度も、ほとんどのオーナーたちは、本業で忙しく関心が薄い。クラブ社長はマジかの一言で諦めてくれる。
結語 新参者 当事者意識のあるオーナー
本当に必死で稼いでいるクラブスタッフと社長がお気の毒です。日本だけの構造です。
昨年約5500人収容の夢のアリーナを自前で用意したジャパネットたかた社長の高田オーナーのご意見を聞いてみたい。地方創生で、2020年9月にクラブを設立し、5年間。B3→B2→そしてB1に3年目。
旧実業団系でも無い。元bjリーグ出身系でも無い。当事者意識のあるNBA型の稀有なオーナーでしょう。理事になって改革して頂きたい。(章男オーナーは、レースしか関心が無いから不適でしょう)。プロバスケに関心があるマジのオーナーだけで、ガチのBリーグを作って見せて頂きたい。NBAのように。
来年は、長崎に旅行に行きしょう。ハピネスアリーナへ。
お堅い話を、お読み頂きありがとうございます。
誰も書かないコトを書くを信条にnoteしています。

4月の連休から9ヶ月間、お付き合い頂き、誠にありがとうございました。皆様、良いお年をお迎え下さい!
・来年はより迫力・魅力あるBリーグになりますように。
・NBPAのようなバスケットボール選手会になりますように。
・NHK2025人に聞いた グッときた!スポーツ名場面TOP30 に、来年はバスケが入りますように。
私は長崎の5年目で奇跡の優勝をマジで願っています、伊藤拓摩クラブ社長兼GM様(9月から日本代表強化委員長も兼務、台湾に連勝😁)、そして高田親子様の本気の地方創生の努力が報われますように。

