穀雨
「都忘れ 雨上がりの 香り立つ」
カレンダーをめくると
いつのまにか「穀雨(こくう)」が巡ってきました。
空からしっとり静かに降る雨。
大地に眠るたくさんの命に
「起きて、起きて」とささやく
魔法のしずくです。
晴れた日のきらきらした光も大好きだけれど
この時期の少しだけ湿り気を帯びた空気も
私はとても大切に思っています。
窓を開けると
雨に洗われた草木たちが
ふうっと深呼吸をしているのがわかります。
昨日より濃くなった新しい緑のにおい。
この雨が、田んぼを潤し、畑を柔らかくし
やがて私たちの食卓に並ぶ
おいしいお米や野菜を育ててくれます。
そう思うと、雨降りの午後も
なんだか特別な贈り物をもらったような
豊かな気持ちになれるのです。
今日はお湯を沸かして
丁寧にほうじ茶を淹れました。
「都忘れ 雨上がりの 香り立つ」
庭先にひっそりと
それでいて、凛とした気品を保って咲く
ミヤコワスレ。
花びらを眺めていると
心がふわりと静まり返ります。
そんなミヤコワスレを思いながら
温かいお茶を一口。

香ばしい香りとすっきりとした後味のほうじ茶は
どこかホッとするような安心感を与えてくれます。
忙しい毎日の中で
ふと立ち止まりたいときにほうじ茶を淹れます。
和菓子との相性も抜群です。
気持ちに余裕があるときは
器選びも楽しみです。
素朴な質感や陶器ならではの温かみ
そして、控えめな美しさもあります。
ほっとする雰囲気を醸し出してくれます。
香ばしい香りに包まれていると
体の中がぽかぽかと満たされて
張り詰めていた気持ちが
優しく凪(な)いでいくのがわかります。
みなさんの心にも
優しい恵みの雨が届きますように。




最後まで読んでいただきありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ。:.゚ஐ⋆*
明日がやさしい一日でありますように🍀
