『アンソロジーしずおか 戦国の新説』が発売されました
・2月26日、『操觚の会』の作家陣が執筆を担当する静岡戦国史のアンソロジーシリーズの第二弾『アンソロジーしずおか 戦国の新説』が発売されました。

・書誌情報や販売ページは↑のリンクからどうぞ。
・僕は前田利家の弟・佐脇藤八(さわき とうはち)を主人公に、「三方ヶ原の戦い」を題材にした短編で参加しております。タイトルは『赤母衣(あかほろ)』です。
◆物語について
・佐脇藤八は、あの前田利家の弟であり、信長の親衛隊「赤母衣衆」に抜擢されたエリートで、兄に劣らぬ武功を重ねて来た勇将です。しかし、そんな順風満帆な彼は、ある事件によって、織田家から追放されてしまいます。
・牢人となった藤八は、徳川家康を頼って浜松城下で庇護を受けながら、再帰のときを待ち望みます。しかし、いつまでたっても帰参の目途が立たないまま、歳月ばかりが過ぎていきます。
・そんなとき、徳川家の隣国の大名・武田信玄が突如として挙兵。大軍を率いて徳川領に侵攻してきます。
・迫る決戦のとき。そのとき藤八は……。
・といった具合に、大筋はシンプルな話なのですが、玉越三十郎(たまこし さんじゅうろう)という藤八の元恋人(衆道=男色関係)が、藤八の選択に大きな影響を与えます。
・気になった方は、ぜひアンソロジーでご確認下さい
◆執筆経緯
・操觚の会のお仕事は、挙手制の場合と指名制の場合があるんですが、今回は版元である静岡新聞社さまからご指名頂きました。
・他の所属作家に比べれば無名で、静岡に縁があるわけでもない僕にどうして白羽の矢が立ったのかは正直わからないのですが、同じく操觚の会が担当した前回のアンソロジー(『アンソロジーしずおか 戦国の城』)とは別の作家をオファーしたかったとかですかね……多分。あと戦国物書いていたから?
・ともあれ、せっかくお声がけ頂いたので、ありがたく参加させて頂きました。
◆企画構想について
・テーマが「静岡戦国史の新説」ということで、提示していただいたお題の例の中から、三方ヶ原の戦いを選択。独自のテーマを自分から提示しても良かったのですが、そこまで静岡戦国史の近年の動向に詳しいわけではなかったことと、たまたま、オファーを頂く以前に平山優先生の『新説 三方原合戦』を買っていたこともあり、この本をベースに書いていこうと構想。
・主人公を佐脇藤八にしたのは、別件で調べ物をしたときにこの人物のことを知り、面白い経歴だなとちょっと気になっていたため。
・他の作家さんとお題が被らなくて良かったです。
・当初の構想では、前田利家の「笄斬り事件」を話に組み込むつもりだったのですが、どうもそのエピソードのせいで話運びが鈍重になってしまいそうだったので、プロット段階でカットしました。そういうこともある。
そんなわけで、『アンソロジーしずおか 戦国の新説』、なにとぞよろしくお願いします!
