この絵110年前の絵ですよ!Francis Luis Mora (フランシス・ ルイス ・モラ 1874~1940)は、米国の画家、イラストレーターです。Pinterestから送られてきました。
シーンは、電車の中で乗客たちが新聞を読んでいるところです。
何てことのない日常の一場面を描いた絵のように見えるのですが、なぜか妙に気になって、取り上げてみました。
画家の作品をPinterestのリストの中で調べてみると、ちゃんとありました。70枚ほど集めていたのです。それまで、あまり強い印象を持っていなかった画家でした。
ところが、この絵をきっかけにもう一度彼の作品を見てみると、これが実に幅の広い作品を描いていることが分かりました。
今日は、その中から何人かの乗客の日常を描いた作品を幾つか取り上げてみます。
そして、何とこの絵、110年前の作品なのです。
周りには、新聞を読んでいる人達がいます。
昔も今も変わらないですね。
新聞をスマホに変えてしまえば、洋服の違いこそあれ同じような状況です。
とにかく絵筆の使い方はすごいものをお持ちのようです。
一番気になったのは、車内の明かりです。
当時ですから、今のような蛍光灯やLEDの光ではありません。
その車内で、乗客たちはそれぞれ新聞を広げて読んでいます。
よく見ると、その新聞の白い面が、車内の光を受けて浮かび上がっているように見えます。
この新聞の「明るさ」の明暗の描き方が、何ともすごい。
乗客が新聞を読んでいるという、ごく普通の場面なのですが、新聞の白さと周囲の暗さによって、それぞれの乗客の存在が浮かび上がってくるように感じました。
それから、地下鉄の窓の描き方も気になります。
これも、かなり難しいところではないかと思いました。
この絵を見て思い出したのが、若い時の電車のことです。
アパートから表参道にあった会社まで、電車で通っていましたが、車内は猛烈な込み方でした。
ですから、新聞を読む方法も違いました。
新聞を縦に持って、縦を二つ折りにして、両端を手で持つ。まあ、コンパクトにするわけです。
半分になった新聞を、半分づつ読んでいくわけです。この先は説明が難しくなるので、止めときます。
多くの人がこんな読み方をしていました。(今の若い人には理解不能かもしれません。)
フランシス・ルイス・モラは、ウルグアイ生まれのアメリカの人物画家である。モラは水彩、油彩、テンペラで制作しました。彼はペンとインク、そして黒鉛で絵を描きました。エッチングやモノタイプなども含まれます。彼は20世紀初頭のアメリカ生活を描いた絵画やドローイングで知られています。スペインの生活と社会;歴史的および寓意的な主題;壁画、イーゼルペインティング、イラストなどがあります。また、人気のある美術教師でもあった。
参考:Wikipedia

1914年、ニューヨーク市の地下鉄利用者 |フランシス・ルイス・モラ
PinterestのOverTenWaves様より
これが一番好き!

PinterestのZofianna様より
新聞は「ニューヨークタイムス」みたいですね。

「アウト・オブ・タウン・トロリー」
PinterestのLoneeagle様より
この絵は通勤時間帯ではないようです。当時は料金も高かった印象を持ちます。
そのせいか皆さん正装されているようにも見えます。

Window Shopping, 1934 - F. Luis Mora
背の高さも程よいバランスになっていて、男6人お酒の瓶が並んでいるショーウィンドウを
何やら話をしながら見ているところのようです。
「今晩はあのラベルにしようか?」
モラの絵には、こうして何人もの人を一緒に描いたものが幾つかあります。それを見ていると、何とも言えない「温度感」があるのです。そこに描かれている人たちは、決して知り合い同士ではありません。
それなのに、なぜか冷たく感じない。
同じ場所にたまたま居合わせた人たちの、それぞれの時間が静かに流れている。そんな、人と人との間にある、何とも言えない暖かさが伝わってくるように感じました。
久々に、ちょっと違った趣向の絵にめぐり会った感じです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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パリに向け日々精進してまいります。