「タスク管理アプリ」を綺麗に整理すること自体がタスクになっていた話
仕事の抜け漏れを無くし、もっと効率的に業務を回したい。
そう思って最新のタスク管理アプリやおしゃれなノートツール
(NotionやTrelloなど)を導入した経験はありませんか。
タグをきれいに色分けし、
優先度ごとにフォルダを作り、
締め切りのリマインダーを設定する。
画面の中に自分だけの「完璧なシステム」が完成した瞬間は、
なんだか仕事ができる人になったような気がして、
とても誇らしい気持ちになりますよね。
実は少し前の私も、まさにこの「ツール整理」に
心を奪われていた一人でした。
ですが、ある日ふと気づいてしまったのです。
新しいタスクが発生するたびに
「どのカテゴリに入れるべきか」と悩み、
終わったタスクのステータスを更新するためだけにアプリを開き、
週末にはタスクボードの見た目を整える作業に
小一時間を費やしている自分に。
仕事を効率化するためにツールを入れたはずなのに、
いつの間にか「アプリを綺麗に管理すること自体」が
新しいタスクになり、一番大切な実務の時間を奪われていたのでした。
整理整頓の快感という、心地よい罠
なぜ私たちは、このような本末転倒な状態に陥ってしまうのでしょうか。
当時の自分を振り返ると、
ツールをいじって綺麗に整理している時間というのは
「仕事を頑張っている感覚」を最も手軽に味わえる時間
だったのだと思います。
本当の実務(資料作成、記事執筆、重い連絡など)は
頭を使いますし、なかなか進まなくてストレスがかかります。
一方で、タスクをドラッグ&ドロップで動かしたり、
きれいなアイコンを設定したりする作業は、
頭を使わずに達成感だけが得られます。
つまり私は、重い実務から逃げるための口実として、
タスク管理アプリを綺麗に育てる作業に没頭していたのです。
沼から抜け出すきっかけになった「手放す」選択
この「整理自体がタスクになる沼」から抜け出すきっかけになったのは、
思い切ってアプリでの細かい管理を一度やめてみたことでした。
今では、今日やるべきことの管理は、
デスクの端に置いた紙のメモ帳や付箋(フセン)だけに絞っています。
・朝、今日絶対にやるタスクを3つだけ紙に書く
・終わったら赤ペンで線を引いて消す
・一日が終わったら、その紙をゴミ箱に捨てる
これだけのシンプルな方法に戻したところ、
ツールの使い方や整理方法で迷う時間が一切なくなり、
驚くほど目の前の作業に集中できるようになりました。
ツールを使いこなすことが目的ではなく、
目の前の仕事を終わらせることこそが本当の目的だったと
思い出したのです。
実際に試してみてイマイチだったこと
ただし、この「アナログな紙メモに戻す方法」にも、
個人的にひとつだけイマイチだと感じた点がありました。
それは、
「過去に何をやったかという履歴やログが残りにくい」
という点です。
数週間後に「あの件、いつ対応したっけ?」と
振り返りたい時に、ゴミ箱に捨てた紙を見ることはできません。
そのため、長期で進行する大きなプロジェクトは
デジタルツールにざっくり残し、
今日明日のデイリータスクだけを紙で管理するという、
ハイブリッドな形に落ち着きました。
今日からできる小さなステップ
もし今、タスク管理ツールの整理や設定に
疲れてしまっている方がいたら、以下のステップを試してみてください。
今日の「絶対やるべきタスク」を3つだけ紙のメモに書き出す
アプリの通知やカテゴリ設定を一時的に気にしないようにする
終わったら赤線で消す快感を味わう
どれほど機能が豊富なツールであっても、
自分の集中力を奪ってしまうものであれば本末転倒です。
管理のための管理に疲れた時は、一度デジタルから離れて、手元の紙とペンだけでシンプルに仕事を片付けてみてくださいね。
