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Shapezo と Archshaper で考える、追跡可能な CAD-to-3D ワークフロー

私は、Shapezo と Archshaper を同じ「3D化ツール」としては見ていません。
この2つは、実務ではまったく違う状態のモデルを扱います。

Shapezo は、地図上で選んだ範囲から早い段階の空間仮説をつくるツール。
Archshaper は、DWG や PDF などの建築資料から、壁・開口部・階・屋根といった意味のある3D形状へ変換するツール。

ここを混同しないことが、ワークフローを安定させる第一歩だと思っています。

まず入力状態を分ける

Shapezo に入れるのは、地図の境界と大まかな意図です。
出てくるのは、あくまでコンセプトモデル。
用途は、密度、アクセス、ボリューム感、オープンスペースとの関係を早く見ることです。

一方で Archshaper に入れるのは、図面ベースの情報です。
DWG、DXF、PDF、SVG など、元資料を読み取りながら建築形状に変換していきます。
ここで重要なのは、単なるボリュームではなく、壁や開口部、屋根のような要素を区別できることです。

私が見るワークフロー

  1. まず、検討したい範囲を決める

  2. Shapezo で複数の初期案を出す

  3. その中から、開発する価値がある案だけを残す

  4. Archshaper で CAD 資料を読み込む

  5. 単位、レイヤー、階数、壁、開口部、屋根を確認する

  6. 変換結果を見て、必要なら手で整える

  7. 出力先に合わせて形式を選ぶ

この流れにすると、早い段階の仮説と、後工程で使う建物モデルをきちんと分けられます。

変換の価値は、意味を持ったまま扱えること

ただの押し出しなら、見た目を作るだけなら十分です。
でも、BIM や GIS、環境解析に持っていくなら、それでは足りません。

Archshaper のよさは、建物を「ただのメッシュ」ではなく、編集しやすい構造として扱えることにあります。
階高を変える、屋根形状を調整する、開口密度を見る。
そうした修正が、元の CAD 情報とつながったまま扱えるのは大きいです。

出力形式も用途で変えるべきです。
IFC は BIM 連携、CityGML は都市スケール、OBJ や FBX は可視化向き。
何となくではなく、次の工程に必要な性質から決めるのが実務的です。

変換後に必ずやること

自動変換は便利ですが、検証を省く理由にはなりません。

私は少なくとも次を確認します。

  • スケールが合っているか

  • 壁や開口部が欠けていないか

  • 屋根の交差が破綻していないか

  • レイヤーの解釈がずれていないか

  • 地形や周辺建物との関係が不自然ではないか

もし分析に使うなら、その用途に必要な詳細度かどうかも見ます。
可視化用のモデルと、検討用のモデルは同じではありません。

まとめ

私の中では、次の3つは明確に別物です。

  • Shapezo = 地図から作るコンセプト

  • Archshaper = 図面から作る建物モデル

  • 検証済みモデル = プロジェクトで使う正式な情報

この区別を保つだけで、後からの修正や説明がかなり楽になります。
速く作れることより、何を表しているかが追えることのほうが、長く使うモデルでは重要です。

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