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1軒目のマイホーム〜始まる着工、ローンだけじゃなかった、すり減ってく財布の中身〜

新築工事が始まった。

以前は雑草だらけだった土地が、綺麗に整備されている。
基礎工事が始まり、配管工事も進んでいく。

そして土地には、「◯◯様 新築工事」
と書かれた看板が立っていた。

その看板を見た瞬間、
「本当に建てるんだ……」
ここにきて、ようやく実感が湧いてきた。

これまで休みの日も打ち合わせ。
決めることばかりで、正直疲れ切っていた。

それでも、久しぶりにワクワクした気持ちが蘇ってきた。

モデルルームを見学した時以来だったかもしれない。


少しずつ「家」になっていく

工事が始まり、ご近所の方にも挨拶に伺った。

「工事の音などで、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」

家を建てるということは、自分たちだけの話ではない。
これから長く暮らしていく場所だからこそ、ご近所への挨拶も大切だった。

その後も、時々現地へ足を運んだ。

基礎工事が終わると、今度は家の枠組みができていく。

大工さんが現場で、
トンカン、トンカンと作業をしている。

「かっこよ!」

自分にはできない技術が、目の前で形になっていく。

少しずつ、「家を建てている」実感が強くなっていった。

時々、現場へ飲み物や軽食を持っていった。

「いつもありがとうございます」と伝え、
受け取ってくれる大工さんたち。

本当に感謝しかなかった。


家が建つまで、やることは終わらない
工事が進んでいる間も、こちらの準備は続いていた。

家具

家電

照明

カーテン

引っ越し準備

やることはまだまだ残っていた。

家具や家電は、設計図を見ながらサイズを確認する。
「この場所に、この家具は入るのか?」
実際の部屋の大きさを想像しながら選んでいく。

家が完成する頃に合わせて発注する。
照明やカーテンは、
「自分で購入した方が安いよ。」という話だった。

そこで営業担当者の方にも相談しながら、自分たちで選んで購入していった。

「これでいいのかな?」

家電量販店や家具屋さんを見て回り、価格を比較する。

引っ越し業者にも連絡した。
何社か見積もりを取って、少しでも安いところを選ぶ。

家が建つことだけを考えていたけれど、

家が完成するまでには、こんなにもやる事があるんだと感じていた。


ローンだけでは終わらなかった

そして、家づくりをしていて強く感じたことがある。

住宅ローンを組んだからといって、それで全部終わりではなかった。

「現金で払うもの」が次々と出てきた。

例えば駐車場。
整備するための費用がかかる。

ハウスメーカーにお願いすると高かったので、知り合いの左官をしている方に相談し、施工してもらうことになった。
費用を抑えるため、アスファルトにした。

そして物置。
ホームセンターへ行って、実際に商品を見ながら選んだ。
これも数十万円。

家具

家電

照明

カーテン

引っ越し費用

着工してからも、次々とお金が出ていった。

住宅ローンの金額ばかり気にしていたけれど、
家を建てるということは、ローン以外にもたくさんのお金が必要なんだ。

これが、実際に家づくりをしてみて感じたことの一つだった。
そして今思う。
どうやって支払ったのか…


着工から半年ほど、
ついに完成の連絡が来た。

長かったような、あっという間だったような

モデルハウスとして少しの期間活用させてもらえば、多少安くなるという話もあったが、当時の私はそれに抵抗があった。

せっかくの新築。

誰かが使った後ではなく、
「完成したら、すぐに自分たちが住みたい」

そのため、モデルハウスとして使用することはせず、完成後すぐに家具や家電を搬入。

引っ越しの準備も進めた。


そして、ついに完成したマイホーム。

嬉しかったし感動もした。

打ち合わせをしてくれた営業担当者さん。

設計をしてくれた方。

現場で家を造ってくれた大工さん。

関わってくれたたくさんの人たち。

ここまで家を造ってくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいだった。


「本当に建ったんだ……」

家族で暮らす新しい生活が始まる。

あの時は、本当に嬉しかった。

「これから、この家で家族みんなで暮らしていくんだ」

そう思っていた。


でも。

実際に住み始めてみると、

建てる前には気づかなかったことが、少しずつ見えてきた。

そんなことが、少しずつ出てきた。

もちろん、建てたことを後悔していたわけでもハウスメーカーにどうのこうのって訳でもない。

あくまでも自分たちが決めた事。

夢のマイホーム生活が始まる…

打ち合わせの時のネガティブな感情はすっかり消えていたが、実際に住み始め、

「住んでみないと分からないこと」

少しずつ知っていく事になった。

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