【ENTJの本音話】影響力を持つために、影響力を手放す——地政学で読む、人間関係の構築術
正直に生きた結果、誰もいなくなった
「計算高い」と言われたことがある。褒め言葉として受け取った。昔の俺は、思ったことをそのまま言っていた。その結果、気づいたら周りに誰もいなかった。
勉強しない生徒がいた。担当講師は「相手がやりたくなるまで待つ」というお題目のもと、その子にほとんど声をかけていなかった。その子に、諦めずに話しかけて、勉強方法を懇切丁寧に伝えて、励まし続けた。今まで15点代だった定期テストで、80点の大台にのった。そのことを真っ先に保護者に報告したのは、何もしない担当講師だった。
トンビに油揚げを攫われる、そのものだ。子どもを救うという点で、間違っていたとは思わない。ただ、同じ手は二度と使わないと決めた。
人間関係に戦略を持ち込むのは冷たいことなのか
「もっと自然体のままでいたらいいじゃん?そうしてると、勝手に友達出来るよ」
本当にそうだろうか。
"自然体"で接する人間を観察すると、共通点がある。相手と正面からぶつからない、互いに笑わせあう、「本当はね・・・」と本音を見せる場面がある。
無戦略なのではなく、無意識に人間関係を構築する術を使っているだけだ。意識的か無意識的かの違いで、冷たいも温かいもない。
俺も相手に本音を隠して、「いじられキャラ」という仮面をかぶり、一定の信頼を築いた人には情報を開示した。
1年後には、遊びに行く友達ができた。「ガニラはいじっても大丈夫だよ(笑)」と、友達間で話が広がった。
友人関係になった後、「本当はそんなに人づきあいが得意じゃない」と本音も打ち明けた。
後にこの生存戦略が、シーパワー国家的動きだと知った。
ランドパワーとシーパワーについて
ランドパワーの人々は、グループの中心に立ち、周囲を引き寄せる。輪の外にいる人間を、自然と取り込んでいく。声をかけると人が集まり、その場の空気を作るのがうまい。
他方で、関係性の維持コストが高い。AさんとBさん、実は相容れない部分があるから、こういう話題は2人がいる時は振らない方がいい、とか。
シーパワー的な人は、こだわりが強い。関係を作る人はかなり厳しい基準で選ぶ。
「他にいいところがあるかもしれないけど、この点があるから、あの人は本当に無理。
こだわりが強い部分で相容れないと、その人との関係を作らない。
俺の場合は、こだわりの点以外には寛容だ。「他者を貶めない」「こちらの行動に口を出さない」、その二点さえ守ってくれれば、あとは何をしていてもいい。勉強していなければそのままでいいし、努力したいなら応援する。
自分の考えが他者には見えづらく、こだわりが強いので「気難しい」という評価を受けることになる。あの人は近付き難い、何を考えているか分かりづらいなど。
これらとは別に、「追随型」がいる。自分からは、あえてグループ作らない。仲間を選り好みもしない。すでに安定している場所へ、移動する。
極端に強い自我を出したりしないため、ランドパワーからもシーパワーからも重宝される。
他方で、「君は敵なのか味方なのか、どっちなのか分からない!」と言われてしまうことも、あるだろう。
大前提で言っておくが、これら3タイプに、優劣はない。それぞれの生存戦略の目的は「安定」である。
シーパワーとして生きる3原則
俺がシーパワーとして大事にしてきた原則がある。
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