情けは人のためならず! 【ショートショート】
A営業所で行われた新商品の説明会が終わった
本社の 松田 課長 が 拡販チームの一員である
A営業所の 竹野 主任 に声をかけた
「竹野さん 新商品の売れ行きは 君の双肩に
かかってるからね 頼んだよ!」
「はい 松田課長 任せてください」
「ところで 最近 仕事以外で 何か “マイブーム”
ってあるかい? 遊びでも構わないけどね」
松田課長のムチャ振りに竹野主任は …
「今は ボランティア活動 ですかね 」
「へぇ~ 君って真面目なんだな ハハハ … 」
「いえ カスタマーサービス課に 梅本さんて
いるんですけど 実は 彼の影響なんですよ」
「その梅本さんってどんな人なの?」
「休日になると 無料で 施設を巡って ギターを
弾いたり マジックを披露したりして 施設の
利用者さんを楽しませてるんですよ!
だから僕も その素晴らしい行動を 他山の石 と
して 今 いろいろと練習してるところです!」
( 素晴らしい! だけど 言葉の使い方を
間違えてるんだよなぁ~ 惜しいね
本来『他山の石』は 他人の失敗や未熟な行動
から学ぶ という意味であって 他人の良い行動
を手本にする みたいな表現には使えないんだ!
でも 彼の意気込みは素晴らしいので指摘は
せずに 褒めるとしよう )
「竹野さん なかなか出来ることじゃないよ!
その活動が 実現するといいね~」
「松田課長 … でも一つ問題が起きたんです
実は その梅本さんから頼まれちゃって … 」
「えっ? 頼まれたって 何を?」
「理由は聞かず 纏まったお金を貸して欲しい
って言われたんですよ」
「それでまさかっ! 貸しちゃったの? 」
「いや~ 簡単に貸したら マズいなと思って
断りました だって情けは人のためならず
って言うじゃないですか … そうでしょ!」
(あっ また言葉の使い方を間違えたね~
「情けは人のためならず」は「人に親切にすれ
ば 最後に自分に返ってくる」というのが本来の
意味であって「情けをかけるのはその人のため
にならない」なんていう解釈は 誤りなんだよ
でも 結局お金は貸さなかった訳だし これも
指摘はしないでおこうか … )
すると竹野主任が嬉しそうに口を開いた
「いきなりですが 僕 10月に結婚します!」
「えっ?本当に? そりゃ良かったね!
まずは おめでとうございます!」
「でも … これ笑っちゃうんですけど 結婚式の
招待者を 彼女と書き出したら 彼女の招待客の
数の方が 僕の2倍にもなったんですよ!」
「未来の奥さまの方が顔が広かったって事?
ハハハ …」
「そこで 松田課長へのお願いなんですが …
結婚披露宴に 出席して頂けないでしょうか?
勿論 スピーチみたいな面倒なことは お願い
しませんので」
「おめでたい席に呼んで貰えるのだから
喜んで出席させてもらうよ」
「うわっ良かった~! これで彼女の招待客数
に一歩近づいたなぁ
松田課長 本当にありがとうございます!
これこそ 枯れ木も山の賑わいですよね~ 」
(ダメだ こりゃ!もう指摘じゃなくて
指導レベルだな~! )
(おしまい)
この【ショートショート】は …
『けい|自分に戻る心理ワーク』さんが
運営されてる以下のマガジン
"スキを押しきれなかった日の本棚🌙"
に追加して頂きました~!
本当に有難うございまーす。🥰/ ”
◆コングラボードを頂きました!
本当にありがとうございます。
いや本当に嬉しいですね~ 次回も
頂けるように 頑張りますね🥰/ ”

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