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郵便ポスト!

これは 2月某日の早朝のお話です

僕が 車に妻を乗せて 20分程で到着する Y駅
まで送ろうとした時のことです

車を走らせていると 左手前方に 郵便ポストの
背中(裏面) が見えてきました

その 郵便ポストの前には  30歳位の 少~し
オタクっぽい雰囲気がする青年が立っていた
のです

その彼は " 赤い縁取ふちどりのある郵便物 " を小脇
に抱えていたのですが  おもむろに 郵便物を
胸にあてると 両腕でギューっと抱き締め
ました!

そして まるで 小さな子供が  イヤイヤでもする
ように 上半身を2~3回左右に揺らしたんです

僕は 脇見運転は良くないとは思いましたが
でもつい その一部始終を見てしまいました

そして 頭に浮かんだ作り話を つい妻に話して
しまいました

「ねぇ 今の見た?  きっと秋葉原アキバのメイド喫茶カフェ
で知り合った 可愛いキャストの心愛ここあちゃん宛に
Samantha Thavasaサマンサタバサの可愛いポーチでも 送ろう
としてたんだろうね!

そして思わず 郵便ポストの前で 彼女への熱い
想いを さっきのプレゼントに注入する儀式を
やっちまったんだよ … 
いや  まじで キモかったよね~!」

ところが 助手席で 同じ光景を見ていた妻は …

「なに言ってんのよ!  あれはね  彼が "レター
パックプラス" を送ろうとしたけど 厚過ぎて
ポストに入らなかったので  抱き締めて 薄く
しようとしてただけよ!  妄想し過ぎなの!」

そうか "レターパックプラス" ならば  厚さに
制限が無いけど …  郵便ポストの投入口の
上限は4cm程しかないだろうから … 確かに
妻の説明で 何も矛盾はなかった

ところが 話はそこで終わらずに  今度は妻の
ほうが 妄想モードに突入して  こんな事を言い
出したんですよ

「さっきの彼はね … 実は 単身赴任中なの
遠い自宅で暮らしてる 今年 5才になる 一人娘
陽菜ひなちゃんのために  ピンク色の可愛い
スカート●●●●を送ろうとしてたのよ!
あの青年は とっても優しいパパなのよ … 」 

そんな 妻の 作り話 を聞いてる間に 車は
Y駅のロータリーに到着しました


「さぁ着いたよ」と僕が言うと 妻が 突然 
叫びました!



「 違う!」



そう言われた僕は驚いて 聞き返しました


「えっ ウソ! Y駅って言ってただろう?
あっ! ゴメン  B駅と間違えちゃったか?」



「だから違うの 贈り物は スカートじゃなくて
きっとセーター●●●●なのよ!  だって今頃 スカート
なんかかせたら 陽菜ひなちゃん 寒くて 風邪を
ひいちゃうじゃない!

だから 贈り物は絶対 ピンクの セーターだわ!」





「なんだょ … 妄想の続きかい!」





(おしまい)





このエッセイは …
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