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【生き残れ!】有事は思ったより頻繁にやってくる

商売において、「資金」という体力は最大のリソース。不況時を想定して蓄える際、どのくらいが適切か?という話

市場が動き始めた

8月に入り、市場がようやく動き始めたと感じている。

ナフサショックの影響で止まっていた現場が再び動き出し、冷え込んでいた空気が少しずつ和らいできた。

その影響もあってか、ここにきて仕事の依頼が一気に増えている。
しかし、だからといって手放しで喜べる状況ではない。

今回の混乱で売上に大きな影響を受けた会社は多く、業種にもよるが3ヵ月前後にわたり仕事が停滞したケースも少なくなかった。

弊社も5月、6月の売上は想定していたとはいえ壊滅的で、数字を目の当たりにした時のショックは決して小さくなかった。


回復しても、すぐには戻らない

資材の供給が回復すれば現場は動き始める。
しかし、売上が落ち込んだ影響はタイムラグを伴って後から効いてくる。

売上が戻っても、入金までには時間がかかる。
その一方で、仕入れや外注費、人件費など、先に支払わなければならないお金は待ってくれない。

つまり、市場が回復したからといって、会社の資金繰りまで同時に回復するわけではないのである。


回復の波に乗れる会社とは

自己資金や融資で運転資金を確保できた会社は、この回復局面で動き出せる。
一方で、資金に余裕がない会社は、せっかく仕事の依頼が来ても仕入れ資金が足りず、受注そのものをためらうこともある。

一般的には、会社の手元資金は月商の3〜6ヶ月分が一つの目安とも言われる。しかし、実際にはそこまで蓄えられている中小企業は決して多くないだろう。

だからこそ、小さな会社にとって資金は「余ったお金」ではなく、会社を動かし続けるための体力そのものなのである。


利益を残す意味

もちろん、内部留保を増やすことは簡単ではない。
日々の支払いに追われ、利益を積み上げる余裕がない会社も多い。

それでも今回の経験を通じて強く感じたのは、「有事は想像より頻繁にやってくる」ということだ。

景気の悪化、資材不足、自然災害、感染症など、何がきっかけになるかは誰にも分からない。

だから利益は、単に決算書を良く見せるためではなく、会社を守り、次の一手を打つために残しておくものなのだと思う。


体力があるから挑戦できる

市場が回復している今こそ、利益率や価格設定、コスト構造を見直し、少しでも体力をつけることを考えたい。

会社は、走り続けるだけでは長続きしない。
いざという時に踏ん張れるだけの蓄えがあるからこそ、お客様からの依頼にも応えられ、新しい挑戦にも踏み出せる。

商売において資金は、単なる数字ではない。
会社の未来を支え、回復の波をつかむための最大のリソースなのである。
そして今回の経験は、その重要性を改めて教えてくれた。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、ではなく、今回の有事をしっかり教訓にせよ


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