鶯谷日暮里うまラソン
鶯谷から日暮里まで、7時間かけて「うまい店」をひたすら走り抜ける。マラソンの「走る」を「食べる・飲む」に置きかえただけの、ばかばかしくて、ちょっと真剣なコース設計の話です。
ルールはひとつだけ
メンバーは3名まで(予約なしためこれ以上は動きずらい)
各店、たのみすぎない・飲みすぎない。そして、次へ。
これが全部です。
ふつう、いい店に入るとつい腰を据えてしまう。気づけば満腹、ほろ酔いを通り越してべろべろ、二軒目で力尽きる。もしくは最近2件目も行かない。あの「一軒完結型」をやめる、というのがうまラソンの核心です。
腹七分、酔い五分くらいで切り上げて、次へ。そうやって全力を出しきらないからこそ、7時間ぜんぶの店に「いちばんうまい一口」が残る。マラソンでいう、最初に飛ばしすぎない、というやつです。ペース配分こそがごちそう。
では、コースを。
18:00/スタート — 炭焼き やきとり ささのや

集合は鶯谷南口。スタートゲートは焼き鳥屋です。さまざまな部位が一本100円タレで。

外で立ち飲みする場合は、皿を受け取って好きな部位をセルフで選び、飲み物と一緒に注文して支払いを。塩の場合は3言以上から別注文。やっぱり生ビール。

号砲がわりの一杯を流し込んで、軽く部位を攻めたら、もう次へ。ここで満足してはいけない。まだスタート地点です。
歩いて1分。ここでコースは二手に分かれます。お好みで。
18:30/第2区間(A)— 東瀛(とうえい)

ラブホ街のど真ん中に、激安中華。
オムライス、ラム串、空芯菜、麻婆豆腐。 喫煙可。雑多であけすけな鶯谷らしさを、いちばん濃く吸い込める一軒です。




18:30/第2区間(B)— 焼貝 うぐいす

ささのやから歩いて10秒、貝専門店という選択肢。


焼貝の盛り合わせ、活貝、貝のなめろう、大アサリの青のり焼きに日本酒。中華でガツンといくか、貝で品よく攻めるか。ここの分岐は、その日の体調と気分で。
歩いて5分、鶯谷北口へ折り返します。
20:00/第3区間 — 信濃路 鶯谷店

24時間営業の名物大衆食堂。
注文はハムエッグと緑茶ハイ。ナポリタンもおすすめ!

深夜食堂感のある黄色い灯りの下で、卵の縁のカリッとしたところを肴に緑茶ハイをやる。豪華なものの合間に挟む、この「なんでもないうまい」が、コース全体の味を引き締めてくれます。
歩いて5分。中盤戦へ。
21:30/第4区間 — クラフト or ビストロ
ここも選べます。コンディション次第で。
OKEI BREWERY — クラフトビールと、今日のポテトサラダ。


ブラッスリー ナンブ — フレンチビストロを立ち飲みで。

ここはまだ行ったことないですが是非一度いってみたい店です
22:30 立ちのみワイン荒川 — ゴルゴンゾーラのミートボールと、なみなみワイン。

ゴルゴンゾーラミートボールとなみなみと注がれるワイン


焼き鳥・中華・食堂とローカルに攻めてきた舌に、ここで一気に洋が入る。この緩急が効きます。
23:30/〆の一杯目 — 麺で締める
そろそろ終盤。麺が恋しくなる時間です。
手打ち坦々麺 馬賊 日暮里店 — お通しのもやし、坦々麺、五目焼きそばに瓶ビール。



なぜか食べられるこの打ち立て麺
一由そば — 冷やし太蕎麦とゲソ天。
立ち食いの名店で、つるっと。ここの太蕎麦はすごいです。



がっつり締めるか、さらっと締めるか。ここまで来たら、もう体が答えを知っています。
24:30/本当の締め — crêpe&bar nuit(鶯谷)
そして最後は、甘いものへ。



クレープとカクテル。 しょっぱい・うまい・濃いを7時間走り抜けたあとの、ご褒美みたいな一杯と一枚です。
26:00/ゴール、解散!
7時間うまラソン、完走。
走り終えてみると、不思議とそんなに「食べすぎた」感じはしない。一軒一軒で全力を出しきらなかったから、最後のクレープまでちゃんとうまい。これが、たのみすぎない・飲みすぎないルールの効能です。しかもこれで一人五千円くらいです。
鶯谷という街は、ともすれば誤解されがちな場所だけれど、一本の線でつないでみると、こんなにも豊かなコースになる。焼き鳥、激安中華、貝、大衆食堂、クラフトビール、立ち飲みワイン、坦々麺、立ち食いそば、そしてクレープ。バラバラの点が、ルールひとつで一本の体験に変わる。
「うまい」は、走れる。
よかったら、あなたの街でも、あなたのコースで。
コースをダウンロードのも出来ますご自由に
