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ツユクサ 〜 暮らしを潤す野草図鑑⑨

01.はじめに

 ツユクサはツユクサ科ツユクサ属の1年草です。鮮やかな青色の花が特徴的で、花が咲いていれば、他の野草と間違えることはないでしょう。この花は、昔から染料にも使われていたそうです。

 ツユクサは複数の方法で増えることができるそうで、どんどん増えていきます。うちの庭でもそれなりのコロニーを形成しています。今回はこのツユクサをご紹介します。


2.ツユクサの特徴

 ツユクサの葉はツヤがあり、しずく形をしていて、笹の葉と似ています。葉は茎から左右に交互に出てきます。その葉と葉の距離は結構あり、下部の茎は地面を這うように広がり、葉のついているあたりから別の茎が上方に伸びていきます。

 種子で増えるだけでなく、地面を這う茎からも根を下ろして分身をこしらえていくので、庭中に広がっていきます。しかし、簡単に引き抜くことができるので、ドクダミやスギナのように、取り除くのに大変な思いをすることはありません。

 花は鮮やかな青色の花弁が2枚あり、もう1枚、白色の半透明の小さな花弁があります。

 青色の花弁と緑の葉の背景に浮かび上がる黄色は仮雄しべで、良いアクセントになっています。中央の先端に袋のようなものがついている細長い2本が雄しべで、先端に何もついていない方が雌しべです。

 花が咲くのは夜から朝にかけてで、昼間は閉じています。ツユクサは他家受粉だけでなく、自家受粉もするそうで、花が閉じているときにも受粉します。これもツユクサがどんどん増える理由の一つになっています。

3.ツユクサの薬効

 この記事を執筆する際に、前田さんの「おいしい雑草図鑑」でツユクサを調べました。生薬名は鴨跖草(おうせきそう)で、解熱、利尿、下痢止め、喘息、リウマチ、心臓病、むくみの改善に効果があるとされているそうです。

 そして驚いたのが、葉や茎に含まれるデオキシノジリマイシンは糖質吸収を抑えるので、食前に食べるとダイエット効果が期待できるとあったことです。

 よく糖尿病予防には、食事は野菜サラダから食べ、お米はその後にすると良いと聞きます。野菜サラダにツユクサを入れれば、その効果がアップしそうです。

 ただし、デオキシノジリマイシンについて調べると、お湯に浸しても分解しないが水に溶けやすいということなので、茹ですぎないようにする必要がありそうです。デオキシノジリマイシンが水に溶けやすいなら、お茶にして食前に飲むのが良いかもしれません。

 注目の栄養成分は、ミネラル、タンニン、フラボンなと記載されていました。ミネラルについてはもう少し詳しく知りたいところですが、ネットで調べてもあまり情報が出てきませんでした。カリウムが多く含まれていることは、むくみ改善に効果があることからも間違いなさそうです。

4.ツユクサの使い方

(1) 花を料理に飾る

 ツユクサの花は食べられるので、花を採取してきて水洗いし、サラダに散らしたり、冷奴にのせたりすることで、料理に彩りを添えることができます。

(2) お浸し

 葉と茎は水洗して茹でて、お浸しにして食べるのが手軽です。ちょっと筋っぽいので、しっかり茹でたいところです。

 しかし、デオキシノジリマイシンが水に溶けやすいということなので、糖尿病予防に取り入れる場合には、茹で時間は短めにし、小さく刻んで食べるのが良いかと思います。

 アクはなく、淡白な味わいなので、茹で時間が短くても、細かく刻んでいれば食べにくいということはありません。逆に淡白すぎて、「ツユクサを食べた!」という感覚が得られないのが、残念なところかもしれません。

(3) お茶

 私の一番のお気に入りが、お茶として楽しむことです。私はドクダミ茶、スギナ茶、ヨモギ茶など、色々と楽しんでいますが、ツユクサ茶が一番焙じ茶に近く、飲みやすいです。

 それでいて、糖質吸収を抑えるデオキシノジリマイシンが含まれているのですから、ツユクサ茶もなかなかのものと言えそうです。

 作り方は他の野草茶と同じです。地上部を収穫し、水洗いして水分が抜けるまで陰干し、乾煎りしてから保存瓶に保管します。

 陰干しする際に、ツユクサにはドクダミのような特有の匂いは無いので、匂いが抜けるのを待つ必要はありません。葉に艶があるせいか、簡単には茶色になりませんので、水分が抜けたところで切り上げます。

 注意しなければいけないのは、タンニンが含まれるということなので、鉄鍋で乾煎りすると、タンニンが鉄と反応して有害成分が生成するということです。そこで、私は土鍋を使って乾煎りしています。

 ツユクサ茶の淹れ方は他の野草茶と同じで、一人分大さじ1くらい(好みで増減します)を急須に入れ、お湯を注いで3〜5分待ちます。

5.おわりに

 今回はツユクサを取り上げました。私はお茶にして楽しむのがお気に入りですが、これはドクダミ茶やヨモギ茶にブレンドすることで、それらをマイルドできるからでした。

 今回、改めて本で調べ、ツユクサには糖尿病予防効果のあることがわかりました。私の血糖値は今のところ正常範囲にありますが、還暦が近くなり、若い頃よりも高くなってきています。ツユクサ茶もたくさん仕込み、たまにはこれをメインの茶葉として、食前に飲んだりしていきたいと思います。

[この記事の執筆の参考にした書籍]

1) 岩瀬徹・飯島和子, 新版 形とくらしの雑草図鑑 見分ける、身近な300種, 全国農村教育協会 (2016)
2) 森昭彦, 身近な雑草のふしぎ, サイエンス・アイ新書 (2009)
3) 前田純, おいしい雑草図鑑, 扶桑社 (2025)

 これらに興味のある方は、こちらをご覧ください。


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