星の王子さまから学んだこと②
前回の続き
前回の記事では、キツネが王子さまに「なつく」とはどういうことかを教える場面を紹介した。絆を結ぶということ、そして思い出が日常のちょっとしたものに意味を与えるということを書いた。今回はその続きだ。
別れのとき
王子さまとキツネは日を追うごとに仲良くなっていく。しかし、別れのときがやってきた。キツネは寂しくなって泣きだす。
王子さまはこう言う。仲良くならなかったら泣くことはなかった。だから、仲良くなっていいことはなかったのではないかと。
それに対してキツネはいいことはあったと答える。それは麦畑の色だと。
キツネが金色の麦畑を見たとき、金色の髪をした王子さまを連想し、王子さまとの思い出を思い出すことができる。この思い出を思い出すたびにキツネは少し幸せな気持ちになれる。この思い出を持つことができたのはいいことだという意味だと思う。
私がこの話を好きな理由
私はこの話が好きだ。特に、キツネにとって全く価値のなかった麦畑が王子さまとの出会いによって意味を成すようになったというところが。
本来、麦畑と王子さまには関係がない。でもキツネは同じ綺麗な金色の色をしていると言語化し、そのことを王子さまに話した。その会話があったから、麦畑に意味を見出すことができたのだ。この会話がなければこの気づきはなかっただろう。
人と会話することの意味
この話が教えてくれることがある。人と会話することを通して、あることに気づき、それを物語り、思い出となることによって、本来意味のないものに意味を持たせることができるということだ。
キツネにとって麦畑はただの麦畑だった。でも王子さまと会話し、絆を結んだことで、麦畑は王子さまを思い出させる特別なものになった。人と関わることで、日常のあらゆるものが意味を持ち始める。それが人と仲良くなることの豊かさなのかもしれない。
たとえば、私は最近、紅茶が好きになった。そのきっかけは、紅茶好きな人と話しをしたからだ。私は今まで紅茶に全く関心がなかったが、飲んでみることにした。そして紅茶が好きになった。私はこの経験を覚えているので、紅茶について考えるとその人のことを思い出す。
私には思い出がほとんどない
星の王子さまを初めて読んだのはFIRE直後から始まった読書生活の期間だったと思う。そのとき、私のやりたいことはこれだと思った。思い出を作りたいと思ったのだ。
私は過去の長い間において鬱傾向であったからか、あるいは過去のトラウマが原因で言葉で思考することを避けていたせいか、はたまた人が怖かったので人を避けていたせいか、過去の記憶や思い出があまりない。
これは悲しいことだ。夏の思い出はなに? と聞かれても答えることができないし、学生のときの一番の思い出は? と聞かれてもなにも思い出せない。そのような人生を生きてきてしまった。
思い出にあふれた人生にしたい
私がFIREしてやりたいことは、人との関わりの中で楽しい思い出を作ることだ。思い出にあふれた人生は幸せな人生になるだろう。人との思い出を作るには、まず人と普通に関われるようにならなければならない。それが今の目標だ。
この8月からメンバーシップを始めた。始めるきっかけはうれしいことに読者さんから始めてほしいという要望があったことだ。メンバーシップの方と交流することで人と関わる経験を積むことができる。それはこの目標の達成にも寄与すると思う。そしてなにより、大切な思い出になるだろう。自分に会いたいと思ってくれる人と話すという経験はそうそうないことだからだ。その思い出は人生を豊かにすることになるだろう。
私は後悔のないような人生にしたいと思っている。今それが動き出しつつある。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が少しでも刺さったなら、スキを押してもらえると励みになります。
また、Xもやっています。もしよかったら記事のシェアをX等でしていただけると私の成長の励みになります。
このアカウントでは、お金・心・人との関わり方について、体験談をもとに書いています。 フォローしていただけると、次の記事が届きます。
