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「検索される広告」から、「相談の中にいる広告」へ。―ChatGPT広告は、購買ファネルを変えるかもしれない。

広告の歴史が、また一つ変わりそうです。
テレビは「認知」を取りにいった。
検索広告は「検索」を取りにいった。
SNSは「興味・共感」を取りにいった。
そしてChatGPT広告が狙うのは、「意思決定の途中」なのかもしれません。

興味深い取り組みが発表されました。

ChatGPT広告とマーケティングリサーチ、さらに生成AI時代の購買行動モデル「AICAS」を組み合わせるサービスです。

参考記事:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000704.000003149.html


「検索」から「相談」へ。

これまで生活者は、「沖縄 ホテル おすすめ」と検索していました。
これからは、「家族3人。予算15万円。混みすぎず、海がきれいな場所へ行きたい。」とAIに相談する。

大きな違いがあります。
検索キーワードには、「欲しいもの」が表れます。
AIとの会話には、「なぜ欲しいのか」まで表れます。
悩み。条件。不安。目的。迷い。広告にとって、これは非常に大きな変化です。

AICASで見ると、さらに面白い。

生成AI時代の購買行動を、Ask → Interest → Confirm → Action → Share
と捉えるAICAS。ChatGPT広告が面白いのは、最初のAskに接点を持てることです。

つまり、商品を探してからではない。
悩みを相談している瞬間に、ブランドが選択肢へ入れる。

ここに大きな可能性があります。


競合の定義まで変わる。

例えば、「週末、疲れを癒したい」とAIへ相談する。
すると、温泉。旅行。サウナ。ホテル。マッサージ。睡眠サービス。
すべてが選択肢になります。競合は、同じカテゴリーの商品だけではない。同じ“悩み”を解決するものすべて。これはマーケティング戦略そのものを変える可能性があります。


だから「Confirm」が重要になる。

Askで候補に入っても、人はすぐには買いません。口コミを見る。比較する。価格を見る。企業を調べる。本当に良いのか確認する。ここがAICASのConfirmです。

だから必要になるのが、ファクトです。利用者評価。調査データ。実績。第三者評価。比較データ。AI時代になるほど、「広告で何を言うか」以上に、「何を根拠に言えるか」が重要になる。ここにリサーチの価値があります。


リサーチも「効果測定」から「相談理解」へ。

広告を出して、認知率を測る。購入意向を測る。もちろん必要です。でも、その前に知りたい。生活者は、AIに何を相談しているのか。

どんな瞬間に困るのか。どんな言葉で相談するのか。何と比較するのか。何が最後の不安になるのか。つまり、検索キーワード調査から「相談文脈調査」へ。ここを理解できる企業は強い。


行動経済学から見ても理にかなっている。

人間には、選択過多があります。選択肢が多すぎると、決められなくなる。そこでAIに、「私に合うものを3つ選んで。」と相談する。AIは検索ツールではなく、意思決定コストを下げる存在になっていきます。するとブランドの勝負も変わります。

「たくさん見てもらう」から、「最後の選択肢に残る」へ。


さらに面白いのは、購買後。

AIへの相談は、買った瞬間には終わりません。「もっと便利な使い方は?」「次は何を買えばいい?」「これと相性の良い商品は?」購入後にもAskは続きます。だからChatGPT広告は、認知。興味。比較。購買。利用。再購買。ファネル全体に入り込める可能性があります。
広告というより、CXの一部になっていくのかもしれません。


これから企業がやるべきことは、ChatGPT広告へ出稿することだけではありません。まず、生活者の「問い」を知る。

次に、選択される理由をつくる。リサーチで根拠をつくる。広告で接点をつくる。購買後も体験をつなぐ。Research → Ask → Confirm → Action → Shareこの循環を設計する。


「ググる」から、「AIに聞く」へ。「自分で探す」から、「AIと一緒に決める」へ。生活者の意思決定が変わるなら、広告も変わります。

ChatGPT広告の本当の価値は、新しい広告枠が一つ増えたことではありません。生活者が「何を買おう」と考える前の、「どうしよう」という瞬間に接点を持てること。

これは大きい。

検索広告が「検索」を変えたように、SNS広告が「発見」を変えたように、ChatGPT広告は「意思決定」を変える可能性がある。そして次の広告競争で勝つのは、一番広告費を使った企業ではない。生活者の「問い」を、一番深く理解した企業。私は、ここから広告の新しい時代が始まると思います。

https://corp.neo-m.jp/company/member/



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