人生で初めて落語を見てきた話
人生で初めて落語を見に行った。
笑点で大喜利を少し見るくらいで寄席というものにあまり馴染みが無かったのだが、非言語訴求の研究をしたいと思い、現地に赴くことにした。場所は寄席の聖地・浅草。

筆者が行った会場と時間は以下の通り
場所:浅草演芸ホール
時期:8月中席(11日~20日)
時間:昼の部(10:30~16:30)
施設の詳細
立地
浅草六区にある老舗。黒・オレンジ・緑の定式幕カラーが品よく差し色のように入っている。ドンキやらパチ屋やらがひしめき合う中だからか、心なしか存在感が控えめに見える。建物の上半分は雑居ビルの裏側みたいな状態&看板が低い位置にあるので、ROXやカラオケと同じ標高で目印を探そうとすると素通りするかもしれない。ドンキの向かい側にあるので、周辺を歩いていればたどり着けるだろう。

席
席は全席自由席。筆者は1階席の中央後方を選んだが、2階席も利用できたようだ。1階は演者との距離が近くライブ感を味わえる一方で、2階は全体を見渡せるような作りになっているらしい。11時ぐらいに入場した時は半分ぐらい埋まっていたが、時間が進むにつれてどんどん人が増え、最終的にはほぼ満席ぐらいになった。
ルール
再入場不可
一旦建物の外に出た後にもう一度入りたい場合は、再度チケットを購入する必要がある。あとルールと言うほどではないが、席を立つとき/座るときは演者の入れ替え時や休憩時間中が推奨される。
飲食OK
5時間も6時間も建物内に居座る事を考えると、前もって何か買っておいた方が良い。筆者はROX地下の西友で、おにぎり2個・大福・ほうじ茶を買ってから入場した。館内の売店にも食べ物は売られているようなので、外で買いそびれたら売店を利用すると良いだろう。
デバイスの電源OFF
音もそうだが、光も邪魔になるとのこと。確かに視覚と聴覚で魅せる噺家の仕事を阻害する行為の代表格かもしれない。演目中、誰かのケータイが何度か鳴って「興がさめるとはこのことか…」と思った。周囲への配慮や演者への敬意も払ってほしいものだ…金だけぢゃなく…。
種類

落語
広めの座布団の上で繰り広げられる話芸。座布団上で可能な範囲の伸屈・上下運動を取り入れることもあり、噺家(はなしか)と言えどやってることはアスリートに近い。汗だくになりながら動いて、尚且つ観客の様子を見ながら話すため、身体にも脳みそにも相当量のカロリーが必要になると思われる。ワシらがしているのはスポーツ観戦なのかもしれない。
講談
小さい台と、叩く専用であろう扇子みたいなアイテムが使われる。昔話系が多い印象。落語ほどの大きな動きは無く、声の抑揚と時折発動するパシンッッ!という音が特徴的。講談師いわく寝ちゃう人が多いらしく、実際筆者の目の前に座ってた人も講談のときは首を直角に曲げて寝てた…。
漫才
テレビで見たことある有名な芸人も出てくる、ナイツとかねづっちとか。筆者が行った時はロケット団:大トリとして出られる「真打」という階級をお持ちのよう。実力者の漫才は安定で面白い。次は漫才劇場へ行くことに決めた。
パフォーマンス系
筆者が訪れた日は、ジャグリング・マジック・紙切り・針金アートに加え、特別講演として住吉踊りというのが行われた。紙切りと針金アートは、できた作品を欲しいお客さんにプレゼントしてもらえるスタイル。記念として頂けるのは良いかも。個数が限られているので先手を取るなら最前列で。
素直な感想
良かった点
個人的には、実体験ベースの落語が一番好きだった。それと浅草六区周辺の情報を盛り込んでくるネタも面白かった、金龍山浅草寺とかうなぎ屋さんとか交番の話とか。あと、あるあるなのかPRなのか分からないが、「龍角散」が3回出てきた。CMだけじゃないんだ。
話だけでなく扇子と手ぬぐいの使い方もうまい。アイテム2つだけしかないのに色んなものに見えてくる。扇子でソバをすすろうと考えた人天才すぎる。また噺家の咀嚼表現は嫌味がない。聞き手のストレスにならない表現を磨いているのかもしれない。
うーん…な点
声が小さくて聞こえない時があった。マイクは設置されていたものの、本人の声量もかなり影響してくるようだ。咳払いやくしゃみで大事な部分がかき消されて、笑うところなのに筆者の周辺だけ全然笑ってない場面もあった。前の方であれば聞こえやすくはなるかも。
途中早口で何しゃべってるのか分からない時もあった。拾いきれない箇所を何度も言ってくれるネタであれば良いが、言葉として認識できないうちに話が進んでしまうと置いてけぼりになる可能性大。筆者の真後ろに座っていた子供は「何言ってるかわかんない」って言ってた。母国語でもスピードラーニングってだいぢなのかもしれない。
夜の部はもっと実力を持った人が出るらしい。よかったら皆さんも寄席に行ってみて。
