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方向音痴だったChatGPTがAstraになったので名古屋で道案内をさせたら、立派になりすぎてちょっと涙した

新しいChatGPT-6 Astraが話題になっています。
ゲームを作らせてみたとか、3Dのモデリングをさせてみたとか、皆さんいろいろなことをやっています。
確かにすごい。

でも私には、もっと確かめたいことがありました。
「ところでChatGPT、方向音痴は治ったんですか?」
これです。

私は以前から、ChatGPTに実際の街で道案内をさせるということを何度かやっています。
名古屋の大須、栄、名古屋駅。大阪の梅田でもやりました。
ぜひ過去の回も読んでみてください。

ところが、これまでのChatGPTはまあ見事な方向音痴でした。
右に行くのか左に行くのかも怪しい。現在地もいまひとつつかめない。
道案内として実用的かと言われると、「これはちょっと無理ですね」という感じでした。

だったら、新しくなったChatGPTでもう一度やってみよう。
ということで、仕事が終わった夜7時半ごろ、名古屋の街を実際に歩いて試してみました。


今回のスタート地点は、名古屋のテレビ塔。現在の中部電力MIRAI TOWERのあたりです。
目的地は松坂屋名古屋店の本館。

普通ならGoogleマップでも開けばすぐ着きます。
でも、それでは実験にならない。
今回はChatGPTの案内だけで目的地までたどり着けるのかを試してみることにしました。

やり方は簡単です。
iPhoneで新しいチャットを開き、
「今、名古屋のテレビ塔の下にいます。ここから松坂屋名古屋店本館まで案内してください」
と頼みました。
そして歩き始めます。

今回面白かったのは、私の使い方ではGPSで現在地をずっと追跡して案内してもらったわけではないということです。
途中で立ち止まり、
「今ここまで来ました」
と写真を撮ってChatGPTに送ります。


すると、その写真に写っている道路や建物、公園などを確認しながら、次に進む方向を教えてくれました。
最初はテレビ塔近くの細長い池を目印にしました。
テレビ塔を背にして、池が前方に長く伸びて見える向きが松坂屋へ向かう方向。
そこから池の端まで歩いて、また写真を送ります。
すると、
「その向きで合っています」
「大きな道路の手前まで進んでください」
「まだ道路は渡らなくて大丈夫です」
という感じで、一つずつ指示してきます。


その後も、
公園を左手にして進む。
車道を右手にする。
次の信号まで歩く。
横断歩道を渡る。
松坂屋の看板が見える方向で合っている。
その場その場で確認しながら進みました。

ここで以前との違いをかなり感じました。
とにかく慎重なんです。
以前のChatGPTは、よくわかっていない状態でも「たぶんこっちでしょう」という感じで答えてしまうことがありました。
道案内でこれをやられると困ります。

ところが今回は、わからないまま先へ進ませない。
写真を見る。
周囲に何があるのかを確認する。
必要な情報を検索する。
道路や建物との位置関係を調べる。
そのうえで次の指示を出す。

実際、待っている間の動きを見ていると、久屋大通公園や周辺の大きな道路、松坂屋の建物の位置関係など、かなり細かく情報を照合しているように見えました。
写真だけを見て「たぶんこっち」と答えているのではなく、写真から現在地を推定し、周辺情報と照らし合わせているような印象です。

そして最後。
松坂屋らしき建物の前まで来ました。
写真を撮って、
「この建物が松坂屋名古屋店本館でしょう?」
と聞いてみました。
すると、
「はい、その建物が本館です。ここがゴールです」
という回答。

着いた。
ちゃんと着きました。
いやあ、ちょっと感動しましたですわ。
あんなに右も左もわからなかったChatGPTちゃんが、ついに実際の街で人間を目的地まで連れていった。
立派になったなあ。
もう涙があふれましたですわ。

もちろん、まだ問題もあります。
とにかく遅い。
30秒くらいで回答が返ってくることもありましたが、1〜2分待つこともありました。
一番長かったところでは、5分くらい考えていました。

交差点で5分間、ChatGPTが考え終わるのを待つ人間。
これは普通のナビとして使うには、さすがに厳しい。
Googleマップなら、その間にかなり先まで歩いています。

ただ、遅い理由もなんとなくわかりました。
間違った方向へ適当に進ませるのではなく、かなり慎重に確認してから答えている。

つまり今回の進化を一言で表すなら、
「できない」から「遅いけど、できる」になった。
私はここがかなり大きいと思いました。

速くなることは、これから十分あり得ます。
でも、そもそもできなかったことが、時間をかければできるようになった。
これは単なる速度の改善とは違います。

今回の体感だけで評価するなら、道案内の正確さはかなり高い。
写真から場所を把握する能力もかなり高い。
慎重さも高い。
ただし速度はまだ遅い。
そんな感じです。

でも今回、実際に街を歩きながら使ってみて、ChatGPTの使い方が少し変わってきたようにも感じました。
これまでは、家や職場で画面に向かって質問するものだった。
ところが写真を見て周囲の状況を理解できるようになると、AIを現実の世界へ連れ出せるようになります。

だったら次は、知らない街で試してみたい。
単に目的地まで案内してもらうのではなく、
「この街を案内してください」
と頼んで、AIと一緒に観光してみる。
目の前にある建物を見せて、「これは何?」と聞く。
「この近くでちょっと面白いところはある?」と相談する。
そんな使い方もできそうです。

ChatGPTは方向音痴なのか。
以前の私なら「かなり方向音痴です」と答えていました。
でも今回の答えは、
「治りつつあります。ただし、ものすごく慎重です」
でしょうか。
多少待たされてもいい。
右も左もわからなかった頃を知っている身としては、ちゃんと松坂屋まで連れてきてくれただけで十分です。
ChatGPTちゃん。
立派になりましたですわ。


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