📦第11話:流行ったのに、今は誰も語らないモノたち『スケバン刑事のヨーヨー』(re)
🟩 はじまりの放課後
放課後の教室。ももがスマホで昔のドラマを見ている。
もも「見てくださいよ、この人!ヨーヨーで悪者をやっつけるんですよ!」
大悟「おー、カッケー!俺もこれ持って歩きたい!」
風太「これ…昭和の刑事ドラマ? じいちゃん詳しそうだな」
もも「じゃ、喜三郎じいちゃんに聞きに行こ!」
🟦 喜三郎じいちゃん、語り出す
「おお…『スケバン刑事』じゃな。
昭和60年代の終わり頃、南野陽子や斉藤由貴が演じた女子高生刑事がな、武器にしてたのが“ヨーヨー”じゃった」
「もともとヨーヨーは昭和30年代から何度もブームが来とったが、このときは“武器としてのヨーヨー”がインパクト大でのう。
文房具屋にも駄菓子屋にも、メタル風の重いヨーヨーが並んだもんじゃ」
🟨 あの頃の、あの空気
「放課後の公園じゃ、女子も男子も“刑事ごっこ”でヨーヨーぶん回しとった。
投げては巻き取り、また投げる。中には鎖みたいな改造を真似して、先生に没収される奴もおったのう」
「人気がピークの頃は、学校の購買まで売り切れ。テレビの主題歌が流れると、みんな無意識に腰の横を探っとったんじゃ」
「じゃが、ドラマが終わるとブームは急に静まり、机の引き出しに眠るヨーヨーと、手首のスレ痕だけが残ったもんじゃ」
🟥 今の子らの反応は…
大悟「え、これ学校でやっていいやつだったんすか!?」
風太「物理的にけっこう危ないよね…」
もも「でも、女子がヨーヨー振り回すのって、なんかカッコいい!」
喜三郎「まあ、ドラマの力ってのはすごいもんじゃ」
🟫 忘れられても、残ってるもん
「ヨーヨーは今も玩具としては残っとる。けど“武器”として見たヨーヨーは、あの時代特有のもんじゃった。あれを見て、強くて格好いい女の子を知ったいう子も多かったはずじゃ」
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